ハツユキカズラ(初雪葛)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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植物名
ハツユキカズラ(初雪葛)
学名

Trachelospermum asiaticum ‘Hatuyukikazura’

和名
初雪葛
科名
キョウチクトウ科
属名
テイカカズラ属
原産地
日本、東アジア

ハツユキカズラ(初雪葛)の特徴

ハツユキカズラはテイカカズラの園芸品種で、キョウチクトウ科のつる性常緑低木です。不規則に白く染まる斑入りの葉の模様が雪のようであることが名前の由来です。

日本に自生するテイカカズラの園芸品種のため、日本の環境に合い、暑さ、寒さにも強い上に日陰でも育つ丈夫な植物です。生長のスピードがゆっくりなので、鉢植えや寄せ植えの素材としても利用できます。這うようにつるを伸ばしていくため踏みつけに強い常緑のグランドカバーにもなります。

ハツユキカズラの遠目で見ると花のようにも見える斑入りの葉は、ピンク~白~グリーンと色が変化します。耐陰性がありますが、新芽の頃のピンク色を楽しむためには、日当たりの良い場所でないと美しく発色せず、緑一色の株になることがあります。 常緑ですが、寒さにあたって紅葉した葉も美しく、観賞価値があります。

ハツユキカズラ(初雪葛)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 10~20cm(流通時)、50cm以上(生長後のつるの長さ)
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色
開花時期 5月~6月

ハツユキカズラ(初雪葛)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
肥料
開花

ハツユキカズラ(初雪葛)の栽培環境

日当たり・置き場所

ハツユキカズラは日当たりを好みますが、ある程度の耐陰性もあるため、日当たりの悪い場所でも植え付け可能です。ただし、日光が足りないと、葉がきれいに発色しないことがあります。また、真夏の日差しが強すぎると葉焼けすることがあるため、長時間西日が当たるような場所は避けましょう。

用土

さほど土を選びませんが、排水性、保水性、保肥性のある用土が適しています。市販の花用の培養土、または基本の用土となる赤玉土7割、腐葉土3割の割合に元肥を加えた用土を使いましょう。

ハツユキカズラ(初雪葛)の育て方のポイント

水やり

地植えのハツユキカズラは根付いてからは特に水やりの必要はなく、降雨に任せて問題ありません。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。水切れすると下葉が落ちるため、乾燥しすぎないように注意します。

肥料

春から秋の生長期に遅効性肥料を1か月~2か月に1回を目安に与えましょう。

肥料分が足りないと葉の色の発色が悪くなることがあります。地植えの場合は、肥えた土ならさほど肥料を施さなくても大丈夫な場合もあります。葉の色の様子を見ながら与えましょう。

病害虫

病害虫には強い方ですが、アブラムシカイガラムシには注意しましょう。風通しの悪い場所で発生しやすいので、つるが込み合いだしたら間引くと予防になります。

ハツユキカズラ(初雪葛)の詳しい育て方

選び方

緑ばかり目立つものは肥料や日照不足、もしくは根詰まりを起こしている可能性があります。ピンク色~白の斑の入り方が美しい苗を選びましょう。

植え付け

鉢植えの場合は植え付けはいつでも可能です。ポット苗で購入してきたら、早めに一回り大きな鉢に植え替えましょう。庭への植え付けは、春か秋の陽気の良い季節に行います。

仕立て方

ハツユキカズラ

つる性の美しいカラーリーフのため、ハンギングバスケットや寄せ植えの素材、地植えではグランドカバーとしても利用できます。つるは広がるように生長し、茎先は立ち上がります。

刈り込みに堪える植物なので、株が乱れたら適時、切り戻しをして株を整えることができます。ハツユキカズラならではの白やピンクの葉は新芽の部分なので、定期的に剪定を繰り返したほうが、美しい葉を観賞することができます。

 

ハツユキカズラ

近くに木などの這うものがあると自然につたっていく性質です。トレリスやフェンスなどに這わせ、広い空間の彩りとして使うのにも効果的な素材です。

印象的な色あいのカラーリーフは、隣にくる植物の色によっても見え方が違ってきます。空間全体として色合わせして素敵な空間が演出してみましょう。

剪定・切り戻し

徒長した部分をカットして全体を整えます。強剪定してもすぐに次の芽が出てきます。

斑がなくなって緑の葉だけになったハツユキカズラは、先祖返りを起こしている可能性があります。緑の葉を株元で切り取って、新しい脇枝を出させるようにします。

植え替え・鉢替え

根詰まりを起こすと美しい葉の色あいが失われてきます。

鉢植えのハツユキカズラは、鉢底から根が出てきたら植え替えの時期です。春か秋に一回り大きな鉢に植え替えをしましょう。

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ハツユキカズラは花をつけにくい植物ですが、環境にあうと初夏に白い花が開花します。花の咲く前に剪定をすると花芽を切ってしまうことになるので、花を見てみたい方は剪定の時期を考えましょう。

夏越し

耐暑性があるので、特別な夏越しの必要はありません。

冬越し

ハツユキカズラの耐寒温度は-5℃程度です。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ハツユキカズラは挿し木で増やすことができます。挿し木の適時は6月~7月です。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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