7月が旬の野菜、果物、魚、花51種。季節のものを取り入れて夏を楽しむ!

山田智美
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7月に旬を迎える野菜や果物、魚、花をずらり51種。あわせて行事や節句、季語、行事食も紹介します。本格的な暑さがやってくる7月、味覚や視覚を使って夏を満喫してください。
目次
7月とは?季語や行事、事柄
- 和名:文月(ふみつき)
- 英名:July
7月は梅雨が明け、暑さを増す時期。本格的な夏の到来です。空は青く、陽は長くなり、蝶がせっせと花の間を飛び回り、水遊びや花火が楽しくなる頃です。
7月に使われる季語
青田
田んぼに植え付けた稲が生長し、青々と茂っている様子。夏になると田んぼはより青さを増します。
浴衣
浴衣とは夏のお風呂上りに着る単衣の着物のこと。夏の季語です。
打ち水(うちみず)
打ち水とは、埃を落ち着かせるためや、目から涼をとるために、玄関先に撒く水のこと。最近ではあまり見かけなくなりました。
空蝉(うつぜみ)
空蝉(うつぜみ)とは蝉(セミ)の抜け殻のこと。夏になると木の幹や枝など、あちこちで見かけます。
7月に迎える二十四節気
小暑
小暑は二十四節気の第11節目、毎年7月7日頃です。年によって1日程度前後します。また、7月7日から次の二十四節気の次の第12節、大暑の7月23日までの15日間ぐらいを指します。
小暑はこれから暑さの本番がやってくる頃だと言われています。
大暑
大暑は二十四節気の第12節目、毎年7月23日頃です。年によって1日程度前後します。また、次の二十四節気の第13節、立秋までの15日間ぐらいを指します。
暑さもピークに達し、夏本番の頃だと言われています。
7月の行事や事柄
半夏生
半夏生は毎年7月2日頃。6月21日頃のの夏至から数えて11日目から5日間を半夏生と言います。梅雨明けの頃だとも言われています。
七夕
七夕は五節句の一つで、毎年7月7日です。現在では、願い事を書いた短冊を笹に飾り、天の川に思いを馳せる星祭りとなっています。中国から伝わってきた、織姫と彦星の伝説が有名です。
海の日
海の日は国民の祝日の一つで、毎年7月の第3月曜です。「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」日とされています。
土用の丑の日
土用とは、季節の変わり目の18日間のことです。立春、立夏、立秋、立冬、それぞれの前に土用の期間があります。
立夏が過ぎ、立秋を迎える前の土用の丑(うし)の日はウナギを食べてスタミナをつけるという習慣があります。
お盆
お盆は地域によって、7月に行うところと8月に行うところがあります。7月にお盆を迎える地域では7月13~15日がお盆となります。お盆は先祖の霊を迎え入れ、供養する期間です。
7月が旬の野菜やハーブ20種
キュウリ
キュウリはウリ科の一年草。瑞々しく、シャリシャリとした歯ごたえが魅力の野菜です。
キュウリ(胡瓜)
- キュウリはつる性の植物で、そばにあるものに巻き付くように伸びて生長していきます。未熟果を収穫する野菜のため、関東地方では5月初旬に植えつけると、6月には収穫時期を迎え、代表的な春夏野菜の中では一番最初に収穫できる野菜です。種から育てても、収穫するまでの日数は2か月間位しかかかりません。果実の生長は著しく、1日で3cm以上も大きくなるため、採り遅れると巨大化してしまいます。 キュウリの外側の表面の白い粉のようなものは、ブルームといって乾燥や雨などからキュウリを守るために自然にできた物質です。最近のキュウリの品種は、このブルームがあまりない、艶々のキュウリが市場に多く出回っています。 キュウリの歴史は3000年ほど前と言われており、日本では1000年前から栽培されていたとされています。そんな歴史あるキュウリも、切り口が徳川家の葵の紋に似ていたことから江戸時代には大変不人気の野菜だったそうです。
ピーマン
ピーマンはナス科の野菜。鮮やかなグリーンは生でも加熱しても楽しめます。
シシトウ
シシトウはピーマンの仲間の野菜です。青唐辛子に見た目が似ていますが辛くないのが特徴です。
シシトウ
- シシトウはナス科トウガラシ属の中でも、ピーマンと同様辛みの少ない甘味種になります。ピーマンのように成熟すると赤くなりますが、普段食べるのは熟する前に収穫された緑色の状態のシシトウです。 先端が獅子(しし)の頭に似ていることから、獅子唐辛子(ししとうがらし)と呼ばれるようになりました。 シシトウは栽培中の水分不足などのストレスがかかったりすると、辛くなると言われていますが、見た目で辛いか、辛くないか判断することはまずできません。以前は店頭で販売されているシシトウも、10個に1個ほど辛いものが混入していたため、辛いシシトウを口にすることもありましたが、現在店頭にあるシシトウでほとんど辛いものは混入していないようです。 また、シシトウは夜の温度が低いと単為結果※し、実が硬くなり、辛くなりやすいといわれています。こちらも見た目での判断はできませんが、触ると実の硬さから判断しやすいようです。 ※単為結果とは、受精せずに実ができること。
