季節の移り変わりを楽しもう!秋ならではの素敵な生花をご紹介

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金子三保子

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まだまだ暑さが厳しい今日この頃ですが、季節は晩夏から秋へと少しずつ移ろいでいます。秋の生花市場は、秋ならではの素敵な花材が豊富に流通する時期です。季節より一足早く、秋の素敵な花材をご紹介します。

目次

お盆が過ぎると市場は秋モード

花市場に入荷してくる花は8月の前半は夏らしさ全開ですが、中旬のお盆を過ぎると少しずつ秋モードになってきます。市場に行くたびに日ごとに秋の花材の割合が高くなってくるのです。どの季節にも共通しているのですが、生花の出回りは洋服などのファッション業界と同じく季節より早く出回る傾向にあります。

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 ひまわりはお早めに

いろんな種類のひまわりを見るのなら8月中に花屋さんへ!9月でも、まだまだひまわりの入荷はありますが、量的にはガクンと減ってきます。

いろんな種類のひまわりを見るのなら8月中に花屋さんへ行きましょう!9月でもまだひまわりの入荷はありますが、量的にはガクンと減ってきます。

 

秋色にあうシックなひまわり。最近は、こんな大人っぽいひまわりもあります。

秋色にあうシックなひまわり。最近はこんな大人っぽいひまわりもあります。

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秋ならではの花材をご紹介!

ジニア

9月以降は花市場に入荷してくる花は一気に秋モードになります。ちょっと先取りで秋の花材をご紹介します。

もともとは、草花苗の苗ものとしての出回りの方が多かったジニア(百日草)。初夏から11月までと長い期間咲く1年草で、苗ものとしてもおすすめですが、最近、生花としても、年々出回り量が増えてきました。そして、生花として出回っているジニアの色合いのバリエーションには、目を見張るものがあります。複色系のものが多いので、アレンジを作る上で、奥深い色合わせができることもあって、とても人気があります。

もともとは草花苗の苗ものとしての出回りの方が多かったジニア(百日草)。初夏から11月までと長い期間咲く一年草で、苗ものとしてもおすすめですが最近は生花の出回り量も増えてきました。

生花のジニアの色合いのバリエーションには目を見張るものがあります。複色系のものが多いので、アレンジを作る上で奥深い色合わせができるのでとても人気があります。

 

シックな色のジニアは、秋色の色合わせにぴったり。

シックな色のジニアは秋色の色合わせにぴったり!

ジニアは初夏から秋まで長く花が咲く一年草です。ガーデニングに取り入れて見てはいかがでしょう。

 

マム(菊)

大輪の花は、マム(菊)です。こちらはアナスタシアシリーズ。通年出回っているマムですが、最近はこんな大人っぽい色のマムもあります。

マムの上のグレープ色の花は、トルコキキョウ。トルコキキョウは、とても日持ちがよいので、夏におすすめの花材です。最近は、色のバリエーションが豊富で、茶系や紫系など、大人っぽい色、秋の色合わせに似合うトルコキキョウもたくさんでてきました。

大輪の花は、マム(菊)です。こちらは品種名はアナスタシア・ブロンズ。通年出回っているマムですが、最近はこんな大人っぽい色のマムもあります。

マムの上のグレープ色の花はトルコキキョウ。トルコキキョウは通年出回っている生花ですが、とても日持ちがよいので夏にもおすすめの花材です。色のバリエーションが豊富で茶系や紫系など、大人っぽい色、秋の色合わせに似合うトルコキキョウもたくさんあります。

秋色アジサイ

何色とも言い難い素敵な色合いの秋色アジサイ。秋色アジサイとは、もともとは品種名ではなく、通常のアジサイの開花時期である初夏に咲いた花が気温の変化などによって時間をかけてアンティークカラーの色あいに変化した状態のことを「秋色アジサイ」と言います。生花の秋色アジサイやアンティークカラー系のアジサイは、輸入物も入れると、ほぼ通年出回る花材になりつつありますが、秋は国産の秋色アジサイが豊富に出回る季節です。時期としては10月ごろ。(その年の気候によって、入荷の時期には若干差があります。)通常より買いやすい価格の秋色アジサイが出回ります。

