「育てるインテリア」を楽しむ! 室内で育てやすい観葉植物10選

森田紗都姫
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季節の変わり目や、新生活が始まるシーズンにお部屋をグリーンで彩りたいと考えられている方も増えてきたのではないでしょうか。育てやすく、インテリア性がアップする植物と、日当たり別におすすめの植物、グリーンライフがより楽しくなるグッズをご紹介します。
目次
室内で育てやすい観葉植物10選
「生きているインテリア」でもある観葉植物。その中でも特に育てやすく、手に入りやすいおすすめの品種をご紹介します。
ガジュマル
ホームセンターでも必ずと言っていいほど手に入るとっても身近な観葉植物です。「多幸の木」と呼ばれているので縁起が良く、育てやすいため新築祝いなどのギフトとしても喜ばれます。少し暗い場所でも丈夫に育ち、乾燥にも強いため初心者にもおすすめです。
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ガジュマル
- ガジュマルは人気の観葉植物です。沖縄地方では「キジムナー」と呼ばれる精霊が宿るといわれています。ガジュマルは熱帯~亜熱帯地方に分布する常緑高木なので暖かくて日光のある場所を好みます。日光にあてること、水のやり方には気を配る必要がありますが、基本的には育てやすい観葉植物です。 また、ガジュマルは、幹の途中から気根という根を出しています。気根が地中に付くと太くなり、ガジュマルの木を支える支柱根となります。地植えにされているガジュマルはこの気根が多く、風に揺れる気根は不思議な雰囲気を醸し出しています。 ガジュマルのその太い幹とまるく厚みがある濃い緑色をしている葉は生命力を感じさせ、独特な形をしているので人気があります。鹿児島県沖永良部島の国頭小学校の校庭には樹齢100年を超える日本一のガジュマルが植えられています。 ガジュマルには尖閣ガジュマルやパンダガジュマルなどの種類があり、葉の形などが違います。
パキラ
ふわっと手のひらのように開いた葉が特徴で、ホームセンターなどでもよく見かける定番の観葉植物。毒性がない上に、頭の部分に葉が集中するため 小さなお子様やペットがいるご家庭も安心しておすすめできます。ガジュマルと同じく少し暗い場所でも育てることができ、乾燥にも強いためとても育てやすいです。
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フィカス・ウンベラータ
観葉植物の中でも大人気の品種がフィカス・ウンベラータです。ハート型の大きな葉っぱが特徴的。大きな葉は見ている人にリラックス効果を与えるのでリビングなどのゆっくりしたい場所に置くのがおすすめ。日当たりが良い場所を好むので直射日光が当たらない明るい場所で管理しましょう。水やりは葉っぱの張りが少しなくなってきたらたっぷり与えてくださいね。
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フィカス・ウンベラータ
- フィカス・ウンベラータは熱帯アフリカが原産の葉がハート形をした人気の観葉植物です。原産地では10mほどの高さになる常緑中高木ですが、日本で観葉植物として室内で育てられているフィカス・ウンベラータは50cm~1.5mほどのものが一般的になっています。ゴムの木に比べると葉が薄く、幅広で葉脈がしっかりと見えます。シーグレープという観葉植物の葉に雰囲気が似ていますが、フィカス・ウンベラータの葉がハート形なのに対しシーグレープは葉が丸くうねりがあるので区別することができます。フィカス・ウンベラータは気温が下がると葉を落とすことがありますが暖かくなってくれば新芽を出すようになります。
エバーフレッシュ
森の中にいるような木漏れ日感を体験できる貴重な観葉植物。風が吹くと細かい葉がそよそよと揺れ、見ているだけで心地良い時間が過ごせます。明るい場所を好むので、日当たりが良いところで管理しましょう。水が大好きなので、水やりの頻度は少し多めに設定しておくのがポイント。
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エバーフレッシュ
- エバーフレッシュは、ボリビア原産のマメ科コヨバ属の常緑高木です。日本では観葉植物として人気ですが、現地では30mを超すほどの高木になります。涼し気な明るいグリーンの葉と華奢な樹形が人気です。 エバーフレッシュは同じマメ科のネムノキと同じく、夜になると葉を閉じて眠ります。これを就眠(睡眠)運動と言います。この就眠運動は、夜間に葉から水分が蒸発していくのを防ぐ為だと言われています。 エバーフレッシュは、春から夏に薄黄緑色の小さな花を咲かせます。花もネムノキの花を小さくしたような、直径2~3㎝程度の花です。花後には赤いサヤの中に黒い種子の入った実を付けます。これがアカサヤネムノキという和名の由来です。