パプリカ
パプリカはナス科の夏野菜。ピーマンの仲間になります。肉厚で味が濃く、生でも加熱しても食べられます。
パプリカ
- パプリカは、果実の色がグリーンからレッド、オレンジ、黄色などに変化し、どの段階で食しても甘みがあり、見た目も鮮やかでとても美しいナス科の野菜です。(色の変化は品種によります) 果肉が厚くジューシーな食感で苦味や青臭さがないので、生のままでもおいしく食べられるのが特徴で、サラダはもちろん、炒め物やマリネにも用いられます。 初夏に植え付けると、6月頃からピーマンの花とよく似た小さな白い花を咲かせます。花後に果実ができ、例えば赤いパプリカは、果実の色がライムグリーンからオレンジ、レッドへと変化していきます。収穫できるサイズになってから完熟していくまでに、平均して3週間ほどかかりますが、グリーンの未熟な状態でも食べることができます。
ナス
ナスはナス科の野菜です。一年中出回っていますが旬は夏の野菜です。油と相性が良く、揚げたり炒めたりする調理方法が人気です。
ナス(茄子)
- ナスの原産はインドです。日本には奈良時代に中国から伝わり、古くから日本人に親しまれた野菜のひとつです。ナスの形は、丸や卵、中長、長形など様々な品種が栽培されています。幅広く料理にも使えるので和洋中問わず、味を楽しむことができます。 みなさんがよくご存じの縁起の良い初夢の順番「一富士、二鷹、三茄子」ですが、江戸時代の初物のナスは1個がなんと1両。そのため庶民が正月に初物のナスを食べることは、夢のまた夢…叶わぬ夢でした。初夢にナスが登場すると縁起が良いとされるのもこのことからうかがえます。 現在のようにハウス栽培がない江戸時代で、冬に高温作物のナスを作るためには、油紙障子でハウスのようなものを作り、馬糞や麻屑(あさくず)などを踏み込んだ発酵材でエコに温度を上げるなどして、手間暇かけて栽培していたそうです。
トマト(ミニトマト)
トマトもミニトマトも夏が旬。甘みが濃く、生でも加熱してもおいしく食べられます。
トマト
- 夏野菜の代表ともいえるトマト。現在様々な品種が改良され青臭さもなく、まるでフルーツのように甘いトマトの品種もあります。トマトは緑黄色野菜の1つで、トマトの栄養に含まれるクエン酸は疲労回復効果があり、その他にもリコピン、グルタミン酸など栄養も豊富で、健康や美容にも効果があることも人気の理由です。調理方法も生のままいただくサラダから、煮込み料理、ソース、スイーツなど様々な料理に使えます。 このトマト、じつは植物学者たちの調査によりトマトの原種は大玉トマトではなく、チェリートマト(ミニトマト)ということが分かっています。大玉トマトの方が突然変異として、チェリートマト(ミニトマト)よりも後に生まれました。アンデス高原に自生していたトマトの野生種は、いずれもチェリートマトの種類だったようです。 トマトは原産地では多年草ですが、日本のような温帯で育てると一年草として栽培されます。この野生種のトマトは、メキシコから北米に伝わり、実際に栽培されるようになったのは19世紀に入ってからです。ヨーロッパへ伝わるのは、コロンブスの新大陸発見が大きく影響し、ヨーロッパでトマトを食べるようになったのは、18世紀以降といわれています。 当初、ミニトマトやトマトは観賞用として育てられ、食用とされることはありませんでした。というのも、新大陸からヨーロッパに伝わった時に、トマトの実がとても赤いために有毒植物と信じられていたからです。 日本に伝わったのは17世紀の江戸時代ですが、同じように観賞用として伝わってきました。「赤茄子」としての価値しか見出せず、しばらくの間観賞用としてのみ育てられていました。 トマトの赤い実は毒性ではありませんが、じつはトマトの苗自体には有毒物質が含まれています。完熟のトマトにはほとんど含まれていませんが、「トマチン」といって、花・葉・茎などに多く含まれているため、トマトの葉は食べることができません。
ミニトマト
- トマトの原種は、大玉トマトではなくチェリートマト(ミニトマト)ということが植物学者たちの調査により分かっています。大玉トマトの方が突然変異として、チェリートマト(ミニトマト)よりも後に生まれました。アンデス高原に自生していたトマトの野生種は、いずれもチェリートマトの種類だったようです。 チェリートマト(ミニトマト)は原産地では多年草ですが、日本のような温帯で育てると一年草として栽培されます。 野生種のトマトは、メキシコから北米に伝わり、実際に栽培されるようになったのは19世紀に入ってからです。ヨーロッパへ伝わるには、コロンブスの新大陸発見が大きく影響し、ヨーロッパでトマトを食べるようになったのは、18世紀以降といわれています。 当初、トマトは観賞用として育てられ、食用とされることはありませんでした。というのも、新大陸からヨーロッパに伝わった時に、トマトの実がとても赤いために有毒植物と信じられていたからです。 日本に伝わったのは、17世紀の江戸時代ですが、同じように観賞用として伝わってきました。やはり「赤茄子」としての価値しか見出せず、しばらくの間観賞用としてのみ育てられていたそうです。 