海外でも人気の「shinrinyoku」!森林浴のすすめ。

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小野寺葉月

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森林浴がカラダに良い、ということは皆さんなんとなく理解されていると思います。植物に囲まれているだけで気持ちが落ち着きますよね。そんな森林浴が海外でも注目されているんです。

目次

そもそも森林浴とは?

海外でも人気の「shinrinyoku」

五感で森を感じよう

遠出できないときは近場で穴場を探そう

 

そもそも森林浴とは?

森林浴、という言葉は1982年に林野庁が提唱した言葉です。同年秋に、長野県木曽郡にある赤沢自然休養林(日本三大美林のひとつで、木曽ヒノキが有名)で初めての「全国森林浴大会」が行われました。

森林浴、という言葉は1982年に林野庁が提唱した言葉です。同年秋に、長野県木曽郡にある赤沢自然休養林(日本三大美林のひとつで、木曽ヒノキが有名)で初めての「全国森林浴大会」が行われました。

植物の発する「フィトンチッド」

フィトンチッド(Phytoncide)、という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。語源はロシア語で、「植物」を意味する「Phyto」と「殺す」を意味する「cide」を組み合わせて造られた言葉です。殺す、とは物騒な単語が使われていますね。これは植物に傷をつけると、瞬間的にその植物の周りにある微生物や細菌の活動を抑制する成分を発するということがわかったからです。フィトンチッドは揮発性物質で、植物は幹や葉からフィトンチッドを大気中に放出していることがわかっています。殺菌作用があるだけでなく、マツやヒノキなどの針葉樹から排出されるフィトンチッドが森林のなかで、人をリラックスさせることがわかっています。

フィトンチッド(Phytoncide)、という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。語源はロシア語で、「植物」を意味する「Phyto」と「殺す」を意味する「cide」を組み合わせて造られた言葉です。「殺す」とは物騒な単語が使われていますが、これは植物に傷をつけると、瞬間的にその植物の周りにある微生物や細菌の活動を抑制する成分を発するということがわかったからだそうです。フィトンチッドは揮発性物質で、植物は幹や葉からフィトンチッドを大気中に放出していることがわかっています。殺菌作用があると言われているだけでなく、マツやヒノキなどの針葉樹から排出されるフィトンチッドが森林のなかで、人をリラックスさせることがわかっています。

 

また、風で枝葉の揺れる音が1/fゆらぎ(えふぶんのいちゆらぎ)であることが確認されており、人間の心拍やロウソクのゆらぎなどと同じようなリズムのため、風で枝葉の揺れる音を聞くことで脳波がα波になり、リラックスすることができると言われています。

また、風で枝葉の揺れる音が1/fゆらぎ(えふぶんのいちゆらぎ)であることが確認されており、人間の心拍やロウソクのゆらぎなどと同じようなリズムのため、風で枝葉の揺れる音を聞くことで、リラックスすることができると言われています。

 

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海外でも人気の「shinrinyoku」

Shinrin = Forest  Yoku = Bathing  海外でも「sushi」「tempura」「bonsai」などと同じように「shinrinyoku」として2015年ごろから浸透しつつあります。リラックスするための新しいプログラムとして、ヨガがインドから世界に広まっていったように、森林浴が日本から世界へ広まりつつあります。森林浴という言葉はForest Bathingという言葉で解説されています。森のお風呂ということですね。  日本医科大学附属病院の医師で李卿博士が編集された本が「shinrinyoku」というタイトルでイギリスの出版社ペンギン・ランダム・ハウス(Penguin Random House UK)から本が出版されました。現在、ヨーロッパ、アメリカ、インスタグラムなどでもハッシュタグで「#shinrinyoku」「#forestbathing」など検索するとこの本についてや、「shinrinyoku」森林浴についてのたくさんの投稿を見ることができます。近年話題になっているマインドフルネスの新たな手段のひとつとしてビジネスの場でも研修などに取り入れる企業が増えているのだとか。海外では「森林浴」という概念自体を新鮮にとらえているようで、日本の神社と「森林浴」のイメージを結び付けて神秘的!と捉える海外の方も。

