テイカカズラ(定家葛)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
テイカカズラ(定家葛)
学名

Trachelospermum asiaticum

英名
Asiatic jasmine,Japanese star jasmine
和名
定家葛
科名
キョウチクトウ科
属名
テイカカズラ属
原産地
日本

テイカカズラ(定家葛)の特徴

テイカカズラは、日本原産のつる性常緑低木です。テイカカズラの名前は、能楽「定家」の式子内親王と藤原定家の悲恋の物語が由来とされています。式子内親王へ恋焦がれた藤原定家は、彼女の死後、テイカカズラとなってその墓にまとわりつき墓石を覆ってしまったことにちなみます。

テイカカズラ

テイカカズラは、初夏に直径2cm程度の芳香のある花をたわわに咲かせます。全体がクリーム色で中心に近づくにつれて黄色が強くなる花は、プルメリアを小ぶりにしたようで南国を思わせる雰囲気があります。

葉は光沢のある明るいグリーンで、茎の途中からも気根を出して塀や他の樹木に張り付くように伸びていきます。生長力を生かしてフェンスなどに這わせて広い空間を覆う植物として使われるほか、刈り込みに耐えるため生垣としても使われています。若い苗は、寄せ植えの素材にもなり、ハツユキカズラという葉を観賞する目的で作られた園芸種もあります。

キョウチクトウ科は有毒物質を含むと言われているので、口に入れないように注意しましょう。また樹液で肌がかぶれる方もいるので、触れるときは気を付けるようにしましょう。

テイカカズラ(定家葛)の詳細情報

園芸分類 庭木、常緑
草丈・樹高 5m以上
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 クリーム色
開花時期 5月~6月

テイカカズラ(定家葛)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け
植え替え

テイカカズラ(定家葛)の栽培環境

日当たり・置き場所

テイカカズラは、日当たりが良い場所から半日陰が適しています。つるがとても伸びる植物なので、株元は日陰でも、つる先に光が当たるような環境ならば植え付け可能です。

つる植物の中でも生長力が旺盛な部類なので、刈り込んで使わない場合は、広いスペースが必要です。

用土

肥沃な土壌の方が花付きが良くなります。植え付け前に腐葉土を漉き込むようにしましょう。

鉢植えのテイカカズラは、市販の培養土で問題なく育ちます。

テイカカズラ(定家葛)の育て方のポイント

水やり

地植えのテイカカズラは、根付いてからは特に水やりの必要はありません。ただし、夏季の高温と乾燥が続くような時は、早朝か夕方にたっぷりと水やりを行います。

鉢植えのテイカカズラは、鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと水やりを行います。

肥料

テイカカズラは過肥を嫌うので、施肥の必要はありません。花付きが悪くなってきたと思ったら、緩効性肥料を与えます。

病害虫

目立った病害虫の被害はありません。

テイカカズラ(定家葛)の詳しい育て方

選び方

株元にも葉が密についた色つやが良いものを選びましょう。

植え付け

春か秋の陽気の良い季節が植え付け適時です。

仕立て方

テイカカズラはつる植物なので、這わせるフェンスなどが必要です。伸びる力が強いため放任で育てると10m以上伸びますが、刈り込みにも耐えるため街路沿いの生垣などにも使われています。

剪定・切り戻し

花が終わったら早めに剪定を行い、場所にあった丈に仕立てましょう。生長が早く放っておくと繁みのようになるので、毎年夏前には剪定します。

テイカカズラ

放任で長い年月が経つと、株元は写真のような見た目になることがあります。芽吹く力が強いので、適度につるの更新剪定をして、株元にも葉が生えているようにすると美しい景観を保ちます。

植え替え・鉢替え

鉢植えのテイカカズラは、1~2年に1度、一回り大きな鉢に植え替えるようにしましょう。

テイカカズラ

初夏に芳香のあるクリーム色の花がつる一面に開花します。

冬越し

テイカカズラは常緑です。特に必要な冬越しの作業はありません。霜が降りる地域では、株元をマルチングするとよいでしょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

テイカカズラは挿し木で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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