完熟の実にはほとんど含まれていませんが、じつはミニトマトやトマトの花・葉・茎などには、「トマチン」という有害物質が多く含まれています。そのため、ピーマンの葉は食すことはできますが、ニトマトやトマトの葉は食べることができません。 現在では、様々な品種が改良され、青臭さもなく、まるでフルーツのように甘いミニトマトもでき、人気の野菜の一つです。 ミニトマトは緑黄色野菜の1つで、クエン酸、リコピン、グルタミン酸など栄養も豊富。健康や美容に効果があることも人気の理由。サラダから、煮込み料理、ソースなど様々な料理に使えます。 ▼ミニトマトを使ったセミドライトマトの作り方はこちら 簡単!ミニトマトを使ったセミドライトマトのオイル漬け&4種のハーブクラッカー LOVEGREEN編集部のベランダで収穫したミニトマトを使って、セミドライトマトのオイル漬けと、4種のハーブ… 戸松敦子 2021.06.28 料理・レシピ
オクラ
オクラはアオイ科の夏野菜です。独特の粘りがあります。オクラの花は昼には閉じてしまう一日花です。オクラの花のかわいらしさまで楽しんでください。
ズッキーニ
ズッキーニはウリ科の夏野菜です。焼いたり、揚げたり、煮込んだりして食べますが、実は生でサラダにしてもおいしい野菜です。
ズッキーニ
- ズッキーニは、見た目はきゅうりのようですが「ペポかぼちゃ」の変種です。原産地は北アメリカ南部~中南米ではないかと考えられています。16世紀頃にヨーロッパに伝わり、19世紀後半にイタリアで改良されたものの中からズッキーニが誕生したと言われています。 別名「つるなしカボチャ」といわれ、分枝が発達することはなく、親づるがどんどん生長します。整枝といって、ズッキーニの実の下の葉を処理したり、支柱などでぐらつく株元を支えながら管理しながら栽培します。 ズッキーニは日本ではまだ歴史が浅く、普及し始めたのは1980年頃からですが、家庭菜園ではお洒落で人気の野菜のひとつです。花がついたままの未熟な果実も食用にするため、エディブルフラワーとしての一面もあります。 緑色の他、黄色、まだら模様、ツートンカラーなど、品種が豊富です。一般的なズッキーニの形のほか、丸型やUFOのような形のものなどユニークなものもあります。
ゴーヤ
グリーンカーテンでも有名なゴーヤは、ウリ科の夏野菜です。クセになる苦みがあるのが特徴です。
ゴーヤ
- ゴーヤの正式和名は「ツルレイシ」といいますが、沖縄本島では「ゴーヤー」、宮古島では「ゴーラー」、八重山地方(石垣島や西表島など)では「ゴーヤ」、九州では「レイシ」「ニガゴリ、ニガゴイ」などと呼ばれており、本州などでは「ニガウリ」とも呼ばれています。 テレビ番組をきっかけに全国的に普及し、ゴーヤという名前で親しまれるようになりました。独特な苦味のあるゴーヤは、暑い地域の夏バテ解消のメニューとしても全国的に有名です。 ゴーヤのグリーンカーテン 家庭菜園としてゴーヤを育てる以外にも、つる性植物の特性を利用して夏の緑のカーテンとしても人気のゴーヤです。 ネットに絡ませてカーテンやシェード風に仕立てるゴーヤのグリーンカーテンは、緑の森の中にいるような気分を味わえるだけでなく、室温を下げる効果もあり、暑い夏を乗り切るための人気のガーデニングアイテムになります。
枝豆
エダマメは大豆を未成熟の時期に収穫したものをさします。子供のおやつやお酒のおつまみなど、夏の日本の食卓に欠かせない野菜です。
枝豆(エダマメ)
- エダマメは大豆を未成熟の時期に収穫したものをさします。主茎と分枝に分かれ、それぞにエダマメの実がなります。エダマメの花は白や紫色で、房から3~4つほどの花が咲きます。分類としてはエダマメは野菜類とされ、大豆になると穀類(穀物)になります。エダマメのさやにはうぶ毛が生えており、2~3粒ほどの実が入っています。 大豆は一般的には、中国原産とはいわれていますが、日本に自生する野生のツルマメとよく似ており、そのツルマメから栽培されたとも考えられ、中国・日本それぞれの地域で栽培化されたという説もあります。 エダマメは古くは奈良、平安時代から食べられていました。江戸時代には枝がついたまま茹でて売られ、食べ歩くという光景が見られたことからエダマメという名がついたとされています。 外国人観光客が、日本料理で好きなものといえば「お寿司、ラーメン、刺身、天ぷら…」は、もはや常識といってもおかしくないような日本のおもてなしメニューですが、数年前に海外のインターネット検索で日本食についての検索ランキング上位に、エダマメが浮上しました。美味しさだけでなく、健康食としてエダマメが海外セレブ達に注目されたのがきっかけといわれています。 しかも、英語の「Soybeans」ではなく、「EDAMAME」という名で浸透しています。エダマメは、今や国際語といっても過言ではない存在になっています。
インゲン
独特の香りと歯ごたえが特徴のインゲンはマメ科の野菜。サラダや煮物、炒め物と、あらゆる料理で活躍します。
白瓜
シロウリ(白瓜)はウリ科のつる植物。水分が多く、淡白な味の野菜です。中のタネを取り除き、浅漬けやサラダにします。
