縁起のいい竹で、夏の夕涼みにぴったりな器の作り方

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峰亜由美

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スッと伸びやかに天に向かって成長する姿から、縁起の良い植物としても「出世の竹」や「長寿の竹」などと言われている竹。

今回は竹を使って、簡単な酒器や器の作り方をご紹介致します。

夕涼みや夏休みのキャンプなどで、いつもと一味違った夏の食卓を囲んでみませんか?

竹の香りは夏の暑さを爽やかに和らげます。

 

目次

竹ってどんな植物?

竹の徳利を作ってみよう

竹の器を作ってみよう

夕涼みにガーデンで

竹の器まとめ

 

竹ってどんな植物?

竹はイネ科タケ亜科に属する植物です。

竹は筍(たけのこ)として芽を出し、筍の時から太さは変わらず芽を出したら一年で生涯変わらない背丈を天まで真っすぐに成長させて20年程で寿命を迎えます。寿命を迎える年になると花を咲かせる事から、花が咲いたら竹の寿命が来たことを知らせます。

竹は縄文時代から日本人が暮らしを営む上で親しまれ、暮らしの中に溶け込みながら生活の中のあらゆるシーンで使われてきました。竹は軽くて持ち運びもしやすく、加工もしやすい事からも、暮らしの中では農作物を運ぶ為の籠を編んだり、漁で魚を入れる魚籠(ビク)として編まれたり、竹箒(たけぼうき)や、文化の場面では茶道で茶を立てる茶筅(ちゃせん)や茶をすくう茶杓(ちゃしゃく)そして花を生ける花器として、日本家屋の土壁の中にも編まれた竹が組み込まれたり、あらゆるシーンにおいて、余す事なく知恵と工夫で竹は暮らしの中に密接に溶け込みながら暮らしに役立つ植物として愛され続けてきた植物です。

また、縁起が良い植物としても愛され、お馴染みの「松竹梅」という吉祥のシンボルの中にも竹は入っていますね。出世や長寿、運気上昇などの縁起物としても大切にされ、日本各地では古くからの行事の中で、祈りや祭りの場面、芸の場面でも竹が使われる行事が伝え続けられています。古くから愛される竹取物語のかぐや姫のお話でも神秘的な竹林が生んだ素敵な物語として今でも愛され続けています。

日本で生まれ育つと生まれた時から身近に当たり前にある竹ですが、竹って他の樹木とは違い少しだけ竹の事を考えてみるだけで、何とも神秘的でユニークな植物ですね。

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竹の器を作ってみよう

徳利

1.竹の節の位置を確認します。

 

2.竹の内側は空洞になっていてノコギリで簡単に切る事ができます。その空洞をいかしてお酒を入れる徳利を作ります。節から節の間にお酒が入る様に竹を切ります。

 

竹は節を残して切るとこの様な感じです。

竹は節を残して切るとこの様な感じです。

 

3.片側の節の外側を切り終えたら、もう片側の外側を切ります。

 

4.お酒を出し入れする口を作ります。キリやアイスピックなどで穴を開けます。

 

節の所にある壁は薄い為、すぐに穴を開ける事が出来ます。キリやアイスピックの柄の部分をハンマー等でたたくと、より簡単に穴を開ける事が出来ますよ。

節の所にある壁は薄い為、すぐに穴を開ける事が出来ます。キリやアイスピックの柄の部分をハンマー等でたたくと、より簡単に穴を開ける事が出来ますよ。

 

5.竹の小枝等を小さくカットして蓋にします。

 

 6.蓋が出きたら竹の徳利の完成です。

6.栓が出きたら竹の徳利の完成です。

 

穴が小さすぎると感じる場合はハサミ等でも簡単に節の口を広げる事が出来ます。口を広げた場合は竹の幹の部分を穴の大きさに合わせてカットして栓として作ってみましょう。

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竹で器を作って見よう。

1.竹は繊維質の植物で縦に裂ける性質を持っています。花を切る剪定ばさみ等で切り込みを入れると簡単に切れ目を入れる事が出来ます(切れ目を入れる際、切り込みの中に指等を挟まない様に気を付けて下さい)