シェフレラ
放射状に広がった大きな傘のような葉が特徴です。幹が曲がっているものが多く、個性的な枝振りを見つけられるのも人気の理由です。どんなスタイルのお部屋にも合うのでシーンを選ばず取り入れることができます。水やりの頻度は普通(土が乾いてから)で、やり過ぎに注意しながら管理しましょう。
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オーガスタ
リゾート気分を感じられる、ツヤツヤの大きく開いた葉が特徴。葉の面積が大きいため水分の蒸散作用が高く、「生きた加湿器」と呼ばれることもあります。1本でも存在感があるのでシンボルツリーにもおすすめ。乾燥が好きなので水やりの頻度には気をつけましょう。
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ドラセナ
シャープな印象の尖った葉は、集中したい時や 生産性を高めたい時におすすめ! 自宅のワークスペースやオフィスに取り入れてほしい観葉植物です。乾燥が好きなため、水やりの頻度が少ないことも作業に集中できるポイントになります。
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アンスリウム
室内でもお花を楽しみたい!という方にもおすすめなのがアンスリウム。赤やピンク、白の鮮やかな色が特徴で耐陰性もあり、お部屋の中でも寂しい印象のスペースに配置できるのがポイントです。乾燥にも強いので水やりの頻度が少ないのも嬉しいところ。
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アンスリウム
- アンスリウムはトロピカルな雰囲気を醸し出す観葉植物です。 熱帯に生息するサトイモ科の植物であり、赤やピンク色のハート型お皿のような仏炎苞(ぶつえんほう)が特徴的です。 これは花ではなく、ここから細い尾のように出てきた黄色い突起が花になります。 ギリシャ語の「anthos(花)」と「oura(尾)」から花の名前がつけられているそうです。 また、アンスリウムは仏炎苞を含めた花が非常に魅力的ですが、成長期に栄養不足や日光不足になると花を咲かせなくなってしまいます。 仏炎苞はホコリが溜まると汚れが目立つため、定期的に掃除をしてください。また、色が薄くなってきた仏炎苞は剪定してしまうことをおすすめします。
モンステラ
大きく広がったボリュームのある切れ込みの入った葉が特徴。お部屋の中の暗い場所でもしっかり育ち、病気になりにくく水やりの頻度も少ないため寝室や玄関前など、観葉植物にとってあまり好ましくない環境でも飾ることができます。たくさん新芽が出てくるので古い葉を根元からカットして花瓶に挿して楽しむことも。
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モンステラ
- 大人気の観葉植物モンステラ。こんな風に生えている自生地へ行ってみたいと思うほど、迫力があります。モンステラは熱帯アメリカに分布するつる性(または半つる性)の植物で、20~40種類あると言われています。葉は生長するにつれ、縁から切れ込みが入ったり穴があき、独特な面白い姿になります。 モンステラは水が好きな植物ですが、大きな株になれば乾燥にも比較的強くなる強健な観葉植物です。モンステラは葉の縁に水孔(すいこう)と呼ばれる排水器官があり、朝方モンステラを見てみると葉の縁に水滴が付いていることがあります。全ての植物に水孔がついている訳ではないので、初めはビックリしてしまうかもしれませんが、モンステラの状態が悪くなっている訳では無く、むしろ健康な証拠なので気にしなくて大丈夫です。
ポトス
誰しも一度は育てたことがあるのでは?というくらい知名度のある植物。ハンギングプランターに吊り下げて楽しんだり、プランツスタンドに置いて下に垂れていく姿を楽しんだり、テーブルや棚の上に飾って楽しんだり。置き場所を選ばないため飾りやすいのが特徴です。乾燥気味が良いので水のやり過ぎに注意。生長した茎をカットして挿し木も楽しめます。
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よくある「日当たり」問題、おすすめの植物はこれ!