トウモロコシ
トウモロコシはイネ科の夏野菜です。旬のトウモロコシには甘く瑞々しいおいしさがあります。
トウモロコシ(とうもろこし)
- トウモロコシは世界三大穀物の1つで食用、飼料、油、バイオエタノールの材料にもなります。 まっすぐに伸びた太い茎と大きく広がる葉が特徴です。150cmの品種のものから、大きい品種で2mを超える草丈になり、先端にススキの穂に似た雄穂、葉の付け根に雌穂ができます。 トウモロコシのひげは雌しべにあたり、ひとつひとつのトウモロコシの粒からひげが伸びています。雌しべが茶色に色づく頃トウモロコシの粒が充実し収穫時期の合図になります。 日本には、1579年に長崎や四国にポルトガル人から固粒種のフリントコーンが伝えられました。明治初期には、スイートコーン、ハニーバンダム、ピーターコーンなどがアメリカからもたらされ北海道で、試験的な農業作物として作られ、のちに全国に広がりました。
モロヘイヤ
モロヘイヤは暑さや乾燥に強い夏野菜。独特の粘り気が特徴です。モロヘイヤの食用になる部分は葉です。
モロヘイヤ
- モロヘイヤは、アジア~アフリカ北部の熱帯で広く栽培されているシナノキ科の植物。高温や乾燥に強く、砂漠地帯でも育ちます。葉物野菜の作りづらい夏の時期に栽培できる貴重な野菜として原産地では古くから大切にされてきました。日本では1980年代から栽培されるようになりました。 病害虫にも比較的強く、自生力の強い丈夫な性質です。寒さには弱いため、春に十分暖かくなってから植え付けて、秋に花が咲く頃まで収穫します。 モロヘイヤという名前の由来には、アラビア語で「王家のもの」という意味があります。それは古代エジプトの王様が病気になった際、モロヘイヤのスープを飲んで回復したことが由来だそうです。エジプトで王家といえばクレオパトラ。彼女もこのモロヘイヤのスープを飲んでいたのかもしれません。エジプトには、扇形の刃の左右に取っ手が付いているモロヘイヤ専用のマハラタという包丁が昔から存在しています。 モロヘイヤの栄養と食べ方|簡単レシピ モロヘイヤの栄養と食べ方をご紹介!モロヘイヤは日本では比較的新しい野菜ですが、きわめて栄養価が高く注目されて… 戸松敦子 2022.10.01 料理・レシピ
ツルムラサキ
ツルムラサキはほうれん草に見た目が似ている、ツルムラサキ科の野菜です。独特の粘り気があります。お浸しの他、油で炒めてもおいしく食べられます。
つるむらさき(ツルムラサキ)
- つるむらさき(ツルムラサキ)はつる性の一年草です。原種はつるが赤紫色をしていますが、市場では緑色のタイプが多く出回っています。 葉は丸く、つやがあり、やや厚みがあります。葉と茎をさっとゆでてお浸しや和え物、油炒めや天ぷらなどにして食します。火を通すとモロヘイヤに似たぬめりが出ます。味はホウレンソウに似ていて、別名ではインドホウレンソウやセイロンホウレンソウと呼ばれています。 栄養成分としては、ビタミンA、Cやカルシウム、鉄分を多く含み、食べると疲労回復や免疫力向上などの効果があると言われています。ー通年流通していますが、本来の収穫期は6月~8月頃で夏野菜とされています。 狭い場所で育てる時は、つるを支柱やネットに這わせます。こまめに収穫すれば、支柱無しでも育てられます。7月~10月頃に淡い紅色の花を咲かせ、花も食べることができます。花姿が美しいので、観賞用として栽培されることもあります。
シソ
シソ(大葉)は日本で昔から生育している、草丈約70~80cm位の植物です。爽やかな香りと色が特徴で、薬味として多用されます。
シソ(大葉)
- シソ(大葉)は草丈約70~80cm位の日本に昔から生育している植物です。シソ(大葉)の葉は柔らかく、とてもさわやかでよい香りが特徴的です。 シソ(大葉)は一度育つとたくさんの葉が茂り、収穫してもわき芽から次々と葉が生えてきます。こぼれ種でも発芽し、まいた記憶もない場所から生えてきたりもします。 青紫蘇は別名大葉とよばれています。その他に赤紫の赤紫蘇があります。赤紫蘇は梅干しの色付けなどに利用されたり、シソジュースの材料としても使用され鮮やかな赤色が魅力的です。 シソ(大葉)は、中国、ベトナム北部、韓国、日本に分布しています。日本では縄文時代の遺跡からも発掘されていることから、古くからシソ(大葉)が生育していたことが分かります。中国後漢末期の名医「華佗」が食中毒の治療に使ったことから、蘇りの薬草として世に広められたといわれています。そのことから紫蘇と名付けられたとも伝えられています。
ショウガ
ショウガはショウガ科の多年草。ピリッとした風味が特徴で、薬味には欠かせない野菜です。私たちが普段食べているのは根の部分です。
生姜(ショウガ)
