ホーリーバジル(トゥルシー)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ホーリーバジル(トゥルシー)
- 学名
Ocimum tenuiflorum
- 英名
- Holy basil、Tulsi
- 別名・流通名
- トゥルシー、ガパオ、カミメボウキ(神目箒)
- 科名
- シソ科
- 属名
- メボウキ属
- 原産地
- インド、ネパール、オーストラリア
ホーリーバジル(トゥルシー)の特徴
ホーリーバジルはインドの伝統医術・アーユルヴェーダで用いる薬草として知られています。和名も「カミメボウキ(神目箒)」とおごそかです。 発芽率が高く、約60cmと大きく生長しお茶から炒め物まで幅広く用いることのできる使い勝手のよいハーブです。ホーリーバジルは多年草ですが、露地での越冬が難しい地域が多い日本では一年草として扱われることが多いようです。
ホーリーバジルは強い香りとスパイシーな風味はありますが、クセがないためアジア料理だけでなく普通のバジルの代用品にもなります。日本でも最近人気のタイ料理、ガパオライスのガパオはホーリーバジルのことです。
ホーリーバジルは「万能ハーブ」「神聖なハーブ」「不老不死の霊薬」とも呼ばれ、古くから優れた薬効を認められています。
ホーリーバジル(トゥルシー)の詳細情報
園芸分類 | ハーブ |
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草丈・樹高 | 40~150cm(品種による) |
耐寒性 | 弱い(品種による) |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白、紫, |
開花時期 | 6月~8月 |
ホーリーバジル(トゥルシー)の種類
ホーリーバジル(トゥルシー)には、たくさんの品種が存在します。品種によって、花や葉の色、葉の色や形、耐寒性、草丈などが違います。
クリシュナトゥルシー
数あるホーリーバジルの中でも薬効が高いとされる。花は紫色。
カプーア・トゥルシー
コンパクトな草姿で甘い香り。花はピンク色。
ヴァナ・トゥルシー(ツリーバジル)
葉が大きな品種。花は白。耐寒性が強い。
オオヤトゥルシー
インドでトゥルシーの研究に携わっていた故大矢泰司氏さん作のハイブリッド品種として公認された品種。穂が長い形状をした花は穂先が紫、全体としては薄紫色。葉裏に紫の斑点が入るのが特徴で、斑点の入り方は一定ではない。
ホーリーバジル(トゥルシー)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
ホーリーバジル(トゥルシー)の栽培環境
日当たり・置き場所
ホーリーバジルは、日当たりと風通しのよい場所を好みます。
用土
ホーリーバジルは、市販の「ハーブの培養土」や「野菜の土」で問題なく育ちます。中性~弱アルカリ性を好みますが、基本的には土壌をあまり選ばずよく育ちます。極端に酸性に傾いている土の場合は、植え付け2週間前くらい前に苦土石灰などを土壌に混ぜ込んで土の酸性度を調整してから植え付けましょう。
ホーリーバジル(トゥルシー)の育て方のポイント
水やり
ホーリーバジルは、とても水を好むハーブです。
地植えのホーリーバジルは、根付いてからの水やりの必要はありません。
鉢植えのホーリーバジルは、鉢の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出てくるくらいたっぷりとを目安に水やりをします。
肥料
ホーリーバジルは、あまり肥料分を必要としません。葉色がややくすんでいるなと感じたら油かすを施しましょう。
ホーリーバジル(トゥルシー)の詳しい育て方
選び方
茎が太く、葉の色が濃い苗を選びましょう。節と節が詰まっており、徒長していないことも大切です。
ホーリーバジルは、いくつかの品種が流通しています。品種によって、花の色、草丈、薬効成分、香りなどが違うので、好みのものをセレクトしましょう。
種まき
ホーリーバジルは、気温が15~20度に達した頃から発芽を始め、条件が合えば3日ほどで発芽します。
植え付け
ホーリーバジルは、根が弱いのでなるべく根鉢を崩さずに植え付けます。生長力が強いので、大きめの鉢やプランターを用意しましょう。
剪定・切り戻し
草丈20cmほどまで育った頃から摘芯して、脇芽の発育を促します。花を収穫しないなら、葉が固くならないよう花芽の段階で摘み取るとたくさんの葉を収穫することができます。
植え替え・鉢替え
ホーリーバジルを一年草として育てるなら植え替えの必要はありません。
冬に室内に取り込んで多年草として育てる場合は、冬を越して外で管理できる初夏の陽気の良い時期に、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
花
ホーリーバジルの花は、夏に開花します。花を咲かせると葉が固くなるので、葉の収穫用にホーリーバジルを育てている場合は摘芯を繰り返し、花を咲かせいない方が長期間たくさんの花を収穫することができます。
夏越し
ホーリーバジルは、暑さに強いハーブです。特別な夏越しの必要はありません。
冬越し
ホーリーバジルは、多年草の性質がありますが、日本では一年草として扱われることが多いようです。多年草として育てる場合は、冬場は室内に取り込みつつ、天気のよい昼間は日光にも当てて管理します。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
ホーリーバジルは、種で増やすことができます。種は花をそのままにしておくと種ができます。茎が全体的に茶色くなった頃が種の収穫時です。茎ごと剪定して新聞紙などの上で茎を振って種を収穫しましょう。