Shinrin = Forest

Yoku = Bathing

海外でも「sushi」「tempura」「bonsai」などと同じように「shinrinyoku」として2015年ごろから浸透しつつあります。リラックスするための新しいプログラムとして、ヨガがインドから世界に広まっていったように、森林浴が日本から世界へ広まりつつあります。森林浴という言葉はForest Bathingという言葉で解説されています。森のお風呂ということですね。

日本医科大学附属病院の医師で李卿博士が編集された本が「shinrinyoku」というタイトルでイギリスの出版社ペンギン・ランダム・ハウス(Penguin Random House UK)から本が出版されました。現在、ヨーロッパ、アメリカ、インスタグラムなどでもハッシュタグで「#shinrinyoku」「#forestbathing」など検索するとこの本についてや、「shinrinyoku」森林浴についてのたくさんの投稿を見ることができます。近年話題になっているマインドフルネスの新たな手段のひとつとしてビジネスの場でも研修などに取り入れる企業が増えているのだとか。海外では「森林浴」という概念自体を新鮮にとらえているようで、日本の神社と「森林浴」のイメージを結び付けて神秘的!と捉える海外の方も。

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五感で森を感じよう

森に入ったときは五感を使うことを意識しましょう。おそらく、ほとんどの人が森に入れば自然に意識しているかもしれませんね!

まず森に入ったら、大きく深呼吸をしてみましょう。

静かに鼻から森野空気を吸い込み、肺や体の隅々まで森の空気をいきわたらせるように。森では様々な匂いがします。木のにおい、草のにおい。濡れた土のにおい。雨が降りそうなときはホコリのようなにおいがします。

 

風の種類を感じてみましょう。足元を通っていく風は、下草や笹を鳴らして通っていきます。

様々な種類の鳥がさえずる音が聴こえてきます。

少し上を通庭く風は木の枝や幹をゆっくりと揺らしていきます。歩いているときに頬に当たる風や止まったときにいろいろな角度から頬に当たる風、それぞれどんな感触でしょうか。

 

雲の動きを目で追ってみましょう。運が良ければ彩雲が見れるかも。  ※彩雲とは、雲の縁がピンクや緑などの色味に彩られる現象のことです。

雲の動きを目で追ってみましょう。運が良ければ彩雲が見れるかも。

※彩雲とは、雲の縁がピンクや緑などの色味に彩られる現象のことです。

 

遠くにある大きいものを見たときは足元もじっと観察してみましょう。春は蕗の薹が顔を出しているかもしれません。

遠くにある大きいものを見たときは足元もじっと観察してみましょう。春は蕗の薹が顔を出しているかもしれません。

 

冬なら枝の上に積もった雪がぱあっと散るように落ちてくるところが見れたりします。キラキラ宝石が降ってくるみたい。

冬なら枝の上に積もった雪がぱあっと散るように落ちてくるところが見れたりします。キラキラ宝石が降ってくるみたい。

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遠出できないときは近場で穴場を探そう

森で森林浴がしたいけれど時間も余裕もない!そんなときは近所の公園や植物園に行ってみませんか?  近所の公園に行くときも、植物にフォーカスをあわせてみると、いつもと違う気分が味わえるかもしれません。

森で森林浴がしたいけれど時間も余裕もない!そんなときは近所の公園や植物園に行ってみませんか?

近所の公園に行くときも、植物にフォーカスをあわせてみると、いつもと違う気分が味わえるかもしれません。

 

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森に行くことを目的にしなくても森林に行ったり、いつもの通り道の植物などにフォーカスしてみることで、フレッシュな気持ちに切り替わり、日常に向き合うことが大事なんだと思います。

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小野寺葉月

中高短で美術を学び、卒業後観葉植物も扱う雑貨店で店長、バイヤーを担当。産後LOVEGREEN編集部で季節や庭木、虫の記事担当しつつ、説明や挿絵などで再び絵を描き始める。Botapiiでもエディブルガーデン他のイラストを担当。縁あって現在はフィリピンのセブ在住。ダイビングリゾートで広報も担当している為、海の中やマクロダイビングの世界に夢中。魚より珊瑚やホヤ、海藻など植物寄りの世界が好き。勘と勢いで生きている。

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