【四季のグリーンケア】秋の観葉植物の上手な育て方と注意点
森田紗都姫
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これからの季節は厳しい残暑と、冬に向かい肌寒さも感じられる気温の変化が大きい時期。それゆえ、うっかり夏の管理を続けてしまうと、取り返しのつかない状態になることも。秋の観葉植物の上手な育て方と注意点をまとめました。観葉植物にとって注意が必要な時期のため、しっかり事前にお手入れをして、冬を迎えましょう。
目次
観葉植物、秋の管理法について
私たちが肌寒さを感じ始める季節は、植物も同じように変化を感じ取っています。どの季節よりも管理に注意が必要です。現在の管理を置き場所から水やりの頻度までしっかり見直してみましょう。
置き場所について
段々と日差しも和らぎ気温も下がってくるため、直射日光を避け半日陰に置いていたものは日当たりの良い場所へ移動します。また、光を好んで窓際に置いていたものは、冷気でダメージを負うことがないよう窓から少し離れた位置で管理しましょう。
水やりについて
秋は真夏よりかなり水の乾きが遅くなっています。涼しくなってきたな、と感じたらいつもの水の量、頻度を見直しましょう。 この時期は水が多すぎることによる根腐れで一気に状態が悪くなってしまうことが多いため、少し乾燥気味に管理しましょう。
冬までにするべき作業について
置き場所や管理方法を変える以外にも、冬までに必要な作業がいくつかあります!うっかり忘れて大事な植物を枯らさないようチェックしておきましょう。
外に出していた鉢は室内へ
10月に入ると冷え込む夜も増えてくるので、ベランダやお庭で管理していた観葉植物を室内に入れる準備を始めましょう。一番注意したいのは虫対策。外に出しているうちに、枝葉や土に虫や卵がついていることもあります。室内に入れる前に薬剤をしっかり散布して清潔な状態で家の中に入れましょう。
剪定・整姿で不要な枝葉を取り除こう
春から夏の間に一気に生長し枝葉を伸ばした植物も多いはず。冬は、ほとんどの植物が休眠期に入り根から水や養分を吸い上げにくくなります。そのため傷んでいたり、余分だったりする枝葉は取り除き、植物のストレスを少しでも減らして冬越しに備えましょう。
植え替えをしよう
生長した植物の中には、植え替えが必要になっているものもあります。土に指を入れても入らないほど根が詰まっていたり、鉢の裏側から根っこが出てきているものは植え替えが必要です。植え替えについての詳細は次の項目で説明します。
根詰まりした観葉植物は植え替えよう
春から夏にかけて大きく生長した植物は、鉢のキャパを越えて根が生長してしまっているものもあります。そのままにしておくと、冬越しのストレスの原因につながります。根詰まりしてないか確認し、必要あれば植え替えをましょう。
用意するもの
レジャーシート、植え替え用の鉢、鉢底石、培養土、割り箸、土入れです。鉢穴が大きい場合は鉢底ネットも用意してください。土入れがなければスコップなどで代用してOKです。
植え替えの手順について
①植え替える鉢に鉢底石を入れる
②3〜5cm程度培養土を入れておく
③鉢から取り出す
④根をほぐす
⑤新しい鉢へ入れて土もいれる
⑥割り箸でつつきながらしっかり土を詰める
⑦たっぷり水やりする
⑧鉢カバーにセット、マルチングして完成
植え替え時の注意点(鉢底石)
植え替えの時、鉢底石を入れず土だけ入れてしまうと植物が弱る原因になりかねません。 これまでより大きなサイズの鉢に植え替えたことによって土の乾きが遅くなり、根腐れの可能性が高まります。鉢底石の層があることによって水はけがグンとアップするので必ず入れましょう。私は繰り返し使えるネットタイプを使っています。
植え替え時の注意点(鉢のサイズ)
植え替える鉢のサイズは元の鉢サイズの1〜2回り(1号〜2号アップ)大きいサイズにしましょう。1号あたり3cm直径が大きくなるので、植え替えたい鉢の直径+3〜6cmアップの鉢を選ぶと覚えておきましょう。それ以上大きな鉢を選んでしまうと土の量が多すぎて土の乾きが遅く、根腐れを起こしてしまう可能性が大です。
やっと涼しくなってきた〜!と嬉しくなる季節ですが、植物も同じように季節の変わり目を感じています。 気温や光の入り方、風の冷たさなどを意識してお手入れや管理を少しずつ変えていきましょう。
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