▼秋色アジサイが実際にどんな風に色が変化していくのか、その過程をご紹介しています。

 

ミナヅキ(ピラミッドアジサイ

普通のあじさいと違って、形がピラミッド型をしたミナヅキ。

普通のアジサイと違って形がピラミッド型をしたミナヅキ。これもアジサイの仲間です。

咲き始めは白から数か月かけて秋色ピンクに変化し、秋の花市場は秋色ピンクに染まったミナヅキが出回ります。すぐに乾燥しやすい性質なので、ドライフラワーにおすすめ。一輪が大きいので、小さめのリースなら一輪で作ることができます。

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アナベル

アナベルとは、アメリカアジサイやアメリカノリノキの別名を持つあじさいの仲間の落葉性低木です。

アナベルとは、アメリカアジサイやアメリカノリノキの別名を持つアジサイの仲間の落葉性低木です。初夏に20~30cmの大きな花が開花し、花の色は初夏はライムグリーン~白、秋にあると写真のような秋色グリーンになります。この花もミナヅキ同様、一輪がとても大きいのが特徴です。簡単にドライフラワーにすることができます。

▼アナベルの飾り方はこちらをどうぞ

実もの(みもの)

グリーンの実は、コニカル。観賞用の唐辛子です。最近、観賞用の唐辛子は、とても種類が多くなってきました。コニカルの色は、赤、黒、グリーン、オレンジ、黄色など色々。花市場には、葉っぱが取られて、実だけの状態で入荷してきます。

コニカル(グリーンの実)

観賞用の唐辛子です。最近、観賞用の唐辛子は、とても種類が多くなってきました。コニカルの色は、赤、黒、グリーン、オレンジ、黄色などなど。花市場には、葉っぱが取られて実だけの状態で入荷してきます。とても日持ちのよい花材です。

 

姫リンゴと野ばらの実。

姫りんごと野ばらの実

りんごは夏は青りんご、秋からクリスマスくらいまで赤い姫りんごが出回ります。

野ばらの実はもともとはツル性の植物なので、丈の長い枝ものから短めのものまで色々な丈で出回っています。ドライフラワーにもなりやすい花材です。丈の長い野ばらの実の枝ものは、そのまま丸めてリースにもできます。ただしトゲがあるので手を切らないように注意してください。

 

野ブドウの実

つる性の植物です。ちょっとミステリアスな色合いの紫色~ブルー系の実ものです。

紅葉

アレンジに使われている葉は、キイチゴの葉です。初夏から夏場はグリーンの青々とした葉っぱで出まわりますが、秋は紅葉したキイチゴの葉が出回ります。縁だけ色づいたものから、真っ赤なものまで、色合いがとても美しい葉ものです。

 

マンサク  秋は美しく色づいた紅葉枝がたくさん出回ります。 お部屋の中にも紅葉枝を飾って秋を演出していみてはいかがでしょうか。

マンサク

秋は美しく色づいた紅葉枝がたくさん出回ります。 お部屋の中にも紅葉枝を飾って秋を演出していみてはいかがでしょうか。

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通年出回る花も多くなってきましたが、秋は季節ならではの花材がたくさんある季節です。頻繁に花屋さんをチェックして、お気に入りの秋色素材を見つけてみてはいかがでしょうか。

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金子三保子

フラワーコーディネーター、フォトグラファー、ライター。 2022年6月、日東書院本社より「植物のきもち ~がんばりすぎないガーデニング」出版。 ギフトや装花などのフラワーコーディネート、自身でコーディネートした作品の撮影、雑誌や会員情報誌への提案など幅広く活動中。現在は植物に関する記事の執筆にも携わる。庭仕事はライフワーク。映画「余命1ヶ月の花嫁」ブーケ製作。

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