1.竹は繊維質の植物で縦に裂ける性質を持っています。花を切る剪定はさみ等で切り込みを入れると簡単に切れ目を入れる事が出来ます(片側に切れ目を入れている際、切り込みのすきまに指を挟まない様にお気を付けて下さい。)

 

2.片側に切り込みを入れたら、もう片側の同じ位の位置にハサミで切り込みを入れると二つに竹を割く事が出来ます。

2.片側に切り込みを入れたら、もう片側の同じ位の位置にハサミで切り込みを入れると二つに竹を割く事が出来ます。

 

竹の両側に切れ目を入れたら、あとは手で簡単に割く事が出来ます。

3.竹の両側に切れ目を入れたら、あとは手で簡単に割く事が出来ます。割いた竹からは、ささくれだった繊維が出てきますので、指などに刺さらない様にお気をつけて下さい。

 

4.今回は竹の節を上手く使って、徳利、お猪口、器、花器を作ってみました。

見ているだけでも涼やかですね。

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夕涼みにガーデンで

竹の器が完成したら、いよいよ使ってみましょう。籠などに入れて持ち運んでも素敵ですね。

河原や野山、公園、またはお友達のお家へお呼ばれした時に季節のアイテムとして、持って行くと、みんなで季節を味わう事が出来ますよ。

 

こんな風に、布で包んで持ち運んでも可愛らしいですね。

 

徳利には日本酒を入れて、竹の香りがついた日本酒の味わいはまた格別です。

入れてから冷蔵庫で冷やすと、竹の香りが移りやすく時間を置くと少しずつお酒の味も変化してきます。竹にお酒を移してから3日以内が一番美味しくいただく事ができます。同じ竹で作ったお猪口に注げば、楽しさも増してきますね。

器にした竹には、和食だけではなく、カルパッチョやチーズ等を盛りつけても素敵ですよ。

色々なお料理をのせて楽しんでみる事をお勧めします。清潔なキナリ色をした竹の裏側はどんなお料理にも合わせやすく盛り付けもいつもと違う楽しみ方をする事ができます。

夏休みのキャンプではお子さんと一緒に盛り付けを楽しんでみてもいいですね。

テーブルの仕上げには、竹で作った花入れ(花器)にも季節のお花を生けて楽しんでみて下さい。

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竹の器まとめ

竹は殺菌作用もあり見た目も清潔なことから、お料理との相性がよく日本料理店でも酒器や器としても使われ、瑞々しさや清涼感を届けてくれますね。  竹は実際にノコギリで切ったり、はさみで割いてみたりすると良くわかるのですが、女性の力でも簡単に扱うことができます。  日本人が古来から道具を作る材料として慣れ親しんで来た竹を使って、是非、酒器や器を作って楽しんでみて下さいませ。

竹は殺菌作用もあり見た目も清潔なことから、お料理との相性がよく日本料理店でも酒器や器としても使われ、瑞々しさや清涼感を届けてくれますね。

竹は実際にノコギリで切ったり、はさみで割いてみたりすると良くわかるのですが、女性の力でも簡単に扱うことができます。

日本人が古来から道具を作る材料として慣れ親しんで来た竹を使って、是非、酒器や器を作って楽しんでみて下さいませ。

 

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幼少の頃から植物に詳しい両親に育てられ自然と植物や昆虫に興味を持つ環境で育った私は自然に花の世界で仕事をするようになっていました。現在は各地にてワークショップを開いたりイベントなどで移動花屋を開いたり、帽子作家さんとドライフラワーを使ったコサージュ展や陶芸家さんとの2人展等、幅広く花に携わるお仕事をしています。自宅では野菜を作ったりガーデニングをしたり植物三昧な日々です。何よりお花と共に過ごして思う事はお花のある場所ではたくさんの笑顔に出会える事が幸せです。植物と共に暮らす素敵さをお伝えして行きたいと思っています。

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