シェードガーデンにおすすめ! ティアレラの魅力と育て方
金子三保子
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ティアレラはユキノシタ科ティアレラ属の常緑多年草(宿根草)です。日当たりの悪い場所に植える植物で、花がある程度の期間咲く植物ってなかなかないですよね。ティアレラは日陰から半日陰くらいまでの場所でも、たくさん花が咲く丈夫な育てやすい植物です。ティアレラの特徴と育て方をご紹介します。
目次
ティアレラ・Tiarellaとは?
ティアレラはユキノシタ科ティアレラ属の常緑多年草。日陰でもたくさんの花が咲くのでシェードガーデンにおすすめの草花です。
花が咲いていない時期の葉だけの状態を見ると、最近人気のカラーリーフプランツ、ヒューケラそっくりですが、ティアレラはヒューケラの仲間です。最近ではこの両者を交配して「ヒューケレラ」という新しい植物も登場しています。
ティアレラとヒューケラの違い
分類的な違いは、ティアレラはユキノシタ科ティアレラ属、ヒューケラはユキノシタ科ヒューケラ属(ツボサンゴ属)で属性が違います。
ティアレラの花
ティアレラとヒューケラの一番大きな見た目の違いは花。ヒューケラの花はツボ状の形をしています。ティアレラの花は、ひとつひとつが花らしい形で穂状にたくさんの花がついています。
ティアレラはおしべはひとつの花に10本。おしべが長くて散らばったようについていて、ひとつひとつは小さい花ながらも花火みたいな華やかさもあるかわいい花です。
ティアレラの育て方
ティアレラ・シルベラードの葉
ヒューケラ同様、品種によって葉の形や色が違います。
ティアレラの苗の流通
ヒューケラは毎年たくさんの新品種が作り出され、豊富な品種数で流通量も多い宿根草です。それに比べるとティアレラの流通量は少なめ、品種の数もさほど多くはありません。ヒューケラ同様、葉の色や形、花丈が品種によって違います。花を見て購入したい方は、3月ごろから花付きの苗が流通しています。
ティアレラの栽培の環境
ティアレラは耐陰性があるので日陰~半日陰の場所でもたくさんの花が咲くのでシェードガーデン(日陰の庭)に向きます。日当たりのよい場所でも育てられますが、夏場の日差しが強すぎると葉焼けを起こしてしまうので注意します。一番ティアレラにあう環境は午前中は日が当たり、午後から日陰になるような半日陰や落葉樹の株元です。
土
ティアレラは、半日陰で丈夫に育つ草花なので、極端に乾燥しやすい土は向きません。適度に湿り気を保つ土が好みですが、常に水がたまってしまうようなぬかるんだ土も苦手です。
ティアレラの植え付け、植え替え
春と秋の陽気がよい時期が植え付け適時です。鉢植えのティアレラは鉢底から根が出てきたら一回り大きな鉢に植え替えましょう。地植えのティアレラは数年間は植えっぱなしでも大丈夫ですが、花が咲かなくなったりしてきたら植え替えを行いましょう。そのタイミングで株分けを行うことができます。
どんな風に植える?
ティアレラは鉢植えでも地植えでも育てることができます。ティアレラ、ヒューケラなど、ユキノシタ科の草花に言えることですが、花の咲いている時期の草丈と花が咲いていない時期の草丈がかなり違います。
ティアレラを植えるときは、花の咲いている時期の丈を中心に植えるのか、それともカラーリーフとして植えるのかによって植栽する場所は変わってきます。
肥料
すでに草花が育っている場所に地植えをするなら、特に肥料を施さなくても問題なく育ちます。鉢植えの場合は元肥を入れてから植え付けて、追肥は春と秋に与える程度で十分です。
開花
ティアレラの花は4月~5月に株元から花茎が上がってきてたくさんの花が開花します。ティアレラの花は切り花としても利用できます。穂状の花なのですっきり伸びやかな雰囲気で生けてみてはいかがでしょうか。
花の後
終わった花茎は株の根元で剪定します。
夏場の管理
品種によって差がありますが、ティアレラは夏の強い日差しが苦手な草花です。強い日差しに当たると葉が焼けてしまうことがあるので注意しましょう。
冬越し
ティアレラは耐寒性があるので冬場も常緑で冬を越します。冬場のティアレラの葉は地べたに這いつくばっているような見た目です。
春が近づいてくると株元から新しい葉が続々と出てきます。それとともに葉が少し起き上がってきます。新しい葉が出てきたら、去年の葉で傷んでいるものは根元からカットして葉を更新させると見栄えがよくなります。
ティアレラの花が見たい方は3月~初夏ぐらいまで花つきの苗が流通します。ティアレラはとても丈夫な植物で花もたくさん咲くので、シェードガーデン(日陰の庭)に植える植物を探している方は取り入れてみてはいかがでしょうか。
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