- 生姜(ショウガ)は古くから世界中の暖かい地域で、香辛料や薬用として栽培されてきました。原産地はマレー、インドを中心とする熱帯アジアといわれています。 日本でも、奈良時代には栽培されていたとされる歴史のある植物です。栽培が盛んになるのは江戸時代からで、それ以降生姜(ショウガ)は、魚肉料理の臭み消しや、薬味、ジンジャーエールなどの飲み物にも用いられ、私たちの暮らしに欠かせないものとなっています。生姜(ショウガ)は古代中国で、薬として使用されてきました。漢方では主に根生姜(ネショウガ)の部分が使われています。生の生姜(ショウガ)は、吐き気止めや咳を鎮める作用、胃を丈夫にする作用があるとされており、風邪のひきはじめに飲むと効果があります。乾燥させた生姜(ショウガ)は、胃腸などの内臓を温める作用があり、体を強く元気にしてくれる強壮作用があります。
ミョウガ
ミョウガは日本に自生する多年草。私たちが食べているのは、遮光して軟白化した幼茎やつぼみの部分です。
ミョウガ(茗荷)
- ミョウガは、中国・朝鮮半島・日本・台湾に自生する宿根性の多年草。独特な香りをもつ香味野菜で、日本でも本州から沖縄まで自生しています。先端の紅色が鮮やかでふっくらしたものが良質です。半日陰と湿った土壌を好み、地下茎を伸ばして生長します。日当たりが悪い場所でも栽培可能なので、家庭菜園で取り入れやすい野菜のひとつです。 ミョウガは、蕾を食べる「花ミョウガ」と、植え付けてから2~3年たったミョウガの新芽を遮光して軟白化した幼茎「ミョウガ茸」を食べることができます。 東京の「茗荷谷(みょうがだに)」は、かつてその場所がミョウガの産地だったことが地名の由来です。切り立った崖の下に清水がわき、周囲でミョウガがたくさん採れたことが分かる文献や地図が残されています。
バジル
バジルはシソ科のハーブ。耐寒性がないので日本では一年草として扱われています。香りの良い葉は生や加熱して、さまざまな料理に使用されます。
バジル
- バジルはシソ科の爽やかな香りのするハーブ。原産地では多年草として扱われている種類もありますが、耐寒性がないため、日本では一年草として扱われていることが一般的です。 バジルの薬草としての主な効用は胃腸の機能の促進として使われます。料理の中でのバジルは、イタリア料理には欠かせないハーブの一つ。フランスでは L’Herbe Royale、ハーブの王様とも呼ばれています。人気のタイのガパオライスのガパオは、本来はホーリーバジルのことですが、日本ではスイートバジルが使われることが多いようです。 日本でも年々バジルの流通量は増え、最近は八百屋さんやスーパーでも葉もの野菜として販売されています。爽やかな香りが食欲をそそり、肉や魚料理の風味付け、サラダ、パスタ、ピザの彩り、バジルを使ったソース、ジェノベーゼソースなど様々な料理に活用されています バジルにはたくさんの種類があり、新品種も続々と登場しています。最も一般的な品種、スイートバジルをはじめ、葉がダークカラーなものや小葉の品種、斑入り種などもあります。最近の新品種では、シナモンバジルなど、本来のバジルの香り以外の香りがするものもあります。
パクチー
パクチーはセリ科の野菜です。コリアンダーや香菜とも呼ばれます。アジアの食べ物のようなイメージですが、ヨーロッパでも昔から愛されてきたハーブです。
7月が旬の果物(フルーツ)8種
ブルーベリー
ブルーベリーは夏に果実が青黒く熟すツツジ科の落葉低木です。熟したブルーベリーは甘く、生食でもジャムやジュースにしても楽しめます。
- ブルーベリーは、ツツジ科スノキ属に分類される北アメリカ原産の落葉低木で、種類は200~300種あると言われています。初夏に白やピンクの花が咲き、7月~8月頃に紫色の小さな実が収穫できます。秋には美しい紅葉も楽しめ、寒さに強く丈夫な樹木であることから、庭木としても人気があります。低木なので鉢植えにしてベランダなどでも十分に収穫が楽しめます。地植えにすると大きく育って収穫量も増えます。虫が付きにくく無農薬栽培がしやすいことも魅力のひとつです。 ブルーベリーは1品種の苗木でも結実しなくはないですが、たくさん収穫したい場合は同一系統の2品種を植えるとよいでしょう。実が黒みがかった紫色になると食べ頃です。収穫期の実はやわらかいので、下から手を添えてやさしく摘み取りましょう。
ラズベリー
ラズベリーはバラ科の落葉低木。赤く宝石のように美しく、香りの良い果実を実らせます。
ラズベリー
- ラズベリーの日本名はヨーロッパキイチゴ、西洋キイチゴといいますが、フランス語のフランボワーズともよばれています。白い可憐な花を咲かせたあとに赤色・黄色・紫色などの可愛い宝石のような実をつける樹高1~1.5mの小低木です。その色鮮やかな果実は甘酸っぱく香りが高いので生食の他にも、ケーキやタルトなどの洋菓子に使用されます。 ラズベリーは自家結実性なので1本だけでも実がなります。ラズベリーの中には、1年に1度実がなる一季なり性と1年に2回実がなる二季なり性のタイプがあります。一般的にはトゲがあるので少し注意が必要ですが、種類のよってはトゲのない品種もあります。地下茎で増え繁殖力が強いのも特徴です。花芽は「混合花芽」という1つの芽の中に葉枝と花芽の両方を持っており、7月頃に分化します。寒冷地に適しているので、暖地は栽培に向いていません。
ブラックベリー
ブラックベリーは真黒な果実をつける、バラ科のつる性落葉低木。ブラックベリーの果実は甘く、生食でもジャムなどにしても楽しめます。
フサスグリ(レッドカラント)
