綿花(コットンフラワー)とは?綿花の育て方や特徴、使い方、ドライフラワーの作り方まで
山田智美
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綿花をご存知ですか?綿の花ではありません。綿花とは何かから、綿花の育て方、特徴、ドライフラワーにする方法や保存方法、綿花の使い方や遊び方、英名まで。綿花について詳しく紹介します。
目次
- 綿花(コットンフラワー)とは?綿花基本情報
- 綿花(コットンフラワー)の生産地は?
- 綿花(コットンフラワー)の英名は?
- 綿花(コットンフラワー)の育て方
- 綿花(コットンフラワー)の使い方、遊び方
- 綿花(コットンフラワー)のドライフラワーの作り方
- 綿花(コットンフラワー)はワタガラも可愛い!ワタガラを紹介!
綿花(コットンフラワー)とは?綿花基本情報
- 植物名:ワタ
- 学名:Gossypium
- 科名、属名:アオイ科ワタ属
- 分類:一年草(多年草)
特徴
ワタはアオイ科の植物です。本来は多年草ですが、一年草として栽培されています。ワタは夏にムクゲやフヨウに似た花を咲かせます。花色はクリーム色ですが、品種によって白花やピンク、クリーム色に花芯が濃いピンクの花のものもあります。秋に熟す果実はコットンの材料になります。
ワタは本来多年草ですが、果実を収穫するために栽培されているものの多くは一年草です。
綿花とは?綿花の読み方
綿花は「めんか」と読みます。綿花という漢字ですから、ワタの花かと思うかもしれませんが、ワタの果実のことを指します。
秋に熟した果実がはじけ、中から白い綿毛が現れます。これが花のように見えるということから綿花と呼ばれるようになったそうです。
綿花とはコットンの材料
綿花は木綿、つまりコットンの材料です。綿花の綿毛を取り出し、糸にしてから布地に織ったものが、コットンです。コットンといえば、私たちの衣類やタオルなど、身近なところに溢れている素材です。
綿花には白と茶色があります。白い綿花からは白いコットンが、茶色い綿花からは茶色のコットンができます。
あまり見かけませんが、綿花には緑色もあります。グリーンコットンと呼ばれて流通しています。グリーンコットンは、オリーブグリーンのようなくすんだ優しい緑色をしています。
綿花(コットンフラワー)の生産地は?
綿花の起源は熱帯アフリカだと考えられています。その後、インドに渡り、インドから中国に渡ったものが日本にも渡来したそうです。
現在、主たる綿花の生産地は、インドや中国、アメリカです。一時期は日本でも綿花の栽培が盛んでしたが、今ではほとんど生産されていません。そうは言ってもゼロではありません。純国産のコットンには魅力があります。特に国産のオーガニックコットンは近年人気です。これから日本の綿花生産量も増えていくかもしれません。
綿花(コットンフラワー)の英名は?
- 英名:cotton flower
綿花の英名は、cotton flower(コットンフラワー)でした。
綿花はワタの実ですが、綿毛が開いた状態が花のように見えることから、綿花と呼ばれます。英名も同じような名前でした。
綿花の切り花やドライフラワーは、コットンフラワーという名前でも流通しています。
綿花(コットンフラワー)の育て方
綿花の日当たり、置き場所
綿花は日当たり、水はけ共に良い土壌を好みます。鉢植えの綿花は日当たりと風通しの良い場所で管理しましょう。
綿花の用土
綿花は酸性土壌を嫌うので、植え付けの2週間くらい前に苦土石灰を混ぜ込んで馴染ませておきましょう。
鉢植えの綿花は市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。
綿花の種まき
綿花の種は春にまきます。霜の心配がないくらい、しっかりと暖かくなってからまきます。綿花の実から綿を取り除き、少し傷を付けてから植え付けると発芽しやすくなります。
種まきをしたら、発芽するまでは水を切らさないように管理しましょう。
綿花の水やり
綿花の水やりは、表土が白っぽく乾いてから、たっぷりと与えます。鉢植えの綿花は、鉢底から水が流れ出てくるくらいが目安です。夏の水やりは、早朝か夕方涼しくなってから行いましょう。
綿花の肥料
綿花は一年草なので、植え付け時にしっかりと元肥を与えておけば、特に追肥の必要はありません。
綿花の病害虫と対処法
綿花にはハマキムシがつきやすいので、早めに駆除するようにしましょう。
綿花の収穫
綿花は夏に花が咲き、秋には収穫できます。熟して中からふわふわの綿花が顔を出したら収穫時期です。
綿花(コットンフラワー)の使い方、遊び方
綿花で糸を紡ぐ
ふわふわの綿花は、意外と簡単に紡いで糸にすることができます。自宅で簡単にできる糸の紡ぎ方を紹介しています。糸を紡ぐための道具、スピンドルの簡単な作り方も書いてあるので、自宅で糸を紡いで遊んでみませんか。
▼綿花の糸の紡ぎ方はこちら
リースやスワッグの材料にする
綿花が収穫できるのは秋。これからクリスマスの準備に入ろうという季節です。ふわふわの綿花は雪を連想させることから、クリスマスアイテムでも活躍します。
グルーガンや接着剤を使って市販のリースにちょっと足すだけで、オリジナルのクリスマスリースが出来上がります。
綿花(コットンフラワー)のドライフラワーの作り方
育てたワタの実が弾けて、中からふわふわの綿花が顔を出したら収穫のタイミングです。綿花を収穫したら、ドライフラワーにしてみましょう。
綿花のドライフラワーの作り方は、とっても簡単。直射日光の当たらない、風通しの良い室内に吊るしておくだけです。枝の水分がなくなって、固く乾燥したら出来上がりです。
綿花のドライフラワーの保存方法
綿花のドライフラワーは変色も少なく、長期間飾っておくことができます。それでもやはりドライフラワーで気になるのは埃です。綿花はふわふわしているので、特に埃が付着して取れにくいのが悩みどころ。
綿花をドライフラワーにしたら、枝から綿花の部分だけをカットして、ボトルフラワーにしてしまうのもおすすめです。綿花を詰めたボトルをいくつか並べて置いておくだけで絵になります。
ドライフラワーとして室内に飾っておくなら、時々ドライヤーを当ててみるといいでしょう。埃を吹き飛ばしてくれます。
綿花(コットンフラワー)はワタガラも可愛い!ワタガラを紹介!
綿花のついている外側の茶色い果皮、これをワタガラといいます。中の綿毛をすべて取ってしまうと、ワタガラが残ります。このワタガラがお花のようなフォルムをしていて、可愛らしく見えます。綿花から綿毛を取って遊んだら、残ったワタガラもドライフラワーに見立てて飾ってみませんか。
綿花はドライフラワーにしても可愛らしく、糸も作れる上に、育て方も簡単。楽しみが一杯の綿花を自宅で育ててみませんか。
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