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ブロッコリーとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • 最近八百屋さんで目にしている方もいらっしゃるかもしれませんが、じつはブロッコリーの葉の部分も美味しく食べることができるんです。ブロッコリーの葉は、甘くて柔らかいのでスムージーに入れてもOK!家庭菜園でブロッコリーを育てている方は、頂花蕾と側花蕾だけでなく葉も収穫できるのですからお得な気持ちになりますね。
  • やっとブロッコリーの頂花蕾(ちょうからい)が大きくなりましたので収穫していきたいと思います。
  • 植え付けから2ヶ月経過 頂花蕾(ちょうからい)が出てきました。
  • お店で売っているブロッコリーは、大きな頂花蕾(ちょうからい)の部分のみが売っていますが、実際にブロッコリーを育ててみると、頂花蕾(ちょうからい)を収穫した後も、側花蕾(そくからい)といって、わき芽から小さなブロッコリーが生えてきます。そんな可愛いブロッコリーをプランター栽培で、しかもベランダで育ててみたくありませんか?
  • しっかりと日差しを浴びて育てられた苗は、葉の緑が濃くて、厚みがあります。
植物名
ブロッコリー
学名

Brassica oleracea var. italica

英名
Broccoli
科名
アブラナ科
属名
アブラナ属
原産地
地中海沿岸地域

ブロッコリーの特徴

ブロッコリーはアブラナ科のケールの仲間です。そのため、ケールやその仲間であるカリフラワーなどと、幼苗の形がとても良く似ています。

このケールから、突然変異や品種改良を経て、花の蕾を食用に改良したのがブロッコリーや茎ブロッコリー、カリフラワーになります。

ブロッコリーは野菜ではありますが、花蕾(からい)を食べるため「エディブルフラワー」ということもできます。

ブロッコリーの花蕾(からい)は、モコモコとした濃い緑色をしています。花蕾のため収穫をせずに育て続けると、黄色やクリーム色の花をたくさんつけます。

ブロッコリーは古代ローマ時代から親しまれていた野菜ですが、15世紀くらいになってようやく栽培されるようになりました。日本に来たのは明治の初期で、第二次世界大戦後に本格的に栽培されはじめ、1980年頃から普及しました。

ブロッコリーの詳細情報

園芸分類 野菜
草丈・樹高 80cm
耐寒性 やや強い
耐暑性 やや弱い
耐陰性 やや強い
花色 黄色
開花時期 花が咲く前に収穫します。

ブロッコリーとカリフラワーの違い

「ヤセイカンラン」という地中海沿岸に自生しているケールから、突然変異や品種改良を経て、花の蕾を食用に改良したのがブロッコリーとカリフラワーになります。

カリフラワーは、もともとはブロッコリーが突然変異して白くなったものといわれています。ケールから考えると、形だけでなく色まで変化した進化系の野菜です。

ブロッコリーとカリフラワーを見比べてみても、蕾(つぼみ)が見えるブロッコリーに比べて、カリフラワーの蕾(つぼみ)はつぶれているようにも見えます。これは、カリフラワーの蕾(つぼみ)が癒着(ゆちゃく)してしまってつぶれているからです。

カリフラワーは、ブロッコリー栽培の醍醐味であるわき芽、側花蕾(そくからい)もできません。そのため、カリフラワーの頂花蕾(ちょうからい)を収穫したら、栽培も終了です。

ブロッコリーの栄養

ブロッコリーは緑黄色野菜でビタミンA、B1,B2,B6、C、E、K、食物繊維、葉酸、カロテン、カリウム、カルシウム、リン、鉄分を多く含みます。ビタミンCはレモンよりも多いとされています。良質のブロッコリーは鮮やかな緑色をしていて隙間なく花蕾がぎっしり詰まって咲き、茎に空洞がないものがおいしいです。

