パキラの育て方|植物図鑑

植物名
パキラ
学名
pachira glabra 
英名
guiana chestnut
別名・流通名
パキラ、カイエンナッツ
科名
アオイ科
属名
パキラ属
原産地
中南米

パキラの特徴

原産地では熱帯の日当たりが良い場所に生育する常緑高木です。その高さは20mにもおよびます。大きく育った樹木には果実が実り、その種子は焼いて食用にされています。葉は艶があり5~7枚くらいのボート型の葉が手を広げた様に放射状に広がり個性的な葉をしています。観葉植物としても育てやすく、室内では日光が当たる明るい場所が適していますが薄日程度でも育てることが出来ます。陽があたらない場合は徒長(間伸びして枝が細く長く伸びる)して下の方の葉が落ちます。徒長した枝は水耕栽培や挿し木で増やす事が出来る丈夫な植物です。湿度を好む植物ですが、水やりは表土が乾いたらたっぷりと与えます。冬場は水やりを控えめにし、時々霧吹きなどで水をあたえ、葉や樹木の乾燥を防ぐとよいでしょう。

インテリアとの相性も抜群で、樹形の大きさをコントロールしやすく、根もあまり張らないため、大きくさせずに長い期間に渡って育てていくことができます。

ハイドロカルチャーを使って、ミニサイズで育てることもできます。小さいものから大きいものまで、様々な鑑賞の需要に応えてくれる観葉植物です。

パキラの詳細情報

園芸分類 観葉植物
草丈・樹高 10㎝~20m
耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い
耐陰性 やや強い
花色 白or赤
開花時期 6月~7月

 

 

パキラの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え替え
肥料
開花

パキラの栽培環境

日当たり・置き場所

【屋外】
春~秋にかけて屋外で管理することができますが、直射日光を当ててしまうと刺激が強すぎて葉焼けを起こしてしまうので遮光をして下さい。
遮光するときに遮光ネットや寒冷紗を使用すると簡単に遮光することができます。遮光ネットと寒冷紗はホームセンターや園芸店だけでなく、100均でも購入することが出来ます。

【屋内】
耐陰性があるので、屋内でも大丈夫です。しかし、日光が当たった方が健康な株になるので、なるべく日光が当たる場所に置いてください。
室内だからと言って直射日光を当ててしまうと葉焼けを起こしてしまうので、レースのカーテン越し程度の日光を当てて下さい。

温度

高温には強いですが、低温には強くないので、5℃を下回らないようにしてください。
10℃を下回ってきたら室内に移動させることをおすすめします。

用土

パキラは高温多湿を好みますが、水はけの悪い土を使ってしまうと根腐れを起こしてしまう可能性があります。
そのため、出来るだけ水はけの良い土を使うのをおすすめします。
自分でブレンドする場合は、観葉植物用の土2:赤玉土1:鹿沼土1の割合でブレンドし、生育環境に合わせて微調整してください。
また、室内の場合は土の表面を赤玉土や鹿沼土、化粧砂などの無機質の用土で覆うことでコバエの発生を防ぐことが出来ます。

パキラの育て方のポイント

日常の管理

乾燥に強く、耐陰性もあるため、室内の日光が入る場所なら大丈夫です。 エアコンなどの風が直接当たると葉が傷んでしまうので、直接当たらない場所で育成して下さい。

水やり

パキラは寒さに強くないので季節や気温(室温)によって水やりのタイミングを変える必要があります。
【気温が10℃以上のとき】
主に春~秋の生長期では土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えるようにします。

【気温が10℃以下のとき】
気温が10℃前後を切ってくると生長が緩慢になってきます。その為、水をあまり必要としなくなるので、水やりの回数を減らします。表面の土が乾燥してから2~3日経ってから水やりをしてください。
パキラを乾燥させて樹液の濃度を高めることで耐寒性を上げる事が出来ます。
水やりの回数を減らしてパキラの葉が落ちてきたりするようならば水やりの回数を増やすなど調整してください。

【葉水】
葉水は乾燥を防ぐだけでなくハダニやアブラムシなどの害虫を予防する意味もあるので、毎日1回は霧吹きなどでするようにしましょう。
パキラは葉にホコリが積もりやすいので葉水のときに濡らしたティッシュペーパーなどで掃除をしてください。

肥料

肥料を与えた方が生長がはやくなります。
冬場の生長が緩慢になるときに肥料を与えてしまうと肥料焼けをする可能性があるので、春~秋の生長期に与えるようにします。
肥料の種類は適切な濃度に希釈した液肥を10日に1回与えるか、緩効性の置き肥を与えてください。
有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。

