オーガスタとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- オーガスタ
- 学名
Strelitzia nicolai
- 英名
- bird of paradise tree
- 科名
- バショウ科
- 属名
- ゴクラクチョウカ属
- 原産地
- マダカスカル
オーガスタの特徴
オーガスタは、バナナの葉のような葉がトロピカルなイメージで丈夫で枯れにくく育てやすく人気のある観葉植物です。
学名は 「Strelitzia nicolai」と言い、皇帝ニコライ一世の名前から nicolai が由来です。オーガスタは、白い綺麗な花も咲くことから「天国の白い鳥」とも呼ばれています。
葉のボリュームがあるので、玄関や廊下など、ある程度スペースのある場所に置くといいでしょう。オーガスタを置くだけでリゾート感たっぷりの雰囲気を楽しむことができます。
オーガスタの詳細情報
園芸分類 | 観葉植物 |
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草丈・樹高 | 60-180cm(原産地では4-10m) |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白 |
開花時期 | 4~10月 |
オーガスタの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
オーガスタの栽培環境
日当たり・置き場所
日光
【屋外】
春~秋にかけて屋外で管理することができますが、直射日光を当ててしまうと、刺激が強すぎて葉焼けを起こしてしまうので、30%~50%の遮光をしてください。
遮光するときに遮光ネットや寒冷紗を使用すると簡単に遮光することができます。遮光ネットと寒冷紗はホームセンターや園芸店だけでなく、100均でも購入することが出来ます。
【屋内】
耐陰性があるので、屋内でも大丈夫です。しかし、日光が当たった方が健康な株になるので、なるべく日光が当たる場所に置いてください。
室内だからと言って直射日光を当ててしまうと葉焼けを起こしてしまうので、レースのカーテン越し程度の日光を当てて下さい。
【置き場所】
乾燥に強く、耐陰性もあるため、室内の日光が入る場所なら大丈夫です。 ただし、エアコンなどの風が直接当たると葉が傷んでしまうので、直接当たらない場所に移動してください。
霜が降りない地域ならば庭植えにすることもできます。
温度
高温には強い植物ですが、低温には弱いので、5℃以下にならない様に気をつけましょう。
ベランダ等で育てられている方は、外の気温が10℃ぐらいからは室内に取り込んで下さい。
用土
オーガスタは乾燥に強く、水はけの悪い土を使ってしまうと根腐れを起こしてしまう可能性があります。
そのため、出来るだけ水はけの良い土を使うのをおすすめします。
自分でブレンドする場合は、観葉植物用の土2:赤玉土1:鹿沼土1の割合でブレンドし、生育環境に合わせて微調整してください。
また、土の表面を赤玉土や鹿沼土、化粧砂などの無機質の用土で覆うことでコバエの発生を防ぐことが出来ます。
オーガスタの育て方のポイント
水やり
オーガスタは寒くなると成長がストップするので、季節や気温(室温)によって水やりのタイミングを変える必要があります。
【気温が10℃以上のとき】
主に春~秋の成長期では土が乾燥したらたっぷりと水を与えるようにします。土の表面を指でつまんでみて、湿っているようでしたら水やりは不要です。
【気温が10℃以下のとき】
オーガスタは気温が10℃を切ってくると成長が緩慢になってきます。そのため、水をあまり必要としなくなるので、水やりの回数を減らします。具体的には、土の表面が乾燥してから2~3日経ってから水やりをしてください。
オーガスタを乾燥させて樹液の濃度を高めることで耐寒性を上げる事が出来ます。
【葉水】
葉水は乾燥を防ぐだけでなくハダニやアブラムシなどの害虫を予防する意味もあるので、毎日1回は霧吹きなどでするようにしましょう。
特に冬場の葉水は重要です。
肥料
基本的に肥料は無くても良いのですが、与えた方が成長がはやくなります。
冬場の成長が緩慢になるときに肥料を与えてしまうと肥料焼けをする可能性があるので、春~秋の成長期に与えるようにします。
肥料の種類は適切な濃度に希釈した液肥を10日に1回与えるか、緩効性の置き肥を与えてください。
有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。
