カリフラワーとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- カリフラワー
- 学名
Brassica oleracea var. botrytis
- 英名
- Cauliflower
- 科名
- アブラナ科
- 属名
- アブラナ属
- 原産地
- 地中海沿岸、近東など未だ明確ではない
カリフラワーの特徴
カリフラワーは、もともとはケールの野生種がルーツだといわれています。ブロッコリーの突然変異で花蕾(からい)の部分が白くアルビノ化したものといわれています。
カリフラワーは、日本では明治初期に鑑賞用として伝わり、1960年代に食用として一般的に普及し、白い綺麗なお野菜として、メインディッシュのつけ合わせに使われてきましたが、1980年代に「緑黄色野菜ブーム」が広まり、現在ではカリフラワーよりもブロッコリーの方が一般的になっています。
癖のない味で、生でも食べられるため、サラダやスープ、シチューなど幅広く利用でき、最近ではオレンジ色や紫色など様々な種類のカリフラワーをスーパーで手にすることができます。
ブロッコリー同様、食べている部分は花蕾(からい)のため、花揶菜(はなやさい)という別名があります。広い意味での食べられるお花「エディブルフラワー」の一種です。
カリフラワーの詳細情報
園芸分類 | 野菜 |
---|---|
草丈・樹高 | 50~60cm |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | やや弱い |
耐陰性 | やや強い |
カリフラワーの保存方法
冷蔵保存
乾燥しないように新聞紙などでくるむか、ビニール袋、またはラップにくるんで、冷蔵庫の野菜庫で立てて保存します。
冷凍保存
カリフラワーは小分けにして、電子レンジで加熱したり、軽く固めに下茹でしてから冷凍庫で保存します。
カリフラワーの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え |
カリフラワーの栽培環境
日当たり・置き場所
カリフラワーは日当たりを好みますが、あまり日が当たらない環境の中でも比較的育つことが可能です。風通しの良い場所で育てましょう。
温度
カリフラワーの生育適温は15~25℃です。
用土
プランター栽培のカリフラワーは、野菜用の培養土で育てましょう。
畑栽培のカリフラワーは、堆肥や元肥を入れる2週間前位には石灰を入れ耕します。その後堆肥と元肥を入れ土になじませましょう。元肥(もとごえ)は少なめに施します。
カリフラワーの育て方のポイント
水やり
乾燥気味に育てましょう。乾燥したらしっかり水を与えます。
肥料
植え付けの2週間後から与えましょう。元肥(もとごえ)を少なめにしていますので、追肥は欠かさず施しましょう。
カリフラワーの詳しい育て方
選び方
本葉が4~5枚程付いた大きさで、茎の節間が短くて太く、しっかりしている苗を選びましょう。古い苗は日光が足りずに徒長していたり、葉が小さく色も薄くなっています。
種まき
畑でカリフラワーを栽培される方は、種まき2週間前に石灰を1㎡あたり100gまいてよく耕してください。種まき1週間前に堆肥1㎏/㎡、肥料は50g/㎡をまいてよく耕し畝を作りましょう。
ポットにまく場合は、3~4粒ずつまきましょう。
植え付け
カリフラワーの生育適期は15~20℃なので、暖地では3月中旬~4月上旬と9月、中間地では3月下旬~4月上旬と8月中旬から下旬、冷涼地では4中旬~5月上旬が適期です。
苗の段階では高温に強いのですが、花蕾(からい)の肥大期には暑さに弱くなります。反対に秋植えでは、植え付けが遅れると寒さで株が大きくならず、花蕾(からい)も大きくなりません。必ず適期に植え付けましょう。
野菜の中でもカリフラワーは、苗が小さいうちはあまり肥料分を必要としませんので、他の野菜と比べて堆肥と元肥(もとごえ)は半分くらいの量でかまいません。
カリフラワーの株は幅50~60cm、高さも50~60cm位の大きさになります。そのため、株間は40~45cmはとり、畝の幅は60~80cm位のものを作りましょう。
花
カリフラワーは、花蕾(からい)の部分を食します。
収穫
花蕾(からい)の直径が15cm程度になったら、収穫のタイミングです。茎は固めなので、花蕾(からい)のすぐ下を包丁などで切って収穫します。カリフラワーはブロッコリーと違い、側花蕾はできません。カリフラワーを収穫した後は、株ごと根を抜き取りましょう。
花蕾の美白処理
純白なカリフラワーの花蕾(からい)を作るためには、花蕾(からい)に日を当てないようにします。花蕾(からい)が出来始めたら外葉を3~4枚折って花蕾(からい)を覆う「外葉折」を行って美白仕上げにしてやりましょう。
美白処理をしないと、カリフラワーが黄ばんでしまいます。必ず黄ばんでしまう前の、花蕾(からい)が小さいうちに行ってください。外葉をひもで縛ったり、外葉を一部切り取って花蕾(からい)を包むように置いてもよいでしょう。