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エストラゴン(タラゴン)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • エストラゴン(タラゴン)canva
植物名
エストラゴン(タラゴン)
学名

Artemisia dracunculus

英名
Tarragon
別名・流通名
フレンチタラゴン
科名
キク科
属名
ヨモギ属
原産地
ロシア、中央アジア

エストラゴン(タラゴン)の特徴

エストラゴンは、キク科の多年草のハーブ。エストラゴンはフランス名、タラゴンは英名で、フレンチタラゴンという名で呼ばれることもあります。

甘い香りと爽やかでピリッとした風味を兼ね備え、料理の香りや風味付け、臭み消しとして使われています。フランス料理には欠かせないハーブのひとつで、肉、魚、卵料理をはじめ、ハーブソルト、ハーブビネガー、ハーブバターの材料など、幅広い用途があります。

日本でも少量ですがフレッシュハーブとして市販されていますが、主には葉を乾燥させて細かく砕いたものが「タラゴン」の名でスパイスとして流通しています。

性質が弱いわけではありませんが、日本のような高温多湿の気候を嫌うため、うまく夏を越せるかが栽培のポイントです。

エストラゴン(タラゴン)の詳細情報

園芸分類 ハーブ
草丈・樹高 30~50cm
耐寒性 強い
耐暑性 弱い

エストラゴン(タラゴン)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え替え
収穫

エストラゴン(タラゴン)の栽培環境

日当たり・置き場所

風通しの良い、日当たりが良い場所から半日陰程度で栽培可能です。高温多湿を嫌うため、どちらかというと冷涼な気候での栽培の方がうまくいく植物です。雨のあとぬかるむような場所での栽培は不向きです。

用土

水はけの良い土を好みます。

鉢植えは、市販のハーブ用の培養土で栽培可能です。

エストラゴン(タラゴン)の育て方のポイント

水やり

地植えは、根付いてからは特に水やりの必要はありません。ただし、土が割れるほど乾燥が続いた時にはたっぷりと与えるようにしましょう。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷりと水やりを行います。完全に乾燥させてしまうと、葉が茶色くなります。夏の水切れに注意しましょう。

肥料

地植えは、ほぼ不要です。葉の色や生育が悪いようなら与えます。

鉢植えは、元肥を入れて植え付け、その後は春と秋に少なめに追肥する程度で十分です。

病害虫

アブラムシハダニが発生することがあります。

エストラゴン(タラゴン)の詳しい育て方

選び方

株元まできれいな葉がついたしっかりとした苗を選びましょう。

タラゴンはロシア種とフランス種があり、それぞれロシアンタラゴン、フレンチタラゴンと呼び分けています。フレンチタラゴンはほとんど花が咲かず、種をつけない性質なので、「タラゴン」の名で販売されている種はロシアンタラゴンです。

香りや風味目的で栽培したい方は、「エストラゴン」「フレンチタラゴン」と記載してある苗を購入しましょう。

植え付け

春と秋が植え付け適期です。

剪定・切り戻し

葉が密になり風通しが悪くなると、混みあった葉が黄色くなることがあります。黄色や茶色い葉は取り去り、適度に間引きながら風通しの良い株になるよう管理しましょう。

夏の暑さが厳しい地域では、真夏前に切り戻し、すっきりとした株にした方が秋に状態が良くなります。

植え替え・鉢替え

鉢植えは、1~2年に一度、一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行います。株が古くなると香りが弱まるので、定期的に株を更新するとよいでしょう。

エストラゴンはまれに花芽をつけることがありますが、ほとんど花を咲かせることのない性質です。

収穫

春から秋が収穫期です。

夏越し

日本のような高温多湿を嫌い、梅雨や長雨の時期に枯らしてしまうことが多いようです。

株が蒸れないように刈り込みをしながら栽培し、風通しの良い株で夏を越しましょう。

冬越し

耐寒性があるので、特別な冬越し作業の必要はありません。

冬が近づいたら株元で剪定します。冬の間は生長が止まりますが、春になると株元から新芽が芽吹きます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

株分けと挿し木で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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