茎の側面の皮はとても食物繊維が多く、硬くて食べにくいので外皮は剥いてから調理することが望ましいといえます。葉や茎には多くの栄養分が含まれていますのでできるだけ丸ごと食べるようにしましょう。

ブロッコリーの保存方法

ブロッコリーは花蕾(からい)ですので、そのままにしておくと、花が咲き始め食味も落ちてきます。収穫したらできるだけ早めに食べ切るようにしましょう。

冷蔵保存

一般的にブロッコリーは、ビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に立てて保存します。5日ほどで使い切れないようでしたら、冷凍保存をおすすめします。

冷凍保存

お好みの大きさにカットしたら、軽く茹でて水気を切り、密封袋に入れ冷凍しましょう。

ブロッコリーの調理方法

ブロッコリーの花蕾(部分)

小房に分けて塩少々を入れたお湯で手早くゆで、冷水にとってさまします。

和え物、サラダや付け合わせの他に、グラタン、チーズ焼き、シチュー、炒め物など様々な料理の材料に使えます。

ブロッコリーの葉

スムージー人気も手伝って、最近ケールなどの葉野菜の人気がとても高まっています。ブロッコリーの葉は、スジもあまり気にならず美味しく食べることができます。

ブロッコリーの葉を使った簡単レシピ

材料 ・ブロッコリーの花蕾(からい)と葉  ・ベーコン  ・塩コショウ  ・他お好みの野菜(今回は赤カリフラワーを使用)

材料

  • ブロッコリーの花蕾(からい)と葉
  • ベーコン
  • 塩コショウ
  • 他お好みの野菜(今回は赤カリフラワーを使用)
  • ブロッコリーの下準備

 

ブロッコリーを洗う  ご自宅で育てたブロッコリーは、虫がついている可能性もあるのでしっかり洗いましょう。  収穫したブロッコリーを袋に入れて、塩また食用の重曹を入れます。その後水を入れ袋を閉じ、10分ほど時間を置きます。最後に袋の中でふり洗いした後、仕上げにしっかり水で洗い流しましょう。  こうすることで、万が一虫がいてもある程度取り除くことができます。

ブロッコリーを洗う

ご自宅で育てたブロッコリーは、虫がついている可能性もあるのでしっかり洗いましょう。

収穫したブロッコリーを袋に入れて、塩また食用の重曹を入れます。その後水を入れ袋を閉じ、10分ほど時間を置きます。最後に袋の中でふり洗いした後、仕上げにしっかり水で洗い流しましょう。

こうすることで、万が一虫がいてもある程度取り除くことができます。

 

ブロッコリーの葉を適当な大きさに切る。  ブロッコリーの花蕾(からい)は、房ごとに切り分け、軽く下茹でして下さい。

ブロッコリーの葉を適当な大きさに切る。

ブロッコリーの花蕾(からい)は、房ごとに切り分け、軽く下茹でして下さい。

 

炒める  オリーブオイルでベーコンを炒め、刻んだブロッコリーの葉と下茹でしたブロッコリー、カリフラワー(バイオレットクィーン)を加えて、塩コショウで味付けすれば出来上がり!  今夜のおかずの一品にいかがでしょうか?

炒める

オリーブオイルでベーコンを炒め、刻んだブロッコリーの葉と下茹でしたブロッコリー、カリフラワー(バイオレットクィーン)を加えて、塩コショウで味付けすれば完成です。

 

ブロッコリーの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
収穫(頂花蕾)
収穫(側花蕾、葉)

ブロッコリーの栽培環境

日当たり・置き場所

ブロッコリーは、日当たりの良い場所を好みますが、半日陰の場所でもゆっくり生長することができます。病害虫を防ぐためにも風通しの良い場所で育てましょう。

温度

ブロッコリーの生育適温は15~20℃です。

用土

プランター栽培のブロッコリーは、野菜用の培養土で育てましょう。

畑栽培のブロッコリーは、堆肥や元肥を入れる2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。その後堆肥と元肥を入れ土になじませましょう。

