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ヨウシュヤマゴボウ|花や実の特徴や毒性、ヤマゴボウとの違い

ヨウシュヤマゴボウについて、花や実の時期と特徴、毒性、ヤマゴボウとの違い、遊び方や飾り方を紹介します。ヨウシュヤマゴボウは、有毒植物ですが、たくさんの魅力がある野草です。

目次

ヨウシュヤマゴボウとは|花や実の特徴

ヨウシュヤマゴボウ

  • 学名:Phytolacca americana
  • 科名・属名:ヤマゴボウ科・ヤマゴボウ属
  • 分類:多年草

ヨウシュヤマゴボウは、ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草。秋に黒く色づくブドウのような実が印象的な野草です。北アメリカ原産の帰化植物で、日本の風土になじみやすかったのか、山野や街中、庭、花壇の植え込みなど身近な場所で見かけます。ゴボウの仲間ではありませんが、根がゴボウのように長いことからこの名前がつきました。

草丈1m以上になる大型の野草で、根元から枝分かれし、横幅のある大きな株になります。夏になると濃いピンク色の枝の先に、小さな花を咲かせます。夏に咲いたヨウシュヤマゴボウの花は、秋に房状の実になり、熟すと黒く色づくのが特徴です。この黒い実を潰すと出てくる赤紫の果汁は、服に付着すると通常の洗濯では取れない頑固なシミとなって残るのが難点。大切な服を着ている日は、ヨウシュヤマゴボウの実には触れないようにしましょう。

ヨウシュヤマゴボウの花の特徴や時期

ヨウシュヤマゴボウの花

ヨウシュヤマゴボウの花の時期は、5月~9月頃。地域によって差がありますが、概ね初夏から初秋です。波打つように湾曲した茎に、小さな花をたくさん咲かせます。

特徴

ヨウシュヤマゴボウの花

ヨウシュヤマゴボウの一つ一つの花は、直径3~5mm程度と非常に小さく、グリーンがかった白色をしています。花が終わったものから実になっていくので、9月頃には一つの株の中で、黒く熟した実、未熟なグリーンの実、白い花と、すべてが見られるようになります。

ヨウシュヤマゴボウの実の特徴と時期

ヨウシュヤマゴボウの実

ヨウシュヤマゴボウの実がなるのは8月の終わりから10月にかけて。はじめは小さなグリーンの実が徐々に色づき、黒ずんだブドウのような実へと変化します。

特徴

ヨウシュヤマゴボウの実の魅力は何といっても、ブドウを小さくしたようなフォルムにあります。濃いピンク色の茎の先に、黒い実を付ける様子はとてもかわいらしく、ちょっと切って花瓶に生ければ、それだけで絵になります。

ヨウシュヤマゴボウの実は、熟すと水分の多い実となります。この実を潰して水に溶かすと赤ワインのような色になるので、おままごとで活躍します。

ヨウシュヤマゴボウの花言葉

ヨウシュヤマゴボウの花言葉は「野生」「元気」「内縁の妻」です。

ヨウシュヤマゴボウの英語の名前

ヨウシュヤマゴボウの英語の名前

  • Ink berry(インクベリー)
  • American pokeweed(アメリカンポークウィード)

Ink berry という英名は、ヨウシュヤマゴボウの果汁がインクのようだからだとか、昔は果汁をインクの代わりに使用したからなど諸説あります。いずれにしても果汁の色の濃さや、付くとなかなか落ちない特性に由来しているようです。

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食べちゃダメ!ヨウシュヤマゴボウの毒性

ヨウシュヤマゴボウの毒性

ヨウシュヤマゴボウは、根から葉、実まで、全草に毒を含む有毒植物です。主たる成分は、アルカロイドやサポニン。誤って食べてしまうと、腹痛や嘔吐、下痢などの症状が出ます。誤食による中毒症状の報告例もありますから、間違っても口に入れることのないように気をつけましょう。特に根は、山菜として流通しているヤマゴボウに似ているという理由から誤って食べてしまい、中毒症状を引き起こした例があります。

また、秋に色づく実はブドウのような見た目をしているため、口に入れたいような衝動にかられますが、こちらも有毒ですので食べないように気をつけてください。実から作った色水も、飲まないようにしてください。特に小さなお子さんと一緒に遊ぶ際には、注意して見守るようにしましょう。

触るとどうなる?

