ライラックの花の生け方|長持ちさせるコツを紹介
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ライラックの花の特徴と魅力、切り花の生け方や長持ちさせるコツを紹介します。
目次
ライラックの花の特徴と魅力
ライラック
- 学名:Syringa vulgaris
- 科名:モクセイ科
- 分類:落葉低木
- 花期:4月~5月
- 花の色:紫、白、ピンク
ライラックの特徴
ライラックは、モクセイ科の落葉低木。春に咲く、ブドウを思わせるようなフォルムの花とスペード型の葉が印象的です。ライラックの花は、小花が集合して一つの房のようなフォルムを形成しています。1つ1つの花は、花びらが4枚で直径5mm程度のとても小さな花です。4月~5月に、枝の先に大きな房のように花を咲かせます。
ライラックには甘く爽やかな芳香があります。その香りは、昔から老若男女を問わず、たくさんの人を魅了してきました。ライラックの香りの香水やアロマオイルも人気です。ライラックの優しい香りには、リラックス効果があると言われています。
ライラックの外国の名前
ライラックの外国名を紹介します。万国共通の学名だけではなく、各国でそれぞれ違う名前を持っていることから、世界中で愛されてきたことが想像できます。
- 日本名:ムラサキハシドイ
- 英名: Lilac
- フランス名: Lilas
- イタリア語: Lilla
- スペイン語: Lila
- ポルトガル語: Lilas
- ドイツ語: Flieder
ライラックの生け方
ライラックは、高温多湿に弱く、暖地では庭植えにしても夏越しができずに枯れてしまうこともあるようなデリケートな花木です。庭木として楽しむことが難しい地域でも、切り花で生けて楽しむことができます。
ライラックの切り花は、とにかくたっぷりの水で生けてあげてください。切花にすると水の吸い上げが悪くなってしまい、すぐに萎れてしまうようなこともしばしば。枝の表面からも水を吸収しているので、たっぷりと水を入れた花瓶に生けるようにしましょう。
小花が集まって咲くライラックは、表情が豊かでかわいらしいので、アレンジメントや花束に入れると、繊細なニュアンスが生まれます。全体の雰囲気を和らげてくれる緩和剤のような効果もあります。
アレンジメントに使う際は、事前にたっぷりと吸水させましょう。新聞で包んで数時間たっぷりの水に浸けておくと、葉からの蒸散を防ぐことができて水をしっかりと吸い上げてくれます。
ライラックと相性のいい花
ライラックを生けるなら一緒に生けたい、可愛い春のお花たちをご紹介します。
ライラック×バラ
ライラックとバラの組み合わせは、もう誰もが納得の好相性なカップリングです。小花の集合体であるラナンキュラスと幾重にも花びらを纏ったバラは、繊細で奥行きのある雰囲気を作り出してくれます。二つの香りが混じりあって、素敵な香りの花束が出来上がります。
ライラック×ラナンキュラス
ライラックとバラも最高ですが、ライラックとラナンキュラスの組み合わせもたまりません。砂糖菓子のような質感の二種類の花の組み合わせは、見ているだけでため息が出るほど幸せになれます。
ライラック×スカビオサ
ライラックとスカビオサの組み合わせは、とっても繊細で見ている人の心を和ませる効果があります。どちらも小花の集合体で形成された花なので、複雑な表情を持っています。組み合わせることでより優しい雰囲気を楽しめます。
ライラック×アネモネ
個性的な花を咲かせるアネモネは、ライラックの繊細さと好相性。特に淡い紫のライラックと濃い紫のアネモネの組み合わせは、色にグラデーションがかかり、奥行が出るので、繊細な雰囲気が楽しめます。
ライラックの切り花を長持ちさせるコツ
ライラックの切り花は、萎れやすいという特徴があります。水の吸い上げが良くして、長持ちさせるコツを紹介します。
花が落ちない枝を選びましょう
ライラックの花を購入する時には、軽く枝を振ってみて、花が落ちない枝を選ぶようにしましょう。元気がない枝は花がパラパラと落ちてきます。花が落ちてこないものは新鮮な証拠です。
枝は大きくカット
ライラックの枝の切り口は、ナイフなどを使って、大きく斜めにカットしましょう。ハサミしかお持ちでないという方は、頑張ってできるだけ斜めに切ってあげてください。吸水面を大きくすることで、水の吸い上げが良くなります。
中綿を取る
枝を大きく斜めにカットしたら、枝の中にある白い中綿を取り除きます。この中綿を取り除くことで、茎の中の管の通りがよくなり、水をたくさん吸い上げるようになります。
皮をはぐ
花瓶の水に浸かる分の枝の下の方の外皮をはぎましょう。ナイフやハサミの葉の部分で、軽くこするようにすれば、簡単に外皮だけはがれます。外皮をはぐことで表面からも水分を吸収するので、長持ちするようになります。
繊細な雰囲気と優しい香りが魅力のライラックの花を、生けて楽しみませんか。部屋の中で春の香りを楽しみましょう。
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