ヤマモモ(山桃)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • ヤマモモとは?食べ方、花と実の特徴、育て方や剪定、庭木にするメリット、デメリット
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  • ヤマモモとは?基本情報
植物名
ヤマモモ(山桃)
学名

Myrica rubra

英名
Chinese bayberry、Red bayberry
和名
山桃
別名・流通名
楊梅(ようばい)、火実、山桜桃
科名
ヤマモモ科
属名
ヤマモモ属
原産地
日本、中国、フィリピン

ヤマモモ(山桃)の特徴

ヤマモモ(山桃)は、ヤマモモ科の常緑高木。日本の暖地や中国、フィリピンなどに自生し、初夏に熟す果実は食用になります。庭木のほか、公園や街路樹としても植えられ、身近な場所で見かける樹木です。

樹高5~20mほどになり、葉は5~10cmで細長く、表面に光沢があり、冠状に広がります。花は地味であまり目立たず、咲いていても気づかないほどです。雌雄異株なので雄株と雌株では花の形状が違います。

ヤマモモ(山桃)の実が熟すのは、6月下旬~7月です。葉の間に丸く赤い実を数個まとめて実らせます。瑞々しく甘酸っぱい実は生食できますが、日持ちしないため市場に出回ることはほとんどありません。

ヤマモモ(山桃)の詳細情報

園芸分類 庭木、常緑
草丈・樹高 5~20m
耐寒性 普通
耐暑性 強い
花色
開花時期 3月~4月

ヤマモモ(山桃)の花言葉

 

ヤマモモ(山桃)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
開花
収穫

ヤマモモ(山桃)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所が適しています。高木なので地植え向きです。

用土

肥沃で、やや粘土質の土が適しています。ヤマモモ(山桃)の根は根粒が形成されるため、窒素を固定したり土壌の酸度を調整する力をもつため、やせ地でも育てることが可能です。

ヤマモモ(山桃)の育て方のポイント

水やり

根付いてからの水やりは、降雨に任せて問題ありません。ただし、晴れた日が続き、土が割れるほど乾燥した場合は与えましょう。

肥料

ヤマモモ(山桃)は、自らで根粒菌が窒素分を供給するため、肥料はさほど必要ありません。果実の収穫後、有機質肥料を少なめに与える程度で十分です。

病害虫

特に目立った病害虫の害はありません。

ヤマモモ(山桃)の詳しい育て方

選び方

苗木として流通している品種は複数あります。品種によって、実のなる時期(早生、晩生など)、糖度、実の大きさなどが違います。赤い実のほか、実が白い「シロヤマモモ(白山桃)」もあります。

また、雌雄異木のため、苗木の販売は「雄(オス)」「雌(メス)」といった表現で、雄木、雌木を区別して流通しています。

シンボルツリーや実の収穫が目的なら雌木は必ず必要です。雄木、雌木がないと果実は結実できないため、セットにして販売されることも多いようです。ただし、半径1キロ程度に雄木があれば結実するため、雌木だけで絶対に実がならないというわけではありません。

街路樹などに植えられるのは、イチョウと同じく落下した実の掃除が必要ない雄木が好まれます。

植え付け

植え付けの適期は春です。高木なので枝が広がるスペースを考慮した植え付け場所を決めましょう。

根鉢のサイズの倍程度の幅と深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)を土に混ぜ込んで植え付けます。

植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。支柱を添えるのもよいでしょう。

剪定・切り戻し

必ずしも毎年剪定する必要はありません。3月から4月に混み合っている部分や長く伸びてしまった枝があれば剪定します。

ヤマモモ 花

3月~4月に開花し、雌雄異株なので雄株と雌株では花の形状が違います。

収穫

手入れのいらない庭木|ヤマモモ

ヤマモモ(山桃)の果実が実るのは梅雨の時期の6月~7月です。雨で果実が濡れると実がカビやすいため、収穫は晴れた日に行いましょう。

生食のほか、砂糖漬け、ジュース、果実酒、ジャム、コンポートなどを作ることができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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