グリーンカーテンにもなるミニトマトとブラックベリーの仕立て方~garden note
金子三保子
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私が園芸をしているスペースは、通路沿いに作った細長い花壇2つとコンテナです。その1つの花壇の後方、お隣との境界の塀沿いにトレリスを設置しています。今回はトレリスにグリーンカーテンとして這わせた植物をご紹介します。
目次
トレリスに這わせる植物の選び方
トレリスに這わせる植物を選び方として重要なのは、植物を這わせるのが「目隠しの目的なのか?」ということです。
もし目隠しの目的なら、1年中葉っぱが落ちないツル性の常緑の植物を選びます。
ちなみに私の場合は、塀沿いの花壇の奥にトレリスを設置しているので、夏はグリーンカーテンとして涼しげにしたいのですが、冬はただでさえ日当たりの悪い花壇で暗くなりがちで、少しでも明るくしたいので、落葉性のツル植物を選んでいます。
目隠しかそうでないのか、トレリスに這わせる植物を選ぶ上でとても大切なポイントです。
ブラックベリー、クレマチス。
冬場は葉っぱはなく、春以降に葉っぱが出る植物を選んでいます。
グリーンカーテン・ブラックベリー
ブラックベリーはツル性の落葉植物。昨年伸びたツルに、春に花を咲かせた後に実になります。
冬場は葉っぱが落ちているので、トレリスにあるのはツルのみ。それが春になると、写真のような明るい緑色の若葉が出て、つぼみがつきます。春のトレリスは明るい感じになります。
花の後の6月半ばごろ。
葉っぱの色は、落ち着いた緑になります。
7月前半。実が赤くなりだします。
7月半ば。赤い実が少しずつ黒く色づいてきます。
トレリスは、深い緑と赤や黒い実で、一気に華やか。
触ってぽろっとなった頃が甘みがのった食べごろ。
矢印の茎が今年伸びた新しいシュートで、来年の実はこの茎になります。
7月後半になると、ぐんぐん伸びるので、ところどころひもで留めて折れないように誘因していきます。
まだ今年実がついている茎があるので、今は仮止め状態。実が終わったら、どこに這わせるか決めます。
新しいシュートから出た葉は若々しい緑色できれいです。
ブラックベリーは、半日陰でも育てることができますが、日当たりによって実つきにかなり違いが出ます。
そのため誘因は、日当たりが良いほうにしていくのがおすすめです。
グリーンカーテン・ミニトマト
ミニトマトは、ツル性ではないのですが、性質が強く伸びるので、毎年トレリスにグリーンカーテンとして這わせています。とにかく伸びるので、グリーンカーテンとしてもおすすめです。
日当たり的に決してトマト向きの環境ではなく、塀の高さになるまでは環境がかなり厳しいのですが、今年も無事成長して塀を超え、実が色づき始めました。
6月後半。やっと塀の高さを超えました。
7月になると、どんどん伸びるので、トレリスの日が当たる方へと誘因して、ひもで留めていきます。
ミニトマトで気を付けているのはただひとつ。「脇芽かき」です。
脇芽が小さいうちに、手で摘み取ります。
ミニトマトの仕立て方はこちらで詳しくご紹介しています。
グリーンカーテン・リーフチコリ
這わせる気はなかったのですが、昨年植えたリーフチコリが予想外に伸びてきてしまい、直立させることができないので、トレリスに這わせることにしました。
とても透明感のある淡いブルーの花がきれいです。
残念なのは、チコリの花は半日花なこと。花がきれいに咲いている様子を見られるのはお昼くらいまでです。
トレリスにツル植物を複数組み合わせてみよう
地面に植える立性の植物は、敷地の広さによって植えられる数が限られてきますが、ツル植物は誘因次第で、いろいろな植物を複数絡ませることができ、スペースに奥行きや広がりを感じさせることができるので、1種類、2種類、3種類と、複数を組み合わせて植栽していくと、それぞれが絡まりあって色合いに奥行きが出ます。複数を這わせる時は、それぞれの植物がどれくらい伸びるのかを調べてから、組み合わせを決めることをおすすめします。
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