香の世界。三大フローラルノートって知ってる?

小野寺葉月

小野寺葉月

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香りのよい樹木、三大香木…ではなく、「三大フローラルノート」。香りの世界でこう呼ばれる香りがあります。今回は香りのもとになっている植物をご紹介します。三大フローラルの香りは、いろいろミックスして使われるフローラルノートの基本といったところでしょうか。複数のフローラル系の香りを組み合わせたフローラルブーケや、グリーン系の香りと組み合わせたフローラルグリーンなどいずれも人気の香りの種類です。

 

ジャスミン

ジャスミンのなかでもJasminum grandiflorum、日本名でオオバナソケイと呼ばれるジャスミンが香料に使用されます。ジャスミンの香りの独特な香りの成分はジャスモンと言いますが、ジャスモンは合成香料では再現が難しいため、天然精油のみの希少なオイルのため、高価となっています。

日本でよく鉢植えやお庭などで見られるハゴロモジャスミンはまた違った種類です。このハゴロモジャスミンは、3月の下旬ごろから夜道や早朝に歩いているとふっとどこかから香りがしてきます。ぱっと見るとジャスミンがツルを伸ばしてフェンスなどに茂っていたりします。しずかにそこに鎮座している感じがネコ科の獣のようだなあといつも思うのですが、香りは強くむせ返るような感じと言っても良いと思います。

中国茶にある茉莉花(ジャスミンティー)は、ジャスミンと同じソケイ属ですが、Jasminum sambacという別種で、アラビアジャスミンなどとも呼ばれます。香りの種類はすこし異なり、グリーンノート系です。ジャスミンティーの収穫時に日中収穫しておいた花と茶葉をまぜて茶葉に香りを移すことであの特有の香りを出しています。

ジャスミン(マツリカ・茉莉花)

  • ジャスミンは常緑のつる性低木で、花期は7月~9月です。香りがとても良く、「香りの王様」とも呼ばれ、優雅で甘美な香りが特徴の花です。夜に花を咲かせる為、明け方に人手によって収穫され、香水やジャスミン茶の原料にも使用されています。

    このジャスミンに対して、カロライナジャスミンという黄色い花を咲かせる植物は毒性があり、中毒の症状として神経麻痺・呼吸麻痺を起こすので注意が必要です。

 

ミュゲ(すずらん)

ユリ科の多年草であるスズランはミュゲノートと呼ばれる香りですが、花からとれる香りは希少で高価なため、だいたいの香水は合成香料からとられていることがほとんどです。

スズランは原産地が日本のスズランと、アメリカのスズラン、ドイツのスズラン(Convallaria majalis)があります。日本で栽培されたり、海外でLily of the valleyといわれるのはドイツのスズランで、大きな形も香りの強さも安定しており香料によく使用されるのもこの種類です。

スズラン(鈴蘭・すずらん)

  • 花束の添え物としてよく見られるスズラン。漢字で書くと「鈴蘭」ですが、蘭の属性ではありません。自生するものでは、中部地方より北側の涼しい高原によく生えています。葉は細く長く、緑色で幅5cm前後、真っ直ぐ伸びる茎に添えられるように2,3枚生えてきます。葉の長さは10cmほどですが、茎はその倍20cmほどに成長します。そして、花茎から10個ほどの花を咲かせるのです。花の形はその名前の由来にもなった鈴に似た形をして、下向きに咲きます。スズランの花は真っ白で直径は1cmに見たない程小ぶりで、素朴なその姿が多くの人に愛されています。

 

ローズ(バラ)

 

ロサ・センティフォリア

この系統のバラは古くから香料にされてきました。花弁が多く、キャベッジ・ローズとも呼ばれます。センティフォリアはケンティフォリアとも呼ばれ、「たくさんの花びら(または葉)を持つ」とされます。

ダマスクローズ

呼ばれるトルコ原産とされるバラ。ダマスクローズの名称でエッセンシャルオイルなども発売されているのでご存知の方も多いですよね。

 

四大フローラル

また、この3つのお花にライラックを加えて、四大フローラルという場合もあるようです。

ライラック

  • ライラックは4月~6月に開花する落葉小高木で、葉はハート形、花は円錐形に小花が房咲きになり紫色、藤色、紅色、白色などの一重や八重の花をつけます。香りが良いので、世界中で愛されている花木です。フランス語でリラ、和名はムラサキハシドイといい、ハシドイは日本に自生する近縁種の落葉小高木のことです。ライラックは冷涼な気候を好み、特に夏の夜温が下がるところを好みます。ですから東北北部や北海道、本州の高原地帯が適地といえます。これ以外の土地に植える場合は西日が当たらない日向を選んで植えましょう。ただしぎっしりとつぼみがついた状態のライラックは暖地よりも冷涼な地域のような場所で見られます。

    属名のSyringa(シリンガ)はギリシア語で笛やパイプを意味するsyrinxに由来し、枝の髄の部分をくりぬいて管にし笛をつくって古代ギリシャでは羊飼いたちがライラックの笛を吹いていたそうです。トルコではこれをパイプにしました。

 

香水やアロマは身につける習慣がない方でも、ブーケなどで一緒にアレンジしたり、香りも考えたブーケを楽しむのも素敵かもしれませんね!

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小野寺葉月
小野寺葉月

短大で草木染など染織を学び、卒業後雑貨チェーンで観葉植物などのバイヤーに従事。産後、高知の牧野記念植物園へ行ったことがきっかけで植物絵を描き始める。植物に備わっている美しさを共有するためにイラストを描く。Botapiiでもエディブルガーデン12ヶ月や星占いページでイラストを連載中。LOVEGREENでは、家族がお掃除のプロとして働いているので、植物を絡めたお掃除術など、実践したくなる記事やイベントなどの情報や実践したくなる記事をメインに配信。自身のイラストを盛り込んだ記事も作成。

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