ブロッコリーの育て方のポイント

水やり

土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えましょう。ブロッコリーは湿度に弱い性質があるので水の与えすぎは禁物です。

肥料

ブロッコリーの本葉が7枚くらい出て来たら追肥をして土寄せをします。その後頂花蕾(ちょうからい)が出来たころから2週間に1度は追肥をしましょう。

肥料を施す位置は、葉が広がった先よりも少し先の方に施します。というのも、だいたい根の広がりというのは葉の広がりと同じくらいといわれています。そのため葉の先を目安に肥料を施します。

草勢が落ちているときなどは、様子をみて少し肥料を施してあげてもよいでしょう。

ブロッコリーの土寄せ

葉の大きさに比べ、茎が少し細いブロッコリー。追肥のタイミングで、株元へ軽く土寄せすることで、倒状を防ぎましょう。

葉の大きさに比べ、茎が少し細いブロッコリー。追肥のタイミングで、株元へ軽く土寄せすることで、倒状を防ぎます。

冬の追肥

ほとんどの秋冬野菜の生育適温は15~20℃です。そのため、この温度を下回ると生育は鈍くなってきます。

つまり寒くなるこれからの季節、15℃を下回るようになるとお野菜の生長するスピードはどんどん遅くなるのに、春夏野菜の頃と変わらず肥料をどんどん与えては、使用されない肥料が土の中で溜まってしまうことになります。

また、春夏と違い秋冬は雨も少なく、与える水の量も少ないため肥料分が水で流れ出すことも少ないということになります。

気温が15℃を下回ったら、秋冬に育てるブロッコリーの肥料は控えた方がいいでしょう。

病害虫

害虫

アオムシ、コナガ、ヨトウムシ、ナメクジなどに注意しましょう。

 ヨトウムシは夜に活動するため日中葉の周りで捕獲するのは難しいですが、苗の周りの土1cmほどの深さのところにいるので土の中を探してみましょう。ヨトウムシの成虫は蛾なので、飛来し葉裏に産卵します。葉の裏もこまめにチェックすることで早期発見が可能になります。

病気

 ブロッコリーは湿度に弱いことから黒腐病に注意しましょう。黒腐病は水が貯まるとかかりやすいので、プランター栽培は底に軽石を敷いて排水できるようにしましょう。

鳥害

ブロッコリーの害虫被害がおさまる頃は、その害虫を餌としていた鳥のエサが無くなる頃です。  主にひな鳥が、ブロッコリーの葉を食べにやってきます。カリフラワーとブロッコリーと両方育てていたら必ずブロッコリーの葉を食べています。鳥も美味しさが分るんですね。  寒さ除けにもなるので、寒冷紗をかけて鳥の被害を防ぎましょう。

ブロッコリーの害虫被害がおさまる頃は、その害虫を餌としていた鳥のエサが無くなる頃です。

主にひな鳥がブロッコリーの葉を食べにやってきます。寒さ除けにもなるので、寒冷紗をかけて鳥の被害を防ぎましょう。

ブロッコリーの詳しい育て方

選び方

葉の緑が濃く、厚みがある。 目で葉の厚みを見極めましょう。実際にホームセンターや園芸店で、葉をやみくもに触るのはブロッコリーの苗もかわいそう。お店への配慮のある対応を心がけましょう。