病害虫

ハダニ
黄緑や赤い体色をした0.5mmほどの小さな害虫です。葉の裏側に潜み吸汁します。ハダニに吸汁された箇所は白い斑点状になるのですぐ分かります。そのまま放置しておくと最悪の場合枯れてしまいます。

アブラムシ】アブラムシは2~4mmほどの小さな害虫です。幼虫、成虫ともに葉や蕾を吸汁します。群生していることが多く、
早めに対処しないと手遅れになる場合があります。
アブラムシはスス病などのウイルス病の媒介者で、吸汁されてしまうとそこからウイルスがパキラの中に侵入し、病気を発症させます。
また、発症しなくても吸汁されたことで体力がなくなり、そのまま枯れてしまう場合があります。

カイガラムシ
3mmほどの小さな虫で、白い綿毛のようなものを背負っています。吸汁して生長していくと、身体からワックスなどを分泌し、身体を守ろうとします。
カイガラムシに吸汁されると株が弱ってしまい、そのまま枯れてしまうことがあります。

ナメクジ
葉や花芽など、食べれる場所ならどこでも食害する性質の悪い害虫です。
外に出していると寄ってくる場合があるので、注意してください。
大食漢でもあるので、梅雨時などナメクジが発生しやすい時期は夜に見回りをしてください。
少し食害された程度なら生長に問題はありませんが、子株の場合は葉の大半を食害されたり、生長点を食害されると枯れてしまう可能性があります。

ダンゴムシ
柔らかい花芽や新葉、発芽したての株を食害します。ナメクジより食害される可能性は低いですが、外で管理しており地面の近くにを置いている場合は注意が必要です。

【バッタ】
イナゴなどのバッタは葉の硬さに関係なく食害します。また、食害する量も多いので気付かないでいると手遅れになっていることがあります。
割り箸などで見つけ次第捕殺してください。防虫ネットも有効です。

パキラの詳しい育て方

選び方

パキラを買う時は病害虫に注意してください。
ハダニやアブラムシ等が付着していないかチェックしましょう。
パキラを購入する際は、葉の先が枯れかけていたり、黄色っぽい葉はあまり元気がありません。深い緑色で、葉っぱが元気に生い茂っている株を選びましょう。

種まき

パキラの種子を入手したら、種まき用の土やピートモスに蒔いて、土が乾燥しないように涼しくて風通しの良い場所で管理してください。

摘芯(摘心)・摘果

徒長してしまったり、大きく育ちすぎてしまった場合、好みの長さで敵芯をする事が出来ます。敵芯の位置はどの場所でも可能で、新しい新芽が5~14日程で敵芯した場所より少し下の位置から出て来ます。 敵芯の時期は5月~8月が適しています。

剪定・切り戻し

大きくなりすぎた場合や、徒長した枝を整えます。また葉の一部が茶色や白っぽくなっていたり枯れている場合は、剪定の時にカットしてしまいましょう。
その際に知っておくといいのが生長点です。生長点は葉の付け根にある節の事で、枝を見ると葉が落ちた後に角のない三角型をした跡が残っていますので、それが生長点です。新しい枝や葉は生長点から出てきますので、剪定するときに生長点を全て落としてしまうと、しばらく新しい枝が出にくくなります。剪定の時期は5~8月が適しています。

植え替え・鉢替え

植え替えの時期は、5月から7月頃が最適です。パキラは生長が早い為、鉢の底から根が伸びている場合は、根詰まりを解消するため植え替えを行う必要があります。
株の周りの古い土を3分の1ぐらい落とし、傷んで黒ずんだ根は切り落とします。以前より、一回り大きな鉢に新しい土で植え替えます。移し替えた時には土も換えて水をたっぷり与えましょう。

白や赤の綿毛のような花を咲かせますが、実生で育てられ、大きく育った株のみ開花します。

収穫

原産地や熱帯の地域では大きく育った樹木には果実が実り、その種子は焼いて食用にされています。 その実はカイエンナッツと呼ばれ、毒性がありますが、毒は加熱する事によって分解されます。

夏越し

屋外で、気温が40℃以上になった場合は日陰に移動してください。30~50%程度の遮光をすると葉焼けを防止することが出来ます。
水やりは土の表面が乾いたら夕方~夜にたっぷり与えてください。
気温が高くなる時間帯に、水をあげてしまうと土中で温度が上がってしまいます。植物に熱湯を注いでるのと同じになってしまうので、涼しい時間帯にあげましょう。

冬越し

気温が10℃以下になったら生長が緩慢になるので、水やりを土の表面が乾燥してから2~3日後に行ってください。
気温が5℃を切ると枯れてきてしまうので、切らないように10℃前後になったら室内に入れるか、温室内でファンヒーターなどを使って保温してください。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