透明感のある赤い果実が魅力のフサスグリ(レッドカラント)は、スグリ科の落葉低木。果実は酸味が強いので、生食よりはジャムやシロップにして楽しみます。
さくらんぼ
宝石を思わせるような真赤な果実が美しいさくらんぼは桜の仲間の落葉高木。瑞々しく甘味があるのが特徴です。
さくらんぼ
- 春に桜そっくりな白い清楚で可憐な花を咲かせ、初夏には輝くルビーのように愛くるしく美しい実を成らせて私たちの目を楽しませてくれるさくらんぼ。その果実は噛めば口の中ではじけるような食感とともに甘酸っぱい味覚が軽やかで可愛い香りともに広がります。 一般には木は桜桃、果実はさくらんぼと呼びわけられています。ソメイヨシノなどの花を鑑賞する桜との違いは、桜は白や桃色の花ですが、さくらんぼの花は真っ白で花粉の量が多く花の下にくびれがあり、かたまって咲くのが特徴です。また、ほとんどの木は相性の良い他の品種の花粉を受粉しないと結実しません。さくらんぼの名前は「桜の坊(桜の実)」が由来とされています。
桃(モモ)
桃(モモ)はバラ科の落葉高木。春に花を咲かせ、夏に香りの良い果実を実らせます。桃(モモ)の果実は甘く瑞々しいのが特徴です。力を入れて触れたところから変色していたんでいくので、そっと触るようにしましょう。
メロン
メロンはウリ科のつる性植物。果物とされていますが、木にならないので、分類上は正しくは野菜です。香り良く、甘く瑞々しい果肉が魅力です。
スイカ
スイカはウリ科のつる性植物。メロンと同じく、分類上は正しくは野菜です。甘く、水分が多いので、暑い夏に食べたくなる果物です。
スイカ(西瓜)
- スイカはつる性の植物で、葉は大きく切れ込みが入った形をしています。他のウリ科の野菜と同じように、1株に雌花と雄花が存在する雌雄異花(しゆういか)の植物です。スイカは高温と乾燥を好むため、多湿に弱い性質があります。家庭菜園でスイカを育てるときは、くれぐれも水の与えすぎには注意しましょう。 スイカの形は日本では球形が主流ですが、海外では楕円形が主に流通しています。 スイカは紀元前5000年にはすでに南アフリカで栽培されており、3000年前のエジプトでも栽培が行われていたといわれています。その後中国に伝わり、中国から日本へ渡来しました。 中国語では水分が多く、西域から伝わったため、「西瓜」と呼ばれるようになりました。日本でも漢字で西瓜と書きます。 南アフリカ中央のカラハリ砂漠から、サバンナ地帯で野生種が見つかっているため、アフリカが起源とされています。あんなにも水分を含むスイカの原産地が、砂漠というのはとても意外です。
7月が旬の魚(魚介)5種
アジ
アジは初夏から夏にかけてが身がしまっていて味が良くなる時期です。アジは刺身やタタキ、焼いたり揚げたりします。
イワシ
イワシは梅雨のころから夏にかけてがいちばん脂がのっていておいしい時期です。
イサキ
イサキは産卵期の初夏から夏がおいしいと言われています。お刺身の他、カルパッチョや塩焼きにしても楽しめます。イサキは自宅で三枚におろせますが、アジやイワシよりウロコが多い上に硬く手ごわいので、覚悟して取り掛かりましょう。
ハモ
ハモはウナギやアナゴの仲間で、ウナギのような細長い見た目をしています。夏の京都といえばハモの湯引きと言われるくらい、京都ではハモ料理が有名です。
ウニ
ウニは秋の産卵期を迎える前の夏が旬です。独特の食感の生ウニは夏の間に一度は食べたい味覚です。
7月が旬の花18種
アナベル
アメリカアジサイやセイヨウアジサイの別名を持つアナベル。アジサイの仲間の落葉性低木です。咲き始めはグリーン咲き進むにしたがって真白に変化していきます。
アナベル
- アメリカアジサイやセイヨウアジサイの別名を持つアナベルは、アジサイの仲間の落葉性低木です。 初夏に20~30cmの大きな花が開花します。花色は、咲き始めはグリーン、咲き進むにしたがって白くなり、夏を過ぎると再び秋色グリーンに変化します。大きな花ですが主張しすぎることがなく、周囲の草花と調和するため、庭木として人気があります。暑さ寒さに強く育て方も容易で剪定も簡単なので、植物園やガーデンなど、さまざまな場所にも植えられています。 最近は、基本種のほか、矮性種や花が大きい品種、ピンクのアナベルなど、年々品種が増えています。 アナベルは鉢ものの他、切り花としても出回っていて、切り花やドライフラワーとしても利用されています。
アガパンサス
アガパンサスは、ユリ科の多年草です。光沢と厚みのある葉が特徴。初夏にすっと伸びた花茎の先に涼やかな青い花を咲かせます。
アガパンサス
- アガパンサスは南アフリカが原産の多年草で、初夏に光沢と厚みのある葉の株元から花茎を立ち上げて、花火のような形状の涼やかな花が開花します。性質は大変丈夫で育てやすいため、公園や花壇の植え込みなどによく植えられています。性質は冬でも葉が枯れない多年草タイプと冬は地上部が枯れる宿根草タイプ、その中間型があります。草丈は、膝丈にも満たない矮性から、1mを超える大型まであります。近年、新品種が次々と作出され、草丈や花色のバリエーションがとても豊富になりました。 学名の「Agapanthus(アガパンサス)」は、ギリシャ語で愛を意味する「agape」と花を意味する「anthos」が語源となり、愛らしい花の美しさからこの名前が付けられています。小さなユリに似た花をたくさん咲かせるので英名では「アフリカンリリー」、和名では「紫君子蘭」と呼ばれます。 アガパンサスは、切り花としても初夏にかけて流通しています。一輪でも見栄えがするため、フラワーアレンジや花束の素材として使われています。
