植物のヒョロっとした姿「徒長(とちょう)」とは?
LOVEGREEN編集部
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植物を育てていると耳にすることがある「徒長(とちょう)」。どういうことかいまいち良くわからないという方も多いのでは?徒長とはどういった状態で何がよくないのか。実際に徒長している植物の写真と合わせて紹介します。
目次
徒長とは?
「徒長」は、茎が細く葉の間隔が長く間延びした状態を言います。
1番多い徒長の原因は日照不足ですが、水や肥料の与え過ぎ、風通しの悪さ、用土の水はけの悪さも原因になります。徒長はどの植物でも起こる可能性のあるものですが、特に多肉食植物は見た目にダイレクトに現れるのでわかりやすいと思います。
徒長するとどうなるの?
徒長は見た目がヒョロヒョロと締まりがなく、だらしない印象になります。また、徒長してしまうと正常に育っている植物に比べると病気や害虫に対する抵抗力が弱まってしまいます。
どれだけ違うか見比べてみよう
右は通常の生長で左が徒長してしまった姿です。先が細く伸びてしまっています。こちらは日照不足が原因です。日光を求めて、とにかく伸びよう!としている感じがします。
徒長しないためには?
植物の生長期は特に注意
徒長に特に気をつけたいのが季節の変わり目。
冬の寒い時期は植物を室内に入れて管理することも多いでしょう。さらに日照時間も短く植物も休眠する種類も多い時期です。
春が近づき、暖かくなるにつれ植物も活発になりはじめます。それなのに、日当たりが悪い場所に置いていると徒長してしまいます。
一度徒長して、その後日当たりのよい場所へ移動させて育てているサボテン・紫太陽です。赤い〇の部分が徒長してしまった部分です。春先から日当たりのよい場所にしたので上は太く元気に生長したのがわかりますね。
冬越しのときも注意が必要
植物を寒さから守るため、室内に移動して保温する方が多いと思います。このとき、水やりを控えなるべく日当たりの良い場所に置いていれば徒長の心配はあまりないのですが、日当たりの悪い場所に置いて、水やりが多いと徒長する原因となってしまいます。
また、室内の気温が高いと植物は生長期と勘違いして生長を始めてしまうため、求める日光量が多くなり、徒長しやすくなってしまいます。そのため、植物の状態を観察して日光の量や水の量などを調節し、徒長しないよう注意しましょう。
水や肥料の与え過ぎも注意
生長期だからといって必要以上に水や肥料を与えてしまうと、栄養過多になってしまい、徒長の原因になります。早く生長させようとは考えずじっくり育てましょう。ついつい水やりが多くなってしまう方は、鉢を小さくして水はけのよい用土を使うことで乾燥しやすくなるのでおすすめです。
もし、徒長してしまったら?
一度徒長してしまったら、その部分が太くなることはありません。切り戻しや挿し木をして仕立て直しましょう。切り戻しや挿し木ができない場合は子株を出して代替わりするのを待ちましょう。
日光に当てているつもりでも日照時間が思っているほど長くない場合もあります。
植物の様子を見て管理する場所を変えてみたり、水やりを見直すなどご自宅の環境にあったやり方を見つけることが大事です。たっぷりと日光に当てて徒長を予防しましょう。
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