唐辛子(トウガラシ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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植物名
唐辛子(トウガラシ)
学名

Capsicum annuum

英名
Red Pepper
和名
トウガラシ
別名・流通名
レッドペッパー、南蛮辛子
科名
ナス科
属名
カプシカム属(トウガラシ属)
原産地
中南米

唐辛子(トウガラシ)の特徴

唐辛子(トウガラシ)は、ナス科トウガラシ属の中南米原産の一年草。唐辛子(トウガラシ)はとても辛く、野菜というよりも主に香辛料として利用されています。

唐辛子(トウガラシ)の実は、代表的な赤や緑色以外にも黄色や紫の品種もあります。食用以外に、園芸として観賞用の唐辛子(トウガラシ)もあります。

唐辛子(トウガラシ)の幼苗は、ピーマン、パプリカと葉の形、枝の付き方、花なども見分けがつかないほどよく似ています。濃い緑色の卵形の葉がつき、いくつも枝分かれしたところに、上向きに5cmくらいの赤い実がなります。比較的病害虫にも強く、プランターでも育てることができるので、ベランダや庭で育てやすい野菜の1つです。

唐辛子(トウガラシ)の詳細情報

園芸分類 野菜
草丈・樹高 40cm
耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い
花色
開花時期 6月~10月

唐辛子(トウガラシ)の歴史

もともと中南米では、さまざまな種類の唐辛子(トウガラシ)がボリビア周辺で紀元前から栽培されていたようです。ヨーロッパには、1493年にコロンブスがアメリカから唐辛子(トウガラシ)を持ち込みました。

日本にはポルトガル宣教師が1542年に唐辛子(トウガラシ)を持ち込み、その後日本から朝鮮半島に伝わったのは、豊臣秀吉の朝鮮出兵のころと言われています。

唐辛子(トウガラシ)の英名

名前の由来はコロンブスがコショウを求めて航海していたところ、アメリカで唐辛子(トウガラシ)を見つけ、唐辛子(トウガラシ)をコショウと勘違いし、レッドペッパー(赤いコショウ)と名付けたのがきっかけです。

スペインでは、唐辛子(トウガラシ)のことをアヒーと言います。日本では唐(外国)の辛子という意味から、名前がつけられていました。別名も同じような名前のつけかたをされており「南蛮辛子」と呼ばれています。

唐辛子(トウガラシ)の雑学

お米を虫から守るために、唐辛子(トウガラシ)をいれておくと防虫できます。米びつに入れたり、植物の種を保管する際に唐辛子(トウガラシ)を使用してみましょう。

また、「米酢・トウガラシ・ニンニク」で作るスプレーは、虫を寄せ付けないようにするだけでなく、植物の栄養素にもなる一石二鳥の効果があります。

 

唐辛子(トウガラシ)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
収穫

唐辛子(トウガラシ)の栽培環境

日当たり・置き場所

唐辛子(トウガラシ)は日当たりを好みます。風通しの良い場所で育てましょう。

温度

唐辛子(トウガラシ)の生育適温は20~30℃前後です。

用土

唐辛子(トウガラシ)をプランターで栽培する場合は、野菜用の培養土で育てましょう。

畑栽培の唐辛子(トウガラシ)は、植え付け前に土を耕す準備が必要です。畑の土が酸性に傾いている場合は、まず植え付けの2週間前位には石灰を入れ、耕しましょう。その1週間後に完熟堆肥と元肥を入れ土になじませます。土の酸度は、市販の酸度測定液などを使うと安価で簡単に調べることができます。

窒素分を含む肥料は、石灰と合わさることで窒素分がアンモニアガスとなって消失してしまうため、同時に使用してはいけません。

なお、この場合の石灰とは「消石灰」や「苦土石灰」をさします。牡蠣殻などの「有機石灰」ではそのような化学反応は起きないので、どうしても日数がない場合は「有機石灰」「完熟堆肥」「有機肥料」を使うと同時に混ぜ込むことが可能で、すぐに種まきや植え付けができます。

唐辛子(トウガラシ)の育て方のポイント

水やり

土の乾燥にとても弱く、かつ多湿にも弱い性質です。

夏の乾燥する時期は、朝夕2回たっぷりと与えます。実が付いてからは、乾燥にはとても弱いので注意しましょう。

肥料

植え付けから半月くらいたったら、適量追肥します。その後は2~3週間に1回くらい追肥しましょう。

病害虫

アブラムシハダニアザミウマなどに注意します。

唐辛子(トウガラシ)の詳しい育て方

選び方

節間がしまり葉が緑で厚みがあり、一番花がついているか咲きそうなもので、苗の先端に勢いのある苗を選びましょう。

種まき

唐辛子(トウガラシ)は、発芽適温が高めで苗を育てる日数も長くかかります。2月下旬頃から3月上旬頃にポットに種をまき、温度管理に注意しながら育苗しましょう。

植え付け

最低気温が18℃以上になってから植え付けましょう。

仕立て方

一番花のすぐ下から出る強い枝を2~3本を残してそれより下のわき芽は摘み取りましょう。あまりにも枝が込み入って風通しが悪いようなら、枝切りをして風通しを良くしてやりましょう。

通常整枝した後は、そのままの管理で大丈夫です。ただし、葉が地面についたままの状態は病気になりやすくなります。地面についてしまっている葉や黄色い葉は取り除きましょう。

唐辛子の花

唐辛子(トウガラシ)は、夏に白い小さな花が開花します。

収穫

唐辛子

唐辛子(トウガラシ)が赤くなってきた順に、1つずつ摘みとり収穫しましょう。完熟前の緑色の唐辛子(トウガラシ)も食べることができます。

全体的に唐辛子(トウガラシ)が赤く熟したら、株ごと抜きとり、雨の当たらない風通しの良いところに吊るして乾燥させましょう。

唐辛子(トウガラシ)を収穫する際は、素手で触るとひりひりするので、気になる方は手袋をして収穫することをおすすめします。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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