アーティチョーク
アーティチョークは地中海地方原産の多年草です。草丈1.5~2m、直径10~15㎝のアザミに似た大きな花を咲かせます。アーティチョークのつぼみは食用にもされます。
カンナ
草丈高く生長するカンナはカンナ科の球根植物。ビビットな花色は南国を思わせるような雰囲気です。植えっぱなしで毎年花を咲かせます。
ジニア
ジニアは暑い季節に花を咲かせ続ける一年草。オレンジや黄色といったビビットな色以外に、何とも例えようのないアンティークカラーの花を咲かせる品種もあります。
ジニア(百日草)
- ジニアは暑い時期にも花が休むことなく咲き続ける一年草。和名で百日草と呼ばれているのは、百日という長い間咲き続けることからですが、今では5月~11月と百日どころではない長期間咲く草花です。最近ジニアの新品種が続々と登場し、ビビッドな色からシックな色、また単色だけでなく複色カラーも多く色幅が多いのも魅力です。 ジニアはたくさんの品種と系統があります。草丈も高性種から矮性種まであり、花のサイズも超大輪、大輪、中輪、小輪と色々。咲き方もポンポン咲き、カクタス咲き、ダリア咲き……などとても多様です。 最も一般的な品種がエレガンスの系統です。その他リネアリス(ホソバヒャクニチソウ)や両者を交配したプロフュージョンなど最近開発された品種もあります。リネアリスやプロフュージョンは、ジニアに多いうどんこ病の発生がほとんどないため、公園の花壇の植栽などにも利用されています。 最近のジニアは、園芸だけでなく切り花としての人気も高くなり、今後ますます品種や色あいが多様になる花のひとつと思われます。
ヒマワリ
夏を代表するような花、ヒマワリ。暑い盛りに大輪の花を咲かせるヒマワリは、お庭に植えても切り花でも楽しめます。
クルクマ
クルクマはウコンの仲間の球根植物です。瑞々しい葉茎とガラス細工のような花が印象的です。
ユリ
ユリは夏に可憐な花を咲かせる球根植物。1本だけでも絵になる美しい花です。
蓮(ハス)
蓮(ハス)は水面からすーっと伸びた茎の先に青々とした大きな丸い葉を開かせ、その葉の間からさらに茎を伸ばし明るいピンク色の花を咲かせます。
家庭で育てやすいサイズの小型の「チャワンバス」という種類もあります。
蓮(ハス)
- 蓮(ハス)は東南アジア原産の草本性水生植物です。観賞用にも食用にもなるため世界中で育成されています。 蓮(ハス)は早朝に開花し、昼には閉じる花が美しく、世界中で愛されている花です。特に仏教では、泥の中から出てきて美しい花を咲かせるところから汚れのない花とされています。その他の宗教でも象徴的な意味合いを持つ花として愛されています。 蓮(ハス)の葉は円形または楕円形で薄く、長い葉柄をもち水面上1.5m以上になります。光沢は無く水を弾く特性があります。蓮(ハス)は、葉よりさらに上まで花茎を伸ばして咲きます。花色は桃色、白、黄色などがあります。チャワンバスと呼ばれる小型種は鉢栽培で親しまれています。 蓮(ハス)の根茎は日本人にも馴染みの深い蓮根(レンコン)です。日本では蓮(ハス)の食用部分と言えば主に蓮根(レンコン)ですが、他国では葉から茎まで食用とされます。蓮(ハス)の花の雄しべを緑茶と合わせた蓮茶も有名です。 日本で有名な蓮(ハス)の一つに大賀蓮(ハス)があります。大賀蓮(ハス)は2000年以上前に土の中に落ちた種を大賀一郎博士が発芽させたものです。2000年もの長い間発芽しなかった理由は蓮(ハス)のタネの外皮が非常に厚く、自然に発芽することがあまりないからと言われています。
睡蓮(スイレン)
睡蓮(スイレン)は水の上に浮かぶように咲く花が印象的な水生植物です。睡蓮(スイレン)には耐寒性のある温帯スイレンと耐寒性のない熱帯スイレンがあります。
キキョウ
キキョウは紫がかった青い花を咲かせる多年草です。実際に咲くのは夏ですが、秋の七草に数えられる花です。
桔梗(キキョウ)
- 桔梗(キキョウ)は、キキョウ科の宿根草。近年、自生種は個体数が減少してしまい、絶滅危惧種に指定されています。初夏から秋に風船のようなつぼみがはじけると星形の美しい花が開花します。秋の七草のひとつとされている桔梗(キキョウ)ですが、初夏から秋までと開花期間が長く、暑さにも強いため夏のガーデニングに利用されています。 自生種は絶滅危惧種に指定されていますが、園芸品種の桔梗(キキョウ)には多くの種類が出回っています。江戸時代から品種改良が重ねられ、現在までたくさんの品種が生み出されてきました。 花の色は、紫や青の他にピンクや白もあり、咲き方は一重咲きの他に八重咲き、大輪種、花が最後まで開かない袋咲きの品種もあります。色や咲き方のバリエーションが多い上に、草丈が高いものから矮性種まであるので、庭植えのほか、鉢植えで栽培することも可能です。 桔梗(キキョウ)の英名「Balloon flower」は、蕾が風船のように膨らんでいることが名前の由来です。
