前田有紀の一“花”言vol.69 「ユキヤナギ」〜一足先に春の訪れを楽しむ
LOVEGREEN編集部
このライターの記事一覧
フラワーアーティストの前田有紀さんが、一家言ならぬ一“花”言と称して、その時期に気になる旬のお花や魅力、そして前田さんならではのアレンジ術などを毎月30日にお届けするこちらの企画。vol.69は「ユキヤナギ」をご紹介!ブーケに入れたり、そのまま飾ったりと、大活躍の枝ものです。
ユキヤナギ
2021年の1月。みなさんはどのようにお過ごしでしたか?
年があけて、多く出回るようになったのが、モクレン、アカメヤナギ、ネコヤナギ、コデマリなど早春の木々たち。一年の中でもこの季節にしか出回らない早春の個性あふれる枝ものたちを手にすると、これから春の季節に向けて元気で前向きな気持ちが湧いてきます。
中でもユキヤナギは、ブーケに入れたり、そのまま飾ったりと、大活躍している枝ものです。細かい葉に小さな白い花をつけます。
その小さな花の一つ一つもとても可愛いですが、流れるような枝ぶりが、お花に自然な動きと季節感をもたらしてくれます。
私は、ユキヤナギが大好きで、去年は鎌倉でユキヤナギを見に、扇ケ谷の海蔵寺を訪れました。「花寺」として有名なところです。
こちらでは入り口すぐに、たくさんのユキヤナギが植えられていて、季節になると真っ白な花の壁が出来上がります。それは圧巻の風景でした。この時は緊急事態宣言が出る前でしたが、リモートワークが始まり、次男を妊娠中ということもあり、すごく不安な中でこのお花を見て、癒されたのを思い出します。
撮影は3月上旬ごろだったので、実際に開花するのはまだ少し先ですが、花の市場ではすでにたくさんのユキヤナギが出回っているので、ご自宅で飾るお花のアクセントして、一足先に楽しんでもらえたらと思います。
シンプルにユキヤナギだけで花瓶に飾るのもおすすめ。
枝ものの中では比較的茎が軽いので器はオーソドックスなもので十分ですが、長さがあるため、安定していて倒れにくいものを選ぶとより安心です。枝ものというと、”和風”のイメージが強いですが、私はスイートピーやラナンキュラスなど春のお花にもよく似合うと思います。
外はまだまだ寒いですが、お部屋の中で一足先に春の訪れを楽しんでくださいね。
PROFILE
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
フラワーアーティスト 前田有紀さん
10年間テレビ局に勤務した後、2013年イギリスに留学。コッツウォルズ・グロセスター州の古城で見習いガーデナーとして働いた後、都内のフラワーショップで3年の修業を積む。「人の暮らしの中で、花と緑をもっと身近にしたい」という思いからイベントやウェディングの装花や作品制作など、様々な空間での花のあり方を提案する。2018年秋に自身のフラワーブランドguiを立ち上げる。
Facebook/前田有紀『一日一花』
instagram/前田有紀 『一日一花』
Instagram/“guiflower”
前田有紀の一“花”言 バックナンバー
- vol.57〜前田有紀の一“花”言vol.57 「日々のお庭のお手入れ」
- vol.58〜前田有紀の一“花”言vol.58 「日々の料理をハーブで彩る」
- vol.59〜前田有紀の一“花”言vol.59 「初夏の鎌倉散歩」
- vol.60〜前田有紀の一“花”言vol.60 「夏の暑さに強い花」
- vol.61〜前田有紀の一“花”言vol.61 「グリーンを飾る」
- vol.62〜前田有紀の一“花”言vol.62 「夏の鎌倉さんぽ」
- vol.63〜前田有紀の一“花”言vol.63「秋の花あしらい」
- vol.64〜前田有紀の一“花”言vol.64「秋の鎌倉さんぽ」
- vol.65〜前田有紀の一“花”言vol.65「秋色の花」
- vol.66〜前田有紀の一“花”言vol.66「アルストロメリアの生産で有名な片桐花卉園さんを訪問!」
- vol.67〜前田有紀の一“花”言vol.67「パンパスグラスのリース」
- vol.68〜前田有紀の一“花”言vol.68「菊」〜花を飾って、明るく新年を迎えよう
関連ワード
今月のおすすめコンテンツ
「前田有紀の一“花”言vol.69 「ユキヤナギ」〜一足先に春の訪れを楽しむ」の記事をみんなにも教えてあげよう♪