葉の緑が濃く、厚みがある。

目で葉の厚みを見極めましょう。実際にホームセンターや園芸店で、葉をやみくもに触るのはブロッコリーの苗もかわいそう。お店への配慮のある対応を心がけましょう。

節間がしまっている。

ヒョロヒョロと間延びしていない、しっかりした苗を選びましょう。

病害虫が付いていない。

鉢底に虫がいないか、葉の両面に虫に食べられた後がないか確認しましょう。

苗の先端に勢いがある

新芽の勢いは苗の生育の勢いを現します。元気の良い苗を選びましょう。

種まき

深めの箱に畑の土を入れ10cmの間隔の筋を作って種をまきます。2日くらいで発芽するので本葉が2枚になったら小ポットに入れて育てます。

植え付け

植え付ける前に、黄葉は取り除きましょう。

植え付ける前に、黄葉は取り除きましょう。

1.苗に充分水分を与える。

2 プランターに苗と同じくらいの穴を開け、苗を軽く手で押さえ、根鉢を崩さないように植え付けます。

植え付ける前のひと手間です。予めジョウロでしっかり苗に水を与えるか、バケツに水をはりその中に静かに苗を入れ、しっかり水を吸わせましょう。植え付けてしまった後に気づいた方は、最後に水をしっかり与えてください。

 

2.プランターに苗と同じくらいの穴を開け、苗を軽く手で押さえ、根鉢を崩さないように植え付けます。

3 苗の周りを少し凹まして、苗にしっかり水が浸透するように植え付けてあげましょう。

 

3.苗の周りを少し凹まして、苗にしっかり水が浸透するように植え付けてあげましょう。

4 お水をしっかりあげます。  植えたばかりの苗は、土に活着するまでに少し時間がかかります。その際、根が乾燥してしまわないためにも、植え付けから1週間位はしっかりと水を与えます。

 

4.お水をしっかり与えます。

5 まだ苗が小さく、寒冷紗に納まるうちは、出来るだけ寒冷紗の中で育てましょう。  秋冬野菜の成功の秘訣は、害虫から苗を守ることです。寒冷紗はとても心強いアイテムですね。

植えたばかりの苗は、土に活着するまでに少し時間がかかります。その際、根が乾燥してしまわないためにも、植え付けから1週間位はしっかりと水を与えます。

5.まだ苗が小さく、寒冷紗に納まるうちは、出来るだけ寒冷紗の中で育てましょう。

秋冬野菜の成功の秘訣は、害虫から苗を守ることです。寒冷紗はとても心強いアイテムです。

秋冬に育てるブロッコリーの植え付けで、大切なことは9月上旬には植え付けを済ませるということです。 「秋の苗の植え付けが1週間遅くなると、収穫は1か月遅くなる」と言っても過言ではありません。初期生育が良好な野菜は、実り多い収穫となります。

ブロッコリーは開花させると品質が落ちるため、蕾が開く前に収穫します。しかし、開花してもアブラナ科特有の黄色い花を咲かせるため、菜の花として食べることができます。

収穫

頂花蕾(ちょうからい)の収穫

やっとブロッコリーの頂花蕾(ちょうからい)が大きくなりましたので収穫していきたいと思います。

ブロッコリーの頂花蕾(ちょうからい)が大きくなり、つぼみが膨らみ過ぎる前に収穫します。

 

ブロッコリーを収穫するときの注意する点は切り方です。  切り口が雨などで濡れ、そこから腐れてしまわないように、お日様に向かって斜めにカットします。そうすることで、切り口が早く乾き腐らずにすみます。

ブロッコリーを収穫するときの注意する点は切り方です。

切り口が雨などで濡れ、そこから腐れてしまわないように、お日様に向かって斜めにカットします。そうすることで、切り口が早く乾き腐らずにすみます。

側花蕾と葉の収穫

ブロッコリーは頂花蕾(ちょうからい)を収穫した後も、側花蕾(そくからい)といって、更にわき芽が出てきて、引き続き収穫することが出来ます。小さな側花蕾(そくからい)はお弁当に最適の大きさですね♪  ブロッコリーは、側花蕾(そくからい)と葉の収穫もいれると長い間収穫できます。

ブロッコリーは頂花蕾(ちょうからい)を収穫した後も、側花蕾(そくからい)といって、更にわき芽が出てきて、引き続き収穫することが出来ます。ブロッコリーの葉も柔らかいので、食べることができます。ブロッコリーの生育を妨げない程度に、少しずつ収穫しましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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