ダリア
ダリアの開花期は初夏から秋です。真夏は開花を少し休みますが、長い期間花を楽しむことができます。
ハイビスカス
ハイビスカスは、南国をイメージするような鮮やかな花を咲かせる落葉低木です。寒さに弱いため、本州では鉢植えで管理しますが、沖縄など暖地では庭木として育てられます。
ハイビスカス
- ハイビスカスはアオイ科の非耐寒性常緑低木。世界の熱帯~亜熱帯地方で広く栽培され、暖かい地域では庭木としても利用されています。5月~10月頃に華やかな花が咲き、花色は赤、黄、白、ピンク、オレンジ、紫、複色などバリエーションも豊富で、花の大きさも小さいものから大きいものまであり、その品種数は数えきれないほどです。ハイビスカスの花は、通常、朝開いて夜に閉じてしまう1日花です。最近は品種改良により、1つの花が2~3日咲くものも出てきています。 ハイビスカスは、在来系、大輪系、コーラル系の3つの系統に分けることができます。 ・在来系(オールド系)の花は、中大輪で花付きがとてもよいです。葉は大輪系より小さく、縁がギザギザしています。耐暑性は普通で、挿し木で増やすことが可能です。 ・大輪系(ハワイアン系)は、花は大輪ですが、花数は少なめ、葉は大きくて丸いものが多いです。耐暑性は弱く、挿し木で増やすことは難しいです。 ・コーラル系は、小中輪が垂れ下がって咲き、花付きがとてもよいです。葉は小さくて縁にギザギザがあります。耐暑性は強く挿し木で増やすことが可能です。 南国のイメージ感がたっぷりの花は、各地でアクセサリーなど様々なモチーフにも使用されてます。
サルスベリ
サルスベリ(百日紅)は、色鮮やかで少し変わった花を咲かせる落葉高木です。非常に開花期が長く、6月から咲き始め、9月の終わりから10月初旬まで咲いています。
- サルスベリは、夏から秋まで長く開花するミソハギ科の落葉樹です。自然樹形でも形が整いやすく手入れが楽なので、庭木の他に公園や街路樹などでも人気があります。枝を大きく横に広げて、その先にたわわに花を咲かせ、花にも樹形にもボリュームがあり遠くからでも目立ちます。 サルスベリの花は非常に開花期が長く、真夏の暑い中でも休むことなく開花し続けます。ピンク濃淡、赤、白、紫、複色など花色が豊富で、銅葉など葉に特徴のある品種も登場しています。 サルスベリの特徴は木の肌にもあります。樹皮はザラザラしていますが、一度樹皮が剥がれ落ちると白い木肌が見え、その部分はつるつるしています。この木肌はサルが木に登ろうとしても滑って落ちてしまいそうなのが「サルスベリ」の名前の由来です。
セイヨウニンジンボク
セイヨウニンジンボクは夏に薄紫色の花を咲かせる落葉低木です。真夏の暑い盛りに涼し気な色の花を咲かせます。
ムクゲ
ムクゲは色鮮やかで夏に大きな花を咲かせる落葉低木です。ハイビスカスを小ぶりにしたような花を咲かせます。
- ムクゲは夏の暑い盛りに涼やかな花をたくさんつけるアオイ科の落葉低木です。ムクゲは非常に強健で刈り込みにも耐えることから道路脇の街路樹として利用されることもあります。ハイビスカスのような南国を思わせるムクゲですが、耐寒性が非常に強く北海道でも地植えにすることができるほどです。また、ことわざで「槿花一日の栄(きんかいちじつのえい)」や「槿花一朝の夢」と言ったムクゲを冠したものがありますが、これはムクゲの花が1日でしぼんでしまうことを栄華のはかなさに掛けた言葉です。ただ、本物のムクゲの花は次々に咲くので秋まで楽しむことができます。ムクゲは初心者向けの花木で場所も気にせず植えられるので庭の寂しい部分を埋めるように植えてあげるとよいでしょう。
7月が旬の食材レシピ3種
ズッキーニ、オクラ、枝豆のチーズ和え
ワインが止まらなくなるクセになる味。もちろん前菜にもおすすめです。チーズの塩分で十分なので塩は使いません。物足りないと感じたら足してください。
材料
作り方
- チーズはすり下ろしておくズッキーニは5mm程度のスライス
- オクラはヘタを取って、縦半分にカット
- 枝豆は塩を一つまみいれた熱湯で色よく茹でザルに上げ、サヤから豆を出しておく
- ズッキーニとオクラを油を引かずに焼き目をつけるように焼く
- ズッキーニ、オクラ、枝豆をお皿に盛り付け、オリーブオイルを回しかける
- 上からチーズをたっぷりとかけて出来上がり
あると便利!しその塩漬け
しその塩漬けは常備菜として作り置きしておきたい一品。あると便利なしその塩漬けを、この機会に作ってみませんか。
夏に食べたいトマトとニンニク、バジルのサラダ
トマトとニンニクとバジルの葉をほんの少しだけ。とっても簡単でおいしい、フォークが止まらなくなる一品です。
本格的な夏が始まる7月。旬のものを食べて、季節の花を愛で、風を浴びて、五感全部を使って夏を楽しんで過ごしましょう。
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