病害虫
【ハダニ】
黄緑や赤い体色をした0.5mmほどの小さな害虫です。葉の裏側に潜み吸汁します。ハダニに吸汁された箇所は白い斑点状になるのですぐ分かります。そのまま放置しておくと最悪の場合枯れてしまいます。
【アブラムシ】アブラムシは2~4mmほどの小さな害虫です。幼虫、成虫ともに葉や蕾を吸汁します。群生していることが多く、
早めに対処しないと手遅れになる場合があります。
アブラムシはスス病などのウイルス病の媒介者で、吸汁されてしまうとそこからウイルスがオーガスタの中に侵入し、病気を発症させます。
また、発症しなくても吸汁されたことで体力がなくなり、そのまま枯れてしまう場合があります。
【カイガラムシ】
3mmほどの小さな虫で、白い綿毛のようなものを背負っています。吸汁して生長していくと、身体からワックスなどを分泌し、身体を守ろうとします。
カイガラムシに吸汁されると株が弱ってしまい、そのまま枯れてしまうことがあります。
【ナメクジ】
葉や花芽など、食べれる場所ならどこでも食害する性質の悪い害虫です。
外に出していると寄ってくる場合があるので、注意してください。
大食漢でもあるので、梅雨時などナメクジが発生しやすい時期は夜に見回りをしてください。
少し食害された程度なら生長に問題はありませんが、子株の場合は葉の大半を食害されたり、生長点を食害されると枯れてしまう可能性があります。
【ダンゴムシ】
柔らかい花芽や新葉、発芽したての株を食害します。ナメクジより食害される可能性は低いですが、外で管理しており地面の近くにを置いている場合は注意が必要です。
【バッタ】
イナゴなどのバッタは葉の硬さに関係なく食害します。また、食害する量も多いので気付かないでいると手遅れになっていることがあります。
割り箸などで見つけ次第捕殺してください。防虫ネットも有効です。
オーガスタの詳しい育て方
選び方
オーガスタを買う時は必ず病害虫に注意してください。
ハダニやアブラムシ等が付着している株を買ってしまうと後々オーガスタが弱ってしまったり、最悪の場合他の植物へ付着してしまう可能性があります。
病害虫以外では葉が大きく、茎がしっかりしているものを選ぶと良いです。また、葉色も個体によって変わってくるので、好きな葉色のものを選ぶと良いでしょう。
種まき
オーガスタの種を入手したらピートモスや種まき用の土を使って種をまきます。
種まきをする時期は4月~6月の暖かい時期がおすすめです。常に土の表面が湿ってるようにして半日陰の風通しの良い場所に置いて下さい。
植え付け
植え付けは4月~10月の時期に行ってください。
根が出ていない場合は、根が出るまで常に土が湿っているようにしてください。
剪定・切り戻し
葉に刺激があると、葉が割れやすいので割れている葉があったら剪定しましょう。
古くなってきた葉や邪魔な葉も思い切って剪定してしまうことをおすすめします。切れ味のいいハサミやナイフを使って剪定してください。
植え替え・鉢替え
オーガスタは成長がはやいので、植え替えをしないでいると鉢が根でパンパンになってしまい根詰まりを起こしてしまいます。
そのため、環境にもよりますが1~2年に1度1回り大きい鉢に植え替えをする必要があります。
水はけの良い土を使って植え替え、鉢底にはしっかりと鉢底石を入れてください。
植え替え時期は5~7月頃が最適です。
花
白く見ごたえのある花を咲かせます。ストレリチア属(ゴクラクチョウカ属)の由来となった極楽鳥は実在し、実際にストレリチアの花のように美しい鳥です。
収穫
開花後に結実すると種を収穫することができます。
夏越し
屋外で、気温が40℃以上になった場合は日陰に移動してください。30~50%程度の遮光をすると葉焼けを防止することが出来ます。
水やりは土の表面が乾いたら夕方~夜にたっぷり与えてください。
午前中に行うと暑くなり煮えてしまいます。 活力剤を1000倍に希釈して水やりの2~3回に一度のペースで行うと夏バテを防止できます。
冬越し
気温が10℃以下になったら生長が緩慢になるので、水やりを土が乾燥してから2~3日後か、2週間に1度に減らします。
気温が5℃を切ると枯れてきてしまうので、切らないように室内に入れるか、温室内でファンヒーターなどを使って保温してください。
ファンヒーターなど暖房器具を使う場合は火事に注意してください。
霜が降りなければ庭植えでも大丈夫です。庭植えの場合は水やりの必要はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
子株が増えたら切り分けて株分けをすることができます。