ヨウシュヤマゴボウの毒は、触る程度なら人体に影響はありません。切り花で流通もしている野草です。触ったり、切ったり、生けたりしても問題ないので、それほど神経質にならなくてもよいでしょう。ただし、果汁が手についた状態で口に触れるのを防ぐため、遊んだ後や生けた後はしっかり石鹸で手を洗うようにしてください。肌が弱い方は、念のためグローブを着用するなどして、直接触れないようにしましょう。

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ヨウシュヤマゴボウとヤマゴボウの違い

ヨウシュヤマゴボウ

ヨウシュヤマゴボウは名前にヨウシュ(洋種)と付くように、北アメリカ原産の帰化植物です。別種に、古くから日本に自生するヤマゴボウという植物があります。ヨウシュヤマゴボウ(Phytolacca americana)とヤマゴボウ(Phytolacca acinosa)はどちらもヤマゴボウ科の有毒植物です。日本のヤマゴボウの方が葉の先が丸みを帯びていて、草丈は小ぶりです。ヤマゴボウは主に山野に自生している植物で、街中では見かけません。身近なところで見かけるのはヨウシュヤマゴボウです。

ヨウシュヤマゴボウとお漬物のヤマゴボウの違いは?

食料品売り場などで見かけるお漬物のヤマゴボウは、キク科のモリアザミなどの根であり、ヨウシュヤマゴボウとはまったく無縁の植物です。モリアザミの根には毒はなく、安心して食べられます。ヤマゴボウが食べたくなったら、市販されているものを購入するようにしましょう。むやみに生えているものを口に入れるのは危険です。

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ヨウシュヤマゴボウの楽しみ方|遊び方や飾り方

ヨウシュヤマゴボウ

遊び方

ヨウシュヤマゴボウで遊ぶなら、一番のおすすめはおままごと。実のブドウのような見た目から、フルーツのように扱うことができます。さらに果汁を絞って水で割ると、まるで赤ワインのような見た目になります。ヨウシュヤマゴボウがあれば、おままごとの飲み物からデザートまでまかなえます。

大人がヨウシュヤマゴボウで遊ぶなら、インクの代わりに使用するのも楽しいでしょう。果汁を絞って綿棒や割り箸の先につけて絵や文字を書くこともできます。ちょっと高度な楽しみ方としては、果汁で布や糸を染める、草木染めという方法もあります。

ヨウシュヤマゴボウの実は、茎ごと吊るしてドライフラワーにすることもできます。ドライフラワーになったものは生花とは違う風情があって、飾っておくだけで物憂げな雰囲気を楽しめます。

注意すること

ヨウシュヤマゴボウの果汁が衣類に付着するとシミになってしまい、なかなか取れません。遊ぶ際は服に飛ばないように、くれぐれも注意してください。また、有毒植物であるため、小さなお子さんが遊んでいる際は、口に入れることのないように気をつけて見守るようにしましょう。

飾り方

ヨウシュヤマゴボウ

ヨウシュヤマゴボウは、切り花として流通しています。実のちょっと変わったフォルムは、アレンジメントなどに入れるとアクセントになり、全体の雰囲気の引き締めや、ナチュラルな雰囲気を演出するのに役立ちます。

もちろん1本だけで生けても絵になります。花瓶に生ける際の注意点は、最初に葉を取ってしまうこと。ヨウシュヤマゴボウの大きな葉は水分が蒸散しやすく、そのままにすると実や花まで水が行き届かずに萎れてしまう原因になります。先に葉を取ってしまえば、花と実を長く楽しめるようになります。

お庭の思わぬところから生えてきたら、刈り取る前に花瓶に生けて飾って楽しんでみてはいかがでしょうか。

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ヨウシュヤマゴボウは、大きくなるので厄介な雑草だと敬遠されがちですが、よく見るとかわいらしい植物です。草木染めにしたり、生けたり、ドライフラワーにしたりと、野草遊びを楽しんでみませんか。

 

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