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秋を告げる宿根草。シュウメイギクの魅力と失敗しない育て方・暮らしの楽しみ方

秋の風が心地よく吹き抜ける頃、庭やベランダを優雅に彩る「シュウメイギク(秋明菊)」。どこか和の趣がありながら、洋風の庭にもしっくりと馴染む可憐な姿は、見る人の心を惹きつけてやみません。一株あるだけで季節の移ろいを感じさせてくれるシュウメイギクの魅力を、余すところなくご紹介します。

目次

秋風にそよぐ、凛とした美しさ。シュウメイギクの特徴と魅力

シュウメイギク

シュウメイギクは、秋に白やピンクの花が開花するキンポウゲ科の宿根草です。英名では「Japanese anemone」と呼ばれていますが、中国原産の帰化植物で野山に多く自生しています。はかなげな風情を感じる花は、秋の庭に欠かせない植物です。

名前に「キク」とついていますが、アネモネと同じキンポウゲ科の仲間です。花弁のように見える部分は「萼片(がくへん)」で、散りにくく長期間美しい姿を楽しめるのも嬉しいポイントです。また、萼片が散ったあとに残る、球状の雄しべが織りなすユニークな姿も見ごたえがあります。

花や葉の詳細な特徴、よく似た花との見分け方については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

咲き方と色の種類

シュウメイギク

シュウメイギクには、昔ながらの「一重咲き」や華やかな「八重咲き」のほか、近年人気のコンパクトな「矮性(わいせい)品種」など、多様なバリエーションが存在します。

従来のシュウメイギクは草丈が1m近くまで育ちますが、草丈30〜50cm程度に収まる「矮性品種」は、鉢植えやベランダガーデニングでも手軽に楽しめます。お気に入りの一株を見つけてみませんか?

オノリーヌ・ジョベール:清涼感のある白花の一重咲き品種。

ホワールウィンド:清楚な白花の八重咲き品種。

パミナ:華やかさと品を兼ね備えた、人気の高いピンク色の半八重咲き品種。

ダイアナ:ピンク系のグラデーション(2色咲き)が美しい、古くから親しまれている一重咲きの人気種。

桃色ブーケ:従来種より細い葉を持ち、1本で花束のように淡いピンク色の花を咲かせる矮性品種。

初音(ハツネ):美しい「斑(ふ)入り」の葉を花のない時期も楽しめ、個体差のあるピンクと白の絞り模様の花を一重咲きで咲かせる矮性品種。

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基本を押さえればカンタン!シュウメイギクの育て方

Canva画像 シュウメイギク

シュウメイギクは一度根付くと毎年美しい花を咲かせてくれる、とても丈夫で育てやすい宿根草です。

日当たり

明るい半日陰(午前中は日が当たり、午後からは強い光が当たらない場所)を好みます。木漏れ日が差し込む落葉樹の株元などは最適な環境です。日陰になりがちなシェードガーデンの主役としても大活躍します。

植え付け

植え付けの適期は、芽が動き始める春(3月〜4月)または秋(9月〜10月)です。草丈が1m程度になる高性種と、40〜50cm程度の矮性種があるため、スペースに合わせた品種を選び、根鉢を崩しすぎないよう丁寧に植え付けましょう。

肥沃で保水性の良い弱酸性の土壌を好みます。土壌がアルカリ性に傾くと極端に生長が悪くなるため、コンクリート塀や家の基礎などのコンクリート近くに植えるのは避けましょう。鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。

肥料

春の芽出し期と秋の開花前に、緩効性肥料を株元に与えます。ただし、地植えで十分に栄養がある肥沃な土壌であれば、追肥をしなくても元気に育ちます。なお、地植え・鉢植えともに真夏の高温期に肥料を与えすぎると根が傷む原因になるので控えましょう。

水やり

鉢植え:土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。夏場は乾きやすいため、水切れしないように注意しましょう。

地植え:根付いてからは基本的に雨水だけで問題ありません。雨が降らない日が続いた場合のみ与えます。

剪定(花後の手入れ)

シュウメイギクは1本の茎に複数の花芽がつき、順番に開花していきます。そのため、まずは咲き終わった花から順に花首のところで摘み取っていきましょう。枝についたすべての花が咲き終わったら、茎全体を株元近くで切り取ります。

冬越しと植え替え

秋が終わると地上部は枯れますが、地下の根は生きて冬を越します。特別な防寒対策は不要ですが、枯れた葉や茎は短く切り取っておきましょう。鉢植えの場合は根詰まりを防ぐため、2〜3年に1回、春先(2月〜3月頃)の芽吹き前にひと回り大きな鉢へ植え替えを行いましょう。その際に株分けをして増やすこともできます。

詳しい栽培の年間スケジュールや図鑑情報は、こちらをご覧ください。

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一輪生けるだけでお部屋が秋色に。シュウメイギクを暮らしに取り入れよう

canvaシュウメイギク切り花

庭で育てる楽しさはもちろん、室内で楽しむインテリアフラワーとしてもシュウメイギクは大活躍します。

切り花としての楽しみ方と生け方のコツ

秋になるとフラワーショップでも切り花として出回り、風情ある秋の花として親しまれています。すらりと伸びた茎と丸く可愛らしいつぼみを活かし、一輪挿しや深さのある花瓶にゆったりと伸びやかに生けるのがおすすめ。花瓶に生ける際に、余分な葉を間引いてあげると、風に揺れるような軽やかな姿を長く楽しめます。

相性の良い花

和にも洋にもマッチするため、合わせる植物によってさまざまな表情を見せてくれます。

和のテイストに:ススキやワレモコウ、リンドウなど秋の野草と合わせると、お月見や秋の重陽のしつらえにぴったりの情緒あふれる雰囲気に。

洋のテイストに:ユーカリなどのグリーンや、落ち着いたトーンのバラ、ダリアと合わせると、シックで洗練された洋風スタイルのアレンジに仕上がります。

想いを伝える花言葉と誕生花

シュウメイギクには「薄れゆく愛」「淡い思い」といった花言葉が添えられています。一見切なく感じる言葉ですが、秋の深まりとともにしっとりと咲き誇り、やがて優しく移ろいゆく情景から名付けられたとされています。その由来を知ることで、一輪への愛おしさがより深く感じられるはずです。

また、シュウメイギクは9月14日と10月8日の誕生花でもあります。大切な方へのプレゼントや、自分へのご褒美として一輪添えてみてはいかがでしょうか。

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一度植えれば毎年決まった季節に花を咲かせてくれる丈夫さと、秋の訪れを感じさせてくれる趣深い姿がシュウメイギクの魅力です。この秋はぜひ、ご自宅の庭やベランダにシュウメイギクを迎え、季節の移ろいを感じる暮らしを楽しんでみませんか?

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