記事カテゴリ

Special

ブーゲンビリア|花の特徴から剪定、冬越しのコツまで

南国のリゾート地を連想させるようなブーゲンビリアは、ゆったりと伸びた優美なつる性の枝と、色鮮やかな花が魅力の熱帯花木です。ブーゲンビリアの花の特徴や種類、基本の育て方と冬越しや剪定といった詳しい育て方まで紹介します。

目次

ブーゲンビリアとは|花の魅力や特徴、英語の名前

ブーゲンビリア

  • 植物名:ブーゲンビリア
  • 学名:Bougainvillea
  • 科名:オシロイバナ科
  • 属名:ブーゲンビリア(イカダカズラ)属
  • 分類:木本性つる植物

ブーゲンビリアの魅力や特徴

ブーゲンビリアは、夏にピンクやオレンジなどの色鮮やかな花を咲かせるつる性の熱帯花木。日本では夏に咲く印象の強い花ですが、熱帯地域ではほぼ通年開花し、樹高20~30mくらいまで大きくなります。南国へ旅行に行くと、至るところでブーゲンビリアが植栽されているのを見かけます。

真っすぐに上に伸びる木立性の植物と違い、パーゴラやアーチに大きく絡み付いたり、高いところから踊るように枝を下垂させて花を咲かせている様子は、とても優美で息を飲むような美しさです。

花の特徴と英語の名前

ブーゲンビリア

ブーゲンビリアの魅力は、鮮やかな色の花が株全体を覆いつくすように咲き乱れるところ。何とも例えがたいフォルムとテクスチャーの花は、一見、造花のように見えることから「Paper flower(ペーパーフラワー)」という英名を持ちます。

ブーゲンビリアには花びらが存在しません。色鮮やかな花びらのように見える部分は苞(ほう)が変化したものです。3枚の苞が寄り添い、それぞれの中心に筒状の小さな花が1つずつ咲いて、1つの大きな花のようなフォルムを形成しています。なお一般的に、この色鮮やかな苞を含めて花と呼びます。目が覚めるような鮮やかな色は、ハチドリを引きつけるためだといわれています。

ブーゲンビリアにはトゲがある?

ブーゲンビリアの茎にはトゲがあるのが特徴です。品種にもよりますが、トゲの数はそれほど多くはありません。それでも刺さると痛いので、誘引や剪定の際には必ず手袋を着用し、怪我の無いようにしてください。

ブーゲンビリアの茎にはトゲがあります。数はそれほど多くはありませんが、刺さると痛いので、誘引や剪定の際には手袋を着用し、ケガのないように注意しましょう。

このトゲは、つぼみにならなかった花芽や葉になりきれなかった脇芽が変化したものです。トゲを増やさないためにも、健やかに生長できるように管理しましょう。

ブーゲンビリアの名前の由来

ブーゲンビリアは、学名の Bougainvillea がそのまま使用されています。学名は、18世紀後半にブラジルでこの植物を発見したフランス人のルイ・ド・ブーゲンビル氏の名前に由来しています。

目次に戻る≫

こんなにある!ブーゲンビリアの種類

ブーゲンビリア

ブーゲンビリアには多くの品種があります。花色の他に、つる性が強く、行灯(あんどん)仕立てやフェンスに絡ませるのに向くものや、つる性が弱く、灌木仕立てに向くものなどの違いもあります。植える場所や目的に合わせて選ぶとよいでしょう。

テリハイカダカズラ

テリハイカダカズラはブラジル原産のブーゲンビリアです。このテリハイカダカズラと他の種の交雑から様々な品種が生まれました。

メリー・パーマー

メリー・パーマーは、白とピンクの2色の花が咲く、華やかな品種です。ピンク色も淡い明るいピンクで優しい印象のブーゲンビリアです。

サンデリアーナ

サンデリアーナは、紫がかったピンクの花が咲く品種です。つる性が強いので、アーチやフェンスに絡ませたり、鉢植えで行灯仕立てにするのに向いています。

バッティアナ ミセス・バット

バッティアナは、テリハイカダカズラと他の種の交雑種です。バッティアナの中でもミセス・バットは鮮やかな濃いピンクが有名な品種で、あまりつるにならないため、刈り込んで灌木のように仕立てるのに向いています。

フジ

フジは明るいピンクの花が印象的な品種です。

カリフォルニア・ゴールド

カリフォルニア・ゴールドは鮮やかなオレンジ色の花を咲かせる品種です。

ダブル・ホワイト

ダブル・ホワイトは真っ白な花を咲かせるブーゲンビリアです。鮮やかな花色のものが多い中で一際目立つ品種です。

目次に戻る≫

ブーゲンビリアの育て方

ブーゲンビリア

ブーゲンビリアは、日光と温暖な気候を好む熱帯花木です。耐寒性が弱く、越冬温度は5℃なので、それを下回らないように管理しましょう。

鉢植えで育てるなら

鉢植えは日照や気温、季節に合わせて置き場所を変えることができます。春から秋は一日中日が当たるような場所で管理し、気温が下がってきたら日当たりの良い室内に取り込むようにしましょう。

植え替え

鉢植えは、2~3年に一度は植え替えをして新しい土にしましょう。植え替え適期は春から初夏の生長期です。

根が細く繊細で、触られるのを嫌う植物なので、根