繁殖の仕方は、挿し木で増やすことができます。2節ぐらいの枝をとり、土に挿します。この時、大きな葉は蒸散を控えるために葉を半分くらいに切ります。
剪定した枝を使って挿し木を行ってもよいでしょう。

 

パキラを剪定してみよう

育てているパキラの枝が徒長(伸びすぎた枝)した枝があったら剪定して、水耕栽培と挿し木にします。  今回は向かって右側の枝を剪定してみる事にしました。

育てているパキラの枝が徒長(間伸びして細く伸びすぎた枝)してきたら、水耕栽培や挿し木用に剪定してみる事をおすすめします。もとの木をお手入れしながら、剪定した枝で増やす事が出来ます。

今回は向かって右側の枝を剪定してみる事にしました。

 

枝はこの様に根元から剪定します。剪定後はこの場所から新芽が出てきます。

枝はこの様に根元から剪定します。剪定後はこの場所から新芽が出てきます。

 

剪定した枝は大きな葉を切り落とします。切り落とす理由は水耕栽培や挿し木の際、水分がなるべく、幹にのみ届く様にする為、葉を切り落とし、余分な水分を使わない様にします。

剪定した枝は大きな葉を切り落とします。切り落とす理由は水耕栽培や挿し木の際、水分がなるべく幹にのみ届く様に切り落とします。その事によって発芽と発根が速くなります。

 

葉を落とし、幹を3つにカットしました。下の2本は挿し木用に、上の葉が着いている一本は水耕栽培にしてみます。

パキラ水耕栽培の増やし方

パキラは水耕栽培で増やす事が出来る観葉植物です。水耕栽培で増やしてみましょう。

発根すると同時に新芽が出て来ます。放射状に広がる葉の形も可愛らしく、新しく出た小さな新芽が開いた時のかわいらしさはお部屋に優しい気持ちを運んでくれます。

水耕栽培をやってみましょう。

飾りたいスペースに合わせて、瓶や花器などお好みの器に水を入れて準備してみましょう。

飾りたいスペースに合わせて、瓶や花器などお好みの器に水を入れて準備してみましょう。

 

水を入れた瓶に、剪定したパキラを入れたら水耕栽培の始まりです。このまま、好きな場所で鑑賞しながら育ててみましょう。

 

水耕栽培するために切り落としたパキラの葉も飾ってみても素敵です。同時にこの葉も水耕栽培してみましょう。

水耕栽培するために切り落としたパキラの葉も飾ってみても素敵です。同時にこの葉も水耕栽培してみます。

 

水耕栽培を始めてから1~2週間程で発根します。

 

パキラ水耕栽培の管理の仕方

■置き場所は直射日光を避けて、カーテン越しの明るい日陰が適しています。

■マメにお水換えをしてあげましょう。

■陽ざしの当たらない場所に置いてある場合は、時々明るい場所に2~3時間程移動して置いてあげましょう。

パキラ挿し木での増やし方

土はバーミキュライトを鉢に入れて準備します。

土はバーミキュライトを鉢に入れて準備します。バーミキュライトは保水性に優れているため、挿し木など土を乾かさない様にしながら育てる植物に適しています。

 

棒などを使って穴を開けます。

棒などを使って、植木鉢の縁に向かって斜めに穴を開けます。

 

穴に挿し木する枝を差し込みます。挿し木する際は枝を植木鉢の縁にそわせるように、全体の半分くらいの枝が土に埋まる様な感じで差し込みます。

穴に挿し木する枝を差し込みます。挿し木する際は枝を植木鉢の縁にそわせるように、全体の半分くらいの枝が土に埋まる様な感じで差し込みます。

 

今回は2本の枝を挿し木してみました。2本目も同じように植木鉢の縁に添わせます。添わせる理由は、挿し木した枝が発根の際に、水やりなどで、頻繁に出始めたばかりの根が動かない様に、寄りかからせて固定すると、スムーズに根を張らす事が出来ます。

今回は2本の枝を挿し木してみました。2本目も同じように植木鉢の縁に添わせます。添わせる理由は、挿し木した枝が発根の際に、水やりなどで、出始めたばかりの根が頻繁に動かない様に寄りかからせて固定すると、スムーズに根を張らす事が出来ます。

 

土に挿したら、挿し木の枝がグラグラしない様に土の表面をギュッと押さえます。

土に挿したら、挿し木の枝がグラグラしない様に土の表面をギュッと押さえます。

 

挿し木が終わったら、鉢の底から水が流れ出てくるくらい、水をたっぷりとかけて発までの様子をみてみましょう。

挿し木が終わったら、鉢の底から水が流れ出てくるくらい、水をたっぷりとかけて発芽までの様子をみてみましょう。挿し木をしてから3週間から1ヶ月程で発根します。

 

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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