前田有紀の一“花”言vol.28「スイートピー 」~香りと伸びやかさが魅力の春の花!

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フラワーアーティストの前田有紀さんが、一家言ならぬ一“花”言と称して、その時期に気になる旬のお花や魅力、そして前田さんならではのアレンジ術などを隔週金曜日にお届けします。vol.28は「スイートピー」をご紹介!

香りと伸びやかさが魅力!「スイートピー」をレコメンド

前田さんのスイートピーの思い出 私がイギリスでガーデナーのインターンをしていた時に、いろんな種類の花に出会ったのですが、その中でも思い出がある花のひとつがスイートピーです。 ガーデナーインターン時代、お城のカフェの前にあった寄せ植えの水やりやメンテナンスを担当していました。その庭仕事中、手を止めたくなるくらいのいい香りがどこからともなくしてきて、ふと香ってくる方向にある寄せ植えを覗き込んだら、その香りの正体がスイートピーでした。  日本で切り花として出回るスイートピーは、形や長さがそろっているイメージが強いかもしれませんが、スイートピーはもともとはマメ科の花。ツルも葉もかわいくて、伸びやかに咲く花です。 まだまだ冬真っ盛りの季節ですが、花屋では少しずつ春の花が出回り始めていて、今回も仕入れの時に香りに誘われて手が伸びました。今日は車で花を運んできたのですが、スイートピーを載せた車内は、香りがとてもよくて癒されました。スイートピーは見た目以外に香りもとてもおすすめしたい花のひとつです。

前田さんのスイートピーの思い出

私がイギリスでガーデナーのインターンをしていた時に、いろんな種類の花に出会ったのですが、その中でも思い出がある花のひとつがスイートピーです。
ガーデナーインターン時代、お城のカフェの前にあった寄せ植えの水やりやメンテナンスを担当していました。その庭仕事中、手を止めたくなるくらいのいい香りがどこからともなくしてきて、ふと香ってくる方向にある寄せ植えを覗き込んだら、その香りの正体がスイートピーでした。

日本で切り花として出回るスイートピーは、形や長さがそろっているイメージが強いかもしれませんが、スイートピーはもともとはマメ科の花。ツルも葉もかわいくて、伸びやかに咲く花です。
まだまだ冬真っ盛りの季節ですが、花屋では少しずつ春の花が出回り始めていて、今回も仕入れの時に香りに誘われて手が伸びました。今日は車で花を運んできたのですが、スイートピーを載せた車内は、香りがとてもよくて癒されました。スイートピーは見た目以外に香りもとてもおすすめしたい花のひとつです。

スイートピーの小さな花あしらい

スイートピー1種の花あしらい

スイートピー・パールホワイト  お城で見た白いスイートピーが、伸び伸びして自由で気ままにツルを伸ばして咲いていて魅力的だったのが記憶に残っていて、今回はパールホワイトのスイートピーを1種で生けてみました。

スイートピー・パールホワイト

お城で見た白いスイートピーが、伸び伸びして自由で気ままにツルを伸ばして咲いていて魅力的だったのが記憶に残っていて、今回はパールホワイトのスイートピーを1種で生けてみました。

 

スイートピーの茎はまっすぐのようでいて、それぞれの花や茎に流れがあるので、その流れを生かして、花同士の間隔をあけて自由で伸び伸びした空気感を出して生けます。

スイートピーの茎はまっすぐのようでいて、それぞれの花や茎に流れがあるので、その流れを生かして、花同士の間隔をあけて自由で伸び伸びした空気感を出して生けます。

 

ブーケに入ったスイートピーは、ぎゅっとして生けることも多いですが、今回は長さや向きを変えて生けます。スイートピー自体の魅力を楽しんでもらえたらいいなと思います。

ブーケに入ったスイートピーは、ぎゅっとして生けることも多いですが、今回は長さや向きを変えて生けてみました。スイートピー自体の魅力を楽しんでもらえたらいいなと思います。

 

スイートピーの伸びやかな流れを出してあげるのがポイントです!あえて少ない本数で、空間を生かしてあげると、スイートピー本来の魅力が出せます。

スイートピーを一種類で生けるときは、伸びやかな流れを出してあげましょう。あえて少ない本数で空間を生かしてあげると、スイートピー本来の魅力が引き出せます。

スイートピーと他の花を組み合わせた花あしらい

春の花のスイートピーは季節より少し早いので、冬っぽい花と組み合わせてみました。丸いシルバー色の実は、バーゼリア・シルバーブローニア。ピンクの花はエリカです。 スイートピーの色は、パープルだったら冬の雰囲気に合うかなと思い選んでみました。

春の花のスイートピーは季節より少し早いので、冬っぽい花と組み合わせてみました。丸いシルバー色の実は、バーゼリア・シルバーブローニア。ピンクの花はエリカです。
スイートピーの色は、パープルだったら冬の雰囲気に合うかなと思い選んでみました。

 

低めの器にスイートピーを生けます。次にスイートピーのラベンダー色が引き立つような色として、隣にピンクのエリカを生けました。

低めの器にスイートピーを生けます。次にスイートピーのラベンダー色が引き立つような色として、隣にピンクのエリカを生けました。

 

エリカは、枝によって花がこんもりとついていたり、すっとした姿だったりするので、それぞれが引き立つような位置を考えながら生けていきます。

エリカは、枝によって花がこんもりとついていたり、すっとした姿だったりするので、それぞれが引き立つような位置を考えながら生けていきます。

 

最後にバーゼリアを入れて完成です!

最後にバーゼリアを入れて完成です!

 

ダイニングテーブルに飾るイメージで低めに生けて、家族みんなが香りを楽しめたら素敵な食卓になるのではと思い作ってみました。

ダイニングテーブルに飾るイメージで低めに生けて、家族みんなが香りを楽しめたら素敵な食卓になるのではと思い作ってみました。

とてもいい香りのスイートピー。まだまだ本当の春が来るのは少し先ですが、何かと気忙しい時期ですが、早春のスイートピーの香りで癒されたら元気がチャージできるのではないでしょうか。

とてもいい香りのスイートピー。まだまだ本当の春が来るのは少し先ですが、何かと気忙しい時期に、早春のスイートピーの香りで癒されたら元気がチャージできるのではないでしょうか。

 

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引き続き、隔週金曜日に前田さんの連載の「前田有紀の一花言」を配信。

フラワースタイリスト 前田有紀  2013年イギリスに留学し、帰国後フラワースタイリストとして活躍。イベント装飾やブーケやアレンジメントの制作を手がけ、雑誌やSNSなどでメディアを通して花と緑のある暮らしを提案している。2017年の春以降は積極的にワークショップも行い、花や緑に関わる人々と直接ふれあうことでリアルな声も積極的に取り入れている。また、2017年10月にオープンした「世界の花屋」では、デザイン監修を務め、世界の花々の生産や流通など、花の歴史などの魅力を伝えている。

フラワースタイリスト
前田有紀

2013年イギリスに留学し、帰国後フラワースタイリストとして活躍。イベント装飾やブーケやアレンジメントの制作を手がけ、雑誌やSNSなどでメディアを通して花と緑のある暮らしを提案している。

Facebook/前田有紀『一日一花』

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