スプラウトとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- スプラウト
- 英名
- Sprout
スプラウトの特徴
スプラウトとは、種が発芽してまだ間もないころの状態をさします。
これから大きく生育していくために、必要な栄養素を多く含んでいる、栄養価が高いとされている野菜です。
発芽して新芽を出し、本葉が出る以前の双葉の状態で出荷されるのがほとんどです。
スプラウトの代表的な種類として、もやし、カイワレ大根、ブロッコリースプラウトなどの種類があります。
ほとんどのスプラウトが、清潔な工場内で栽培されるために、サラダなどの生食で食べることができます。
また、スプラウトは種さえあれば、ご自宅にある材料で気軽にスプラウトを栽培できるために、キッチンガーデンとしても人気の野菜です。
スプラウトの詳細情報
園芸分類 | 野菜 |
---|---|
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | やや弱い |
耐陰性 | やや強い |
スプラウトの種類
スプラウトは、育て方や、食べる時期で4つの種類に分けることができます。
もやし型
暗室で発芽させてから、出荷するまで、終始暗室で育てる方法。
中間タイプ
暗室で発芽させた後、光に当てて育てる方法(緑化)。
カイワレ大根タイプ
暗室で発芽させ、茎が伸びた頃に光に当てて育てる方法(緑化)。
発芽直後タイプ
発芽させた後、種ごとすぐ食用。(発芽玄米など)
※今回は主にカイワレ大根タイプの育て方をご紹介します。
スプラウトの栽培環境
日当たり・置き場所
遮光時期以外は日当たりの良い、風通しの良い環境を好みます。
温度
種の種類によっても異なりますが、生育適温は主に20~25℃です。
用土
・キッチンペーパー
・スポンジ(厚さ1cm位)
・バーミキュライト
・パーライトなど
野菜を育てることができる、清潔で安全な用土を使用しましょう。
スプラウトの育て方のポイント
日常の管理
スプラウトの栽培に大切なことは、「清潔・水分・温度」です。
栽培する環境や使用する水は清潔であるか、水分の与えすぎや温度が高過ぎて、種が腐敗していないかなど、毎日の観察を怠らないようにしましょう。
水やり
1日目
発芽に必要な水分を一晩じっくり吸水させます。
2日目以降
1日2回の朝晩の水やりを、霧吹きを使って与えます。この時、水の与えすぎは種を腐らせる原因となりますので、適度な水やりを心がけましょう。
スプラウトの詳しい育て方
選び方
一番確実な選び方は、スプラウト専用の種子を購入することです。
「野菜の種」と一言でいっても、種類ごとに薬剤処理がされているものと、されていないものがあります。
新芽を食用とするスプラウトは、薬剤処理がされている種は使用しない方が良いでしょう。
また、モロヘイヤのように種そのものに毒性があるものもあります。
スプラウトの栽培は、自己判断せず、注意事項を守りましょう。
種まき
1 種子に水を吸わせる
種子に発芽のために必要な水を一晩じっくり吸収させます。一晩経つと、早いものは芽を出し始めます。
2 容器に種子を敷き詰める
容器の底にキッチンペーパーを敷き、その上に種子が重ならないように均一に広げます。
成功のコツ!
キッチンペーパーは1枚よりも3枚以上の厚みがあった方が水分調節が上手くできます。
3 アルミホイルで遮光する。
今回は、スプラウト栽培の中でもかいわれ大根タイプの育て方です。こうして光を当てないことで、茎をヒョロヒョロと徒長させます。
4 朝晩2回の水やり。
ここからは毎日、1日2回朝晩の水やりを霧吹きを使って与えます。
5 日光に当てる
かいわれスプラウト
ある程度茎が伸びて双葉が開いてきたら被せていたアルミホイルをはずし、日当たりの良い窓辺において緑化させましょう。
収穫
双葉が綺麗な緑色になったら、お待ちかねの収穫です!
必要な分だけかいわれスプラウトの根元をハサミで切り収穫します。
流水で綺麗に洗い流しましょう。
清潔に管理された工場で栽培するのとは違い、育てる環境により衛生面で個人差が出るスプラウトですので、生食よりもスープに入れたり軽く炒めたりなどして火を通すことをおすすめします。
収穫までの日数は、栽培環境である「気温・光・水分」によって前後します。
ご自宅で育てているスプラウトの生育状況を見ながら、収穫時期を判断しましょう。