やってみた!ハイビスカスの挿し木と生長の様子
とまつあつこ
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ハイビスカスは、南国のトロピカルなイメージを代表する植物。初心者でも豪華な花が楽しめることもあり、熱帯花木の中でも特に人気があります。今回は、挿し木の方法と、挿し木で増やしたハイビスカスが生長する様子を紹介します。
目次
ハイビスカスとは
ハイビスカスは、アオイ科の非耐寒性常緑低木で、開花期は5月~10月頃です。
華やかな美しい花が魅力の熱帯花木として人気があります。寒さに弱いため、日本では一般的に鉢植えで楽しまれていますが、沖縄や霜が降りない暖地では庭木としても使われています。
ハイビスカスの花は、通常朝開いて夜に閉じて1日で終わってしまう1日花です。しかし最近は品種改良により、1つの花が2~3日咲くハイビスカスも出てきています。
ハイビスカスは、在来系(オールド系)、大輪系(ハワイアン系)、コーラル系の3つの系統に分けることができ、ハイビスカスの品種は世界に1万ほどもあると言われています。
▼ハイビスカスの系統や種類について詳しくはこちら
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ハイビスカスの増やし方~挿し木の方法
ハイビスカスの在来系やコーラル系は、挿し木で増やしやすい系統です。挿し木の適期は4月中旬から6月頃。買ったばかりの株には矮化剤が効いていて、挿し木に向かないことがあります。できたら2年目以降の株を使いましょう。
枝を長さ10cmほどで斜めにカットして下の葉を取り、残した葉も大きいものは半分に切ります。葉を切ることで、水分の蒸発を防ぐことができます。
ハイビスカスの枝を2時間ほど水あげします。
土は、挿し木に適した無菌で無肥料のものを使います。今回は赤玉土の小粒を使いました。あらかじめ水で湿らせておいた赤玉土に、ハイビスカスの枝を2~3cmほどの深さに挿します。枝の周りの土を軽くおさえ、ぐらつかないようにしましょう。
しばらく明るい日陰で管理し、10日ほどはずっと湿っている状態になるように水やりします。
その後は乾いたらたっぷり水を与え、発根したら1株ごと鉢に植え替え、生育に合わせて鉢を大きくしていきます。
ハイビスカスの挿し木後の鉢上げ
写真は、挿し木後に冬の間室内で管理していた鉢です。4月になると、こんなにしっかり根付いて新芽が出ました。
3本の挿し木をそれぞれに鉢上げします。ブリキ缶の底に穴を開けて鉢底石を敷き、肥料入り培養土を使って植えていきます。
挿し木の根をなるべく傷つけないように1本ずつ植えます。
鉢の底から流れ出るくらいたっぷり水やりして完成です。
鉢上げ後はデリケートなので、長雨にあたらないようにしたり、直射日光を避けて半日陰くらいの場所に置いて育てます。株がしっかりしてきたら、日なたに移動させましょう。
ハイビスカスの鉢上げ後~生長の様子
鉢上げから2ヶ月後の様子です。暑くて土がすぐ乾いてしまうため、バルコニーの明るい半日陰で管理していました。
明るい半日陰で管理して日光不足だったせいか、背は高くなったのですが、葉の色が明るいグリーンに変わりました。
葉にはつやがあり、生き生きとはしているのですが、栄養不足と日光不足が原因かと思われます。追肥をして、少ししたら日なたで管理することにしました。
その後、秋に室内に取り込み、冬越し中のハイビスカスの2月の様子です。室内で日光が足りず、徒長ぎみですが花が咲きました。
徒長せずに枝ぶりが良くなるように、思い切って幹をカットすることにしました。
この状態で、暖かくなるまで室内のカーテン越しに置いて育てていきます。3ポットとも幹をカットしました。
その後、4月頃から屋外で育てたハイビスカスの7月の様子です。外に出してすぐ、アブラムシがついてしまったのですが、みつけてすぐに水で洗い流し、対処することができました。冬に枝を思い切ってカットしたことで、たくさんの芽が出て枝ぶりが良くなりました。
中心の幹がしっかりと木化して、そこからたくさんの芽が出ていることがわかります。来春、ひと回り大きい鉢に植え替えたいと思います。花が咲くのが楽しみです!
ハイビスカスの挿し木に挑戦しよう!
ハイビスカスは挿し木で簡単に増やすことができます。お気に入りのハイビスカスを挿し木で増やしておくと、一株枯らしてしまったときも安心です。毎年咲かせてトロピカルな気分を楽しみたいですね!
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