ハマナスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • canva ハマナス
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植物名
ハマナス
学名

Rosa rugosa

英名
Rugosa rose、Romanas rose、Japanese Rose
和名
浜梨、浜茄子
別名・流通名
ハマナシ、ロサルゴサ
科名
バラ科
属名
バラ属
原産地
日本、中国北部、朝鮮、ロシア東部

ハマナスの特徴

ハマナスは、バラ科バラ属の落葉低木。原種のバラのひとつで、耐寒性が強く、日本では北海道をはじめ中国地方より北の日本海側、太平洋側の茨城までの海岸沿いの砂地に自生しています。低温と潮風に強いため、海岸の公園緑地などでもよく見られます。ハマナスの名は、浜に自生し、果実がナシの実に似ることからハマナシと呼ばれ、それがなまってハマナスとなったことにちなみます。

4月~7月頃、枝先に一重のピンクの花が開花したあと、秋に果実が赤く熟し、生食のほかジャムや果実酒などに利用されています。花には香りがあるため、精油や香料の材料としても使われています。

ハマナスは園芸用のバラの交配親にも使われ、ハイブリッド・ルゴサ系という系統で多くの品種が作出されています。

ハマナスの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 100~150cm
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色 ピンク、白
開花時期 4月~7月頃

ハマナスの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
剪定
肥料
開花
収穫

ハマナスの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しが良い場所を好みます。高温多湿が苦手なので、暖地では夏の西日が長時間あたる場所は避けましょう。

用土

水はけが良い土であれば土質は選びません。

地植えは、掘り上げた土に砂質土を混ぜ込むとよいでしょう。

鉢植えは、市販の培養土で栽培可能です。

ハマナスの育て方のポイント

水やり

地植えは、根付いてからは特に水やりの必要はありません。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷりと水やりを行います。

肥料

原種のバラなので多く施す必要はありません。

寒肥えとお礼肥えとして年に2回株元に有機肥料や緩効性肥料を施します。

病害虫

園芸種のバラに比べれば比較的病害虫は少ないですが、害虫はアブラムシカイガラムシ、夏場の高温期に乾燥させるとハダニが発生します。病気はうどんこ病黒星病にかかることがあります。

ハマナスの詳しい育て方

選び方

ハマナスのほか、ハマナシ、学名のロサルゴサなどの名前で流通しています。

ハイブリッド・ルゴサ系の品種は、ハマナスが交配親になっている品種で純粋なハマナスではありません。

種まき

熟した果実から種を取り出したら、すぐに赤玉土の小粒をいれた育苗トレイなどに種をまきます。寒さに当たらないと発芽しないため、発芽は翌春になります。開花までは3年ほどかかります。

植え付け

植え付け適時は真冬を除く落葉期です。

一年中日当たりと風通しの良い場所を選び、水はけの良い土に植え付けます。

ハマナスは地下茎で広がる性質があるため、隣の植物との間隔は余裕をもって取りましょう。

仕立て方

トゲが多いので手入れの際は注意が必要ですが、そのトゲを生かして侵入防止の生垣などに利用されています。

剪定・切り戻し

休眠期の1月~2月に、古い枝を更新するように剪定します。株元から伸びる若い枝を残し、古く木質化して花つきが悪くなった枝を地際から切ります。

植え替え・鉢替え

1~2年に一度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。植え替えの適時は、真冬を除く落葉期です。

春から初夏に香りの良い花が開花します。ひとつひとつの花は一日花です。(地域によって開花時期が違います)

収穫

実はローズヒップとして食用になります。実を楽しむなら花の後、剪定しないようにしましょう。

冬越し

秋に紅葉した後、落葉します。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

挿し木と種まきで増やすことができます。

ハマナスは地下茎で広がる性質があるため、次第に群生していきます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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