月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)の育て方|植物図鑑

植物名
月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)
学名

Laurus nobilis

英名
Laurel
和名
月桂樹(ゲッケイジュ)
科名
クスノキ科
属名
ゲッケイジュ属
原産地
地中海沿岸

月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)の特徴

月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)は株元から枝分かれして株立ち状になり、10mを超えることもある常緑の高木です。葉は厚くて硬くつやがなく、花後に新枝がぐんと伸びます。雌雄異株ですが日本で見かけるのは雄株が多いようです。春にポンポンのような薄黄色の花を咲かせ、秋には紫色の8~10ミリくらいの実をつけます。葉は独特の芳香があるので、ローリエやローレルの名で料理の香味料として特に煮込み料理などに使用されます。月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)は排水性がよい肥沃な暖地でよく育ちます。耐陰性もあり刈り込みにも耐えるので庭園や公園などにも広く植えられています。

月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)の詳細情報

園芸分類 庭木、常緑
草丈・樹高 10m以上
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色
開花時期 4~5月

月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
剪定
肥料
開花

月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)の栽培環境

日当たり・置き場所

月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)は日当たりのよい場所を好みますが、明るい日陰でも育ちます。もともと月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)は地中海が原産の植物のため、極端に寒い地域で地植えにすることは難しいかもしれません。

用土

月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)は、水はけのよい肥沃な土壌を好みますが乾燥にも強く特に土質は選びません。鉢植えの月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)は、赤玉土と腐葉土を配合した土、もしくは有機質に富んだ市販の培養土に植え付けましょう。

月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)の育て方のポイント

水やり

庭植えの月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)は、植え付けてから根付くまでは土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。根付いてからはほとんど水やりの必要はありません。鉢植えの月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)は、表土が乾いたらたっぷりと水やりをします。

肥料

2月に寒肥えとして有機肥料を株元から少し離れた場所に穴を掘り埋めておきます。鉢植えの場合は化成肥料を株元にばらまきします。

病害虫

ゲッケイジュはカイガラムシがつきやすいので被害が広がらないうちに見つけて防除しましょう。またカイガラムシの排泄物によって黒いすす病が発生する事があります。これはすす状のカビで見た目が悪く生育にも悪影響を及ぼすので5月~7月のカイガラムシが幼虫の時期に薬剤散布をしておきましょう。

月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)の詳しい育て方

選び方

病害虫の被害がないか、葉の色つきや幹や枝が充実しているかどうかを確認しましょう。ポット苗の場合は根がつまりすぎていないかも注意してみましょう。

種まき

雌株の月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)は日本には少ないのですが、タネがとれれば10月に採取してとりまきします。発芽まで約半年ほどかかります。

植え付け

根鉢の1.5倍ほどの植え穴を掘り、有機質肥料を元肥として入れて植え付けます。移植は好まないので鉢植えの植え替えや大株の植え付け時には根を傷めないように注意しましょう。

仕立て方

鉢植えの月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)は、自然樹形以外に、「スタンダード仕立て」といって、トピアリーのように丸く刈り込んで、下側の枝はすべて剪定し、他の草花と寄せ植え風に仕立て、見た目におしゃれに仕立てることもできます。これも月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)が刈り込みに耐える性質だからできることです。もともとは高木ですが、鉢植えでも地植えでも定期的に刈り込んで、管理する場所に応じた高さにすることが可能です。

剪定・切り戻し

月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)は、株元から枝分かれして株立ち状になり、10mを超えることもある常緑の高木ですが、刈り込みに堪える植物なので、丈や樹形を自由にデザインできます。
庭木としては通常は刈り込んで形を整えます。剪定の時期は真冬以外ならいつでも剪定可能です。刈り込まないと年々見苦しくなっていくのと、剪定をすると風通しが良い株になるので、病害虫予防にもなります。
地植えの月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)は、自然樹形で高木にすることもできれば、生垣のように定期的に刈り込んで、本来の姿とは違う形に作りこむことも可能です。

植え替え・鉢替え

根が詰まって生育が悪くなってきたら、一回りから二回り程度大きな鉢に植え替えます。月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)は植え替えを嫌う植物です。植え替えの際は根をいじらないように気を付けましょう。

春にポンポンのような薄黄色の花を咲かせ、秋には紫色の8~10ミリくらいの実をつけます。

ゲッケイジュのつぼみ

3月上旬 月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)のつぼみ

収穫

月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)は常緑樹なので、いつでも収穫することができます。スパイスとして月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)を使う場合は、葉っぱを一枚、一枚収穫して利用します。

月桂樹(ローリエ)の乾燥方法

収穫した月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)を、ひと洗いして水気を取り去ってから、風通しのよい場所で乾燥させます。湿気の多い時期に乾燥させると、カビが出たりするので、天気が安定している湿度が低めの時期に作るとよいでしょう。保存は瓶に食品用乾燥材を入れるか、密閉袋などに入れて保存します。

冬越し

月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)は常緑です。特別な冬越しの作業はありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)は挿し木で増やせます。

月桂冠

勝者に月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)の冠が贈られるようになったのきっかけはなんでしょうか。これは古代ギリシアのお祭りのピューティア祭の名誉ある勝者に贈られたのがきっかけです。ピューティア祭はデルポイという聖地に全ギリシアから市民が訪れて開催されたアポロン神の祭儀です。アポロンを称えるために芸術分野の音楽と詩歌の創作競技や楽器の演奏、演劇に加えて各種の運動競技が行われるようになりました。これらの数々の競技の優勝者にアポロンの聖樹である月桂樹の葉で飾られた冠がおくられました。

月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)のリース(冠)の作り方

月桂冠は勝者に贈られた冠ですが、現代風にキッチンで使いながら楽しむリースとして作ってみてはいかがでしょうか。作り方はとても簡単です。

まず月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)の深緑に硬くなった枝の部分を長さ30~40cm程度に切ります。室内で飾るため汚れをさっとふきとっておきましょう。次にワイヤーを使って2本をまとめ、長い1本にしたら輪を作ります。さらにワイヤーで補強します。最後にボリュームが足りない部分に残りの枝を短く切りながら巻き付け、また余分な枝があったら切り取って葉のボリュームが均等になるように調整します。

これで月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)の冠は出来上がりですが、さらにリースとして飾りをつけたい場合はシナモンやタカノツメなどのスパイス類やカラーの麻紐などを飾りとしてつけるとよいでしょう。

ローリエは生で使うか乾燥で使うのがよいか

月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)に限らず、ハーブ類の葉は「フレッシュ」と「ドライ」のものでは、香りや風味がまったく変わります。月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)は、乾燥した葉を使うのが一般的です。ただしフレッシュで使うのが間違いということではありません。月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)の場合は、乾燥させると苦みがなくなりマイルドになるので、長時間煮込むような料理には、乾燥したものを使います。フレッシュの場合は、長時間煮込むと灰汁が出て苦みが強くなるので、料理によって使い分けるとよいでしょう。ただ、「おいしい」や「いい香り」など、五感を通じて判断することは、人によっての感じ方も違いますし、季節や日々の体調などによっても違います。まずは試してみて、自分の「好き」を見つけることをおすすめします。

ちなみにお店でスパイスとして売っているローリエは、流通や日持ち、保存の観点からか、乾燥させた月桂樹(ゲッケイジュ・ローリエ)がほとんどです。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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