観葉植物は光を好むものから、少し日陰が好きなものまで色々なタイプが存在しています。お部屋の方角や周囲の環境をよく観察して、暮らしに合った植物を選びましょう。
<ケース1>日当たり抜群!明るい場所におすすめの観葉植物
日当たりが良いお部屋を好む植物はたくさんあります。水と光と風を使い光合成をする植物にとって、日当たりはとっても重要。むしろ日当たりの良いお部屋がNGな植物の方が少ないのですが、「耐陰性が強い」とされていて半日陰を好むものは日当たりが良すぎると葉焼けを起こしたりストレスを感じてしまうので注意が必要です。
明るい場所におすすめの植物
・ウンベラータ
・ゴムノキ
・パキラ
など
<ケース2>日が入るのは午後だけ!西日でも大丈夫な観葉植物
気温が高く、午後の日差しが強い西向きのお部屋で育てるにはどんな植物がよいのか悩みますよね。多くの植物は強い日差しに弱く葉を傷めたり落としたりします。そんな中でおすすめなのはサボテン類やサンスベリアなど乾燥地帯で育ち、葉が硬く濃い緑の植物たちです。
西日が入る場所におすすめの植物
・アガベ
・ユーフォルビア
・アロエ
など
<ケース3>日当たりが心配!暗めのスペースでも育てられる植物
北向きのお部屋や、玄関や寝室など比較的暗い場所で育つ植物があるのか気になりますよね。暗いところは空気の循環も悪いことが多く、人にも植物にも良い環境とは言えません。おすすめは「耐陰性」の強い半日陰でも育つ植物ですが、月に2回程度は風通しの良い明るい場所でリフレッシュさせることをおすすめします。
暗めのスペースでもおすすめの植物
・ポトス
・フィロデンドロン
など
観葉植物を飾る時におすすめグッズ
植物を暮らしに取り入れる時、できるだけ簡単にインテリア性がアップし、グリーンライフがより楽しめるようなグッズをご紹介します。
プラントカバー
鉢底に穴がなく、購入した鉢と下皿を入れるだけで簡単にインテリア性がアップするのがプラントカバーです。 プラスチックや陶器などさまざまな素材がありますが、おすすめは布や紙素材(防水仕様のもの)。使わない時は畳めたり、植物以外にも荷物を入れて使えたりと汎用性があることで暮らしの変化に対応します。
プラントスタンド
初めから大きくてボリュームのある植物を育てるのが不安な方や、下に葉が垂れていく姿の植物を飾りたい人にはプラントスタンドが便利。そこまで大きくない植物でもプラントスタンドに飾ることで高さとボリュームが増して、インテリアとしてシンボリックに見せることができたり、葉が垂れるタイプの植物を飾ることでオブジェのようにグリーンをインテリアとして楽しめます。
プランツラベル
こちらもあるととっても便利なアイテム。名前は覚えておきたいけど、見栄え的に購入した時に植物についている紙タグは取りたい!と思う方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめしたいのがプランツラベル。色んな素材、形で販売がありますがラベルをつけることによって名前を忘れないだけでなく、お店のような統一感のあるインテリアを楽しめます。
ぜひ生きているインテリア”観葉植物”を暮らしに取り入れて新生活をより豊かに楽しんでみてください。
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