サルスベリ(百日紅)の葉が白い!うどんこ病の原因と対策
小野寺葉月
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夏の間中、花を楽しませてくれるサルスベリ。サルスベリは漢字で百日紅と書くように、長い期間花を楽しめる庭木で、古くから人気です。管理に手間はかかりませんが、いくつか気をつけたい病気があります。その中のgひとつ、うどん粉病についてご紹介します。
目次
サルスベリ(百日紅)に発生するうどんこ病の対策・予防
サルスベリがかかりやすい病気といえばうどんこ病。「うどん粉」がかかってしまったかのように葉の一部が白くなり、気が付くと葉の全体が真っ白になっていきます。葉が白くなってしまったら元には戻らないばかりか、光合成の妨げになるため木の成長に悪影響が出てしまいます。その葉を感染源にカビ菌が蔓延します。落ち葉からも感染しますので、かかってしまった場合はその部分を早めに取り除くことが重要です。また、カイガラムシやアブラムシが病気を媒介するため、うどんこ病の原因になりやすいです。害虫の駆除も日ごろから併せて行いましょう。
サルスベリがうどんこ病にかかってしまったら
サルスベリの花は早いと6月下旬から9月の半ばごろまで長く楽しめる樹木なので、梅雨前ならば一度葉を落としても、また葉が伸びて花をつける可能性があります。あまりにひどくかかってしまっている場合は、付近の木に感染してしまう可能性があるので、剪定したほうが良いでしょう。
うどんこ病とは?
アブラムシやカイガラムシなど昆虫の排泄物で媒介されるカビ菌で、葉が白くなります。新しい葉が特にかかりやすく、放置しておくとどんどん広がってしまうので、早期発見と対策が大切な病気です。空梅雨や冷夏などの条件で発生しやすいといわれています。2017年はあまり雨が多くない梅雨なので、発生が増えてしまうかもしれません。
サルスベリ(百日紅)の他の病気
すす病
うどんこ病と同じくカイガラムシやアブラムシの排泄物を栄養源として繁殖するカビ菌で、葉がすす(煤)で汚れたように黒っぽくなり、光合成を妨げ、見た目にも美しくない病気です。
サルスベリ(百日紅)の害虫
カイガラムシ
カイガラムシはたくさんの種類がいますが、共通して繁殖力が高く、また排泄物によってカビ菌やウイルスなどを媒介したり繁殖させたりすることがあります。
▼カイガラムシの対策はこちら▼
アブラムシ
アブラムシは春先に発生しやすく、こちらもたくさんの種類がいます。甘い排泄物をだし、それを食べにアリがやってきます。アリが発生しているのを見かけたら、注意して枝や幹を見てみると良いでしょう。
コガネムシ
コガネムシは甲虫で、緑色のボディをしています。
幼虫
根を食害するため、地上部分が突然枯れたりすることがあります。前年成虫が良く目についた、という場合は要注意。ダイアジノンなど土に混ぜこんで地中の幼虫に効くタイプの薬剤が有効です。
成虫
葉の食害があります。また、地中に潜って卵を産み付けます。来年の発生を防ぐためにも見つけたら捕殺することがオススメです。
▼コガネムシ対策はこちらの記事を▼
サルスベリ(百日紅)の管理方法
鉢植えで育てる場合は土の表面が乾いたら水をたっぷりあげるようにしましょう。地植えの場合水やりは必要ないですが、真夏日が2週間以上続く場合はお水をあげましょう。
サルスベリ(百日紅)の剪定時期・方法
花が咲き終わったら種がついてしまうと種をつくることにエネルギーを使ってしまうため、花がらを剪定しましょう。
落葉した後、だいたい1月ごろに本剪定を行います。毎年同じ場所で剪定するとその部分がこぶ状になってしまうため、何年かに一度こぶも剪定したほうが綺麗な樹形を保つことができます!根元からひこばえ(地中からまっすぐ伸びる枝)もよく出てくるので、適時剪定しましょう。
ちなみに種をそのままにしておくと、かなりの割合で実生(みしょう)が生えてきます。気が付かないとあっという間に1mほどになっていることもあり、抜くのが大変なので注意しましょう。
▼剪定についてはこちらで詳しく説明しています▼
まとめ
・うどんこ病が発生したら基本は剪定します
・剪定しても梅雨前なら9月までに枝葉が伸び花を楽しめる可能性があります
・花が咲きだしてから気づいた場合は花後剪定でもよいが被害を拡大しないよう虫は駆除します
サルスベリは花色も豊富で、花も長い期間楽しむことができます。虫や病気に気をつけながら花のある夏を楽しみましょう!
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