桜(さくら)を楽しもう! 花瓶に生けるコツと散り始めてからの楽しみ方
峰亜由美
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桜(さくら)が咲く季節になると、なんだかソワソワとしてきて、桜の花が咲く日を待ち焦がれてしまいますね。日本人にとって心惹かれる樹木の桜。今回は桜の名前の秘密やお花見の由来、一輪挿しから花びらの楽しみ方まで生け方をご紹介いたします。
桜(さくら)が咲く季節になると、なんだかソワソワとしてきて、桜(さくら)の花が咲く季節を待ち焦がれてしまいますね。
目次
桜(さくら)は神様の名前だったって知ってる?
桜(さくら)が咲く季節には、春の匂いがする風が吹いてきて、早く咲かないかなぁと待ち焦がれてしまいます。日本人にとって馴染みの深い桜(さくら)の木は、季節の移ろいを優雅に楽しみ始めた平安時代よりも、ずっと昔から愛され、日本人は太古より自然が生み出す全ての存在に神様が宿っていると感じ、桜(さくら)が咲くことも神様が咲かせてくれたと考えました。
その神様は植物が芽吹く季節の春になると、山から降りてきて田植えが始まります。田植えの季節には桜が咲き、山の神様が田んぼの神様に変化しました。田の神様はいずれ「さ神」と呼ばれるようになり、桜(さくら)の「さ」はさ神様の頭文字「くら」は神様が座っている場所の台座の「くら」から、「さくら」という名前になったようです。
桜(さくら)の名前の由来は諸説あり、もうひとつの説は、古事記や日本書紀に登場する女神、木花咲耶姫(このはなさくやびめ)の「さくや」が「さくら」に変化したとも言われています。
どちらの神様も山の上にいる神様で芽吹きを運ぶ神様という共通点があります。
桜(さくら)といえばお花見ですが、山の神様が下りてくる目印となる桜の木の下で花を愛でながらご馳走やお酒をお供えする行事が始まりと言われています。
桜(さくら)の下に「さけ(酒)」や「さかな(肴)」など「さ」の付くモノをお供えしてから、そのお供えをみんなで楽しんだ事からお花見という文化が現在も続き、お花見は季節を司る神様への感謝の行事として楽しまれています。
桜(さくら)の花を部屋に生けよう
桜(さくら)の花の生け方を飾り方別にご紹介します。
花瓶に生けよう
1.桜(さくら)の枝は枝の1/3がお水に浸かるようにお水を準備します。
2.枝は裂くようにハサミで割ります。割ると水に触れる面積が広くなり、水がより吸いやすくなるためです。枝は自然に花瓶に傾けるように生けてみましょう。
置いて飾る
水につけなくても、一日くらいなら置いて飾る事もできます。
床に飾るのも、テーブルの真ん中に横たわらせ、違う角度から楽しむ事もできますよ。
桜(さくら)の枝を花瓶に止める方法
桜(さくら)などの枝を生ける時は、自分の生けたい向きで生けたくても、重みや枝の形によって、くるくると回ってしまうことがあります。ここでは、そんなときに役立つ「枝を止める方法」を生け方別にご紹介します。
枝を斜めに生けたい場合
1.桜(さくら)の枝を花瓶の縁の角度に合わせて枝をカットします。
2.カットした枝の真ん中に切れ目を入れます。切れ目を入れる事によって水に着く面積が増える為、花持ちが良くなります。
カットした面を花瓶に添わせるようにいけてみましょう。ピタッと固定されます。
枝をまっすぐに生けたい場合
この生け方は、桜(さくら)を中心にして、この他に合せる花や植物がある時に、上手く活用する事が出来る方法です。
今回はわかりやすくするため透明の花瓶を使用していますが、壺や竹籠の中に置くオトシと言われる花瓶でも同じように生ける事が出来ます。
1.花瓶の幅に合せて、枝を2本切ります。余分な部分を切り落としたときに出る枝を使用しましょう。
2.2本の枝を花瓶に十字に固定します。
3.十字の真ん中に枝を立てていけます。
桜(さくら)を楽しむ~一輪挿し
散り始めた桜(さくら)の姿も美しいですね。お花が散り始めたらそれで終わりではなく、花びらもよく見るとハート形をしていて可愛らしく、違った表情を楽しむ事が出来ますよ。
桜(さくら)が終わるころ、ほんの少し残った桜(さくら)の花の枯れてしまった部分だけをはさみで切りとり、一輪挿しにしてみましょう。
少し花を整理した枝はひとつひとつの花が良く見えて、また違った表情を見せてくれます。
キッチンや洗面台に飾ると穏やかな気持ちになりますね。
桜(さくら)を楽しむ~花びら
桜(さくら)は散った姿もまた素敵です、花びらは散る頃になると咲き始めよりも、少し濃い色に変化します。
形はよく見ると、可愛らしいハート形をしています。
花びらを数枚、トレーやお皿に置いて楽しんでも素敵です。また、沢山の花びらをお皿等に盛って、洗面台などに置いてみても、優しい春を感じて楽しむ事ができますよ。
散った花びらも春の名残として楽しんでみて下さいね。
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