香の世界。三大フローラルノートって知ってる?

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小野寺葉月

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香りのよい樹木、三大香木…ではなく、「三大フローラルノート」。香りの世界でこう呼ばれる香りがあります。今回は香りのもとになっている植物をご紹介します。三大フローラルの香りは、いろいろミックスして使われるフローラルノートの基本といったところでしょうか。複数のフローラル系の香りを組み合わせたフローラルブーケや、グリーン系の香りと組み合わせたフローラルグリーンなどいずれも人気の香りの種類です。

目次

フローラルノートとは?

ジャスミン

ミュゲ(すずらん)

ローズ(バラ)

四大フローラル

まだある!香りの種類

 

フローラルノートとは?

フローラルノート

フローラルという名前の通り、花の香りです。三大フローラルノート以外にも、ヒヤシンス、チュベローズ、イランイラン、ナルシッソス(スイセン)、ピオニーなども使われます。香りのイメージは甘く優しく角がなく、ふんわりとした柔らかな香りです。

ホワイトフローラル

フローラルノートのなかでも白い花をあつめて調合した香りで、ミュゲやジャスミンなどが良く使われます。

フローラルブーケ

複数の花の香りを混ぜた、花束のような香りです。三大フローラルノートを使ってあったり、ピオニーやオレンジブロッサムなどさまざまな花を組み合わせます。

フローラルグリーン

フローラルの香と、グリーンノートといわれる若葉や青葉の香を併せたもの。甘い花の香りの中にすっきりした青葉の香を併せることで香りの深みが出ます。

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ジャスミン

ジャスミンのなかでもJasminum grandiflorum、日本名でオオバナソケイと呼ばれるジャスミンが香料に使用されます。ジャスミンの香りの独特な香りの成分はジャスモンと言いますが、ジャスミンは合成香料では再現が難しいため、天然精油のみの希少なオイルのため、高価となっています。

日本でよく鉢植えやお庭などで見られるハゴロモジャスミンはまた違った種類です。このハゴロモジャスミンは、3月の下旬ごろから夜道や早朝に歩いているとふっとどこかから香りがしてきます。ぱっと見るとジャスミンがツルを伸ばしてフェンスなどに茂っていたりします。しずかにそこに鎮座している感じがネコ科の獣のようだなあといつも思うのですが、香りは強くむせ返るような感じと言っても良いと思います。

日本でよく鉢植えやお庭などで見られるハゴロモジャスミンはまた違った種類です。このハゴロモジャスミンは、3月の下旬ごろから夜道や早朝に歩いているとふっとどこかから香りがしてきます。ぱっと見るとジャスミンがツルを伸ばしてフェンスなどに茂っていたりします。しずかにそこに鎮座している感じがネコ科の獣のようだなあといつも思うのですが、香りは強くむせ返るような感じと言っても良いと思います。

中国茶にある茉莉花(ジャスミンティー)は、ジャスミンと同じソケイ属ですが、Jasminum sambacという別種で、アラビアジャスミンなどとも呼ばれます。香りの種類はすこし異なり、グリーンノート系です。ジャスミンティーの収穫時に日中収穫しておいた花と茶葉をまぜて茶葉に香りを移すことであの特有の香りを出しています。  <div class="posttype-library shortcode"><div id="postMain" class="full"><article class="library-list-tax"><a href="https://lovegreen.net/library/flower/p88935/" class="clickable"></a>
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          <li class="library-list-item">ジャスミンはモクセイ科ソケイ属に分類されているつる性植物の総称ですが、主にマツリカ(茉莉花)やハゴロモジャスミンなどの芳香性の花を咲かせるものを指します。
カロライナジャスミン(マチン科ゲルセミウム属)や、マダガスカルジャスミン(ガガイモ科シタキソウ属)、スタージャスミン(キョウチクトウ科テイカカズラ属)などもジャスミンというくくりで流通していますが、これらは厳密に言えばジャスミンではなく全く別の植物で、花の形や香りがジャスミンに似ているため和名で~ジャスミンと付けられています。
また、カロライナジャスミンなどは毒性があるため、誤ってジャスミンティーとして葉や花を使用しないように注意が必要です。
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中国茶にある茉莉花(ジャスミンティー)は、ジャスミンと同じソケイ属ですが、Jasminum sambacという別種で、アラビアジャスミンなどとも呼ばれます。香りの種類はすこし異なり、グリーンノート系です。ジャスミンティーの収穫時に日中収穫しておいた花と茶葉をまぜて茶葉に香りを移すことであの特有の香りを出しています。

ジャスミン

  • ジャスミンはモクセイ科ソケイ属に分類されているつる性植物の総称ですが、主にマツリカ(茉莉花)やハゴロモジャスミンなどの芳香性の花を咲かせるものを指します。 カロライナジャスミン(マチン科ゲルセミウム属)や、マダガスカルジャスミン(ガガイモ科シタキソウ属)、スタージャスミン(キョウチクトウ科テイカカズラ属)などもジャスミンというくくりで流通していますが、これらは厳密に言えばジャスミンではなく全く別の植物で、花の形や香りがジャスミンに似ているため和名で~ジャスミンと付けられています。 また、カロライナジャスミンなどは毒性があるため、誤ってジャスミンティーとして葉や花を使用しないように注意が必要です。

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ミュゲ(すずらん)

ユリ科の多年草であるスズランはミュゲノートと呼ばれる香りですが、花からとれる香りは希少で高価なため、だいたいの香水は合成香料からとられていることがほとんどです。  スズランは原産地が日本のスズランと、アメリカのスズラン、ドイツのスズラン(Convallaria majalis)があります。日本で栽培されたり、海外でLily of the valleyといわれるのはドイツのスズランで、大きな形も香りの強さも安定しており香料によく使用されるのもこの種類です。

ユリ科の多年草であるスズランはミュゲノートと呼ばれる香りですが、花からとれる香りは希少で高価なため、だいたいの香水は合成香料からとられていることがほとんどです。

スズランは原産地が日本のスズランと、アメリカのスズラン、ドイツのスズラン(Convallaria majalis)があります。日本で栽培されたり、海外でLily of the valleyといわれるのはドイツのスズランで、大きな形も香りの強さも安定しており香料によく使用されるのもこの種類です。

スズラン(鈴蘭)

  • スズラン(鈴蘭)は、春から初夏にうつむきがちに純白の花が開花するキジカクシ科の多年草。漢字で書くと「鈴蘭」ですが、蘭の属性ではありません。香りの良い純白の可憐な花は、多くの人に愛されています。 スズラン(鈴蘭)は、北海道でも育つほど寒さに強く頑健です。自生するものでは、中部地方より北側の涼しい高原によく見かけます。栽培されているものの多くは、ヨーロッパ原産のドイツスズランです。 スズラン(鈴蘭)の花は、名前の由来にもなっているように釣鐘型でうつむいて咲きます。葉の長さは10cmほどで、茎は葉に包まれるようにして伸びて20cmほどになり、10個ほどの花を咲かせます。

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ローズ(バラ)

ロサ・センティフォリア この系統のバラは古くから香料にされてきました。花弁が多く、キャベッジ・ローズとも呼ばれます。センティフォリアはケンティフォリアとも呼ばれ、「たくさんの花びら(または葉)を持つ」とされます。  ダマスクローズ 呼ばれるトルコ原産とされるバラ。ダマスクローズの名称でエッセンシャルオイルなども発売されているのでご存知の方も多いですよね。

ロサ・センティフォリア

この系統のバラは古くから香料にされてきました。花弁が多く、キャベッジ・ローズとも呼ばれます。センティフォリアはケンティフォリアとも呼ばれ、「たくさんの花びら(または葉)を持つ」とされます。

ダマスクローズ

呼ばれるトルコ原産とされるバラ。ダマスクローズの名称でエッセンシャルオイルなども発売されているのでご存知の方も多いですよね。

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四大フローラル

また、この3つのお花にライラックを加えて、四大フローラルという場合もあるようです。

また、この3つのお花にライラックを加えて、四大フローラルという場合もあります。

ライラック

ライラックは関東以北の涼しい気候で春先に良く咲く花です。香りが甘くとてもよく、北海道や長野などでは「庭木としても好まれます。日本よりも海外で特に人気の香りです。

ライラックは関東以北の涼しい気候で春先に良く咲く花です。香りが甘くとてもよく、北海道や長野などでは「庭木としても好まれます。日本よりも海外で特に人気の香りです。

ライラック

  • ライラックは4月~6月に開花する落葉小高木で、葉はハート形、花は円錐形に小花が房咲きになります。ライラックの花は、紫色、薄紫色、ピンク色、白色などの一重や八重の花をつけます。香りがよいので、世界中で愛されている花木です。 ライラックはフランス語でリラ、和名は紫丁香花(ムラサキハシドイ)といい、ハシドイは日本に自生する近縁種の落葉小高木のことです。ライラックは冷涼な気候を好み、特に夏の夜温が下がるところを好みます。日本では東北北部や北海道、本州の高原地帯が適地といえます。ライラックは風通しがよく、湿気の少ない環境を好みます。暖地に植える場合は西日が当たらない日当たりのよい場所を選んで植えましょう。 ライラックの属名のSyringa(シリンガ)はギリシア語で笛やパイプを意味するsyrinxに由来し、枝の髄の部分をくりぬいて管にし笛をつくって古代ギリシャでは羊飼いたちがライラックの笛を吹いていたそうです。トルコではこれをパイプにしていたそうです。

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まだある!香りの種類

シトラスノート

柑橘系の香りです。制汗剤などによく使われています。グレープフルーツ、レモン、ライム、オレンジ、ベルガモットなど。

グリーンノート

青葉の香りです。新緑や芝生、庭園をイメージする場合もあるようです。

ウッディーノート

樹木のかおりです。幹の香りで、サンダルウッドやパイン(松)、ヒノキやローズウッドなどがあります。

樹木のかおりです。幹の香りで、サンダルウッドやパイン(松)、ヒノキやローズウッドなどがあります。

フルーティーノート

柑橘以外のフルーツで作られる香りです。ピーチやアップル、ベリーなどシトラスと比較すると甘めのイメージです。

パウダリーノート

粉白粉のような粉っぽい香り。花の中ではミモザなどがここに分類されます。

粉白粉のような粉っぽい香り。花の中ではミモザなどがここに分類されます。

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香水やアロマは身につける習慣がない方でも、ブーケなどで一緒にアレンジしたり、香りも考えたブーケを楽しむのも素敵かもしれませんね!

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小野寺葉月

中高短で美術を学び、卒業後観葉植物も扱う雑貨店で店長、バイヤーを担当。産後LOVEGREEN編集部で季節や庭木、虫の記事担当しつつ、説明や挿絵などで再び絵を描き始める。Botapiiでもエディブルガーデン他のイラストを担当。縁あって現在はフィリピンのセブ在住。ダイビングリゾートで広報も担当している為、海の中やマクロダイビングの世界に夢中。魚より珊瑚やホヤ、海藻など植物寄りの世界が好き。勘と勢いで生きている。

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