秋の七草「オミナエシ(女郎花)」の由来と切り花での楽しみ方
大野茜
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オミナエシ(女郎花)の切り花を長持ちさせる方法
オミナエシ(女郎花)の新鮮な切り花の見分け方
オミナエシ(女郎花)を長持ちさせるためには新鮮なものを選びましょう。新鮮なものを見極めるポイントとしては、枝張りがよく咲きすぎていないことです。枝の広がりが良くしっかりした茎のものを選んで下さい。また、多くの花に共通しますが、満開の花より咲き始めの花を選ぶと良いです。咲き始めの花を選べば開花する様子を楽しむことができ、長持ちに繋がります。ただし自生していたり庭に植えているオミナエシ(女郎花)を自分で切って採取する場合は注意が必要です。蕾のものを選んでしまうと水あげが悪く、うまく花が咲かないこともあります。なるべく咲き始めている花を選んで下さい。
オミナエシ(女郎花)を長持ちさせる方法
オミナエシ(女郎花)は小さな花が房のように集まっているので蒸れに弱いです。風通しの悪い場所や湿度が高い状態で蒸れてしまうと花の変色やカビの発生にも繋がります。風通しの良い涼しい場所で管理して下さい。万が一花の変色やカビが発生した場合は、変色やカビなどが移ってしまわないように悪い部分をすぐに切り取って下さい。そうすることで引き続き他の房の花を楽しむことができます。
オミナエシ(女郎花)の生け方・飾り方
オミナエシ(女郎花)を生ける時の注意点
オミナエシ(女郎花)は先端がいくつも枝分かれしているので、扇のように花房が広がっています。先端の房同士が絡まないように気を付けましょう。また、飾っていると花がぽろぽろ落ちてきます。時間の経過や衝撃で自然に落ちてくるので防ぎようがありませんが、落ちた花を掃除しやすい場所に飾るなど注意が必要です。
オミナエシ(女郎花)の飾り方
枝分かれしている花なので、枝を切って細かく飾ってもいいですし、枝ぶりを見せるように大きく飾るのもいいですね。オミナエシ(女郎花)は枝も黄色がかった色をしているので花だけでなく全体が黄金色に見えるのも魅力的な花です。
オミナエシ(女郎花)と合う花材
秋の七草のひとつに数えられるように、秋を象徴するような花と相性が抜群です。花弁の藍色や葉の濃い緑の発色が良いリンドウと合わせたり、同じく秋の七草のひとつであるススキなどとも合わせれば季節感も楽しめます。
注意が必要?!オミナエシ(女郎花)の香りについて
独特な香りを持つオミナエシ(女郎花)
オミナエシ(女郎花)と言えばその独特な香りを想像する方も少なくはないと思います。「敗醤(ハイショウ)」という漢字があてられた背景として、オミナエシ(女郎花)が乾燥すると醤油が腐った匂いがすることが由来となったようです。
オミナエシ(女郎花)の香りと付き合う
オミナエシ(女郎花)を長く花瓶などに飾っていると水が臭くなることがあります。水替えを行えば匂いも抑えることができるので、花瓶の水はこまめに替えましょう。また、大量に飾ったり窓の少ない室内に飾ったりすると匂いが籠ってしまい、より一層匂いを強く感じるかもしれません。香りが苦手な人には飾る量や風通しに気を付けた方が良いですね。
香りが独特なので敬遠される場合もありますが、枝まで黄色に色づく鮮やかなオミナエシ(女郎花)、上手に工夫しながら暮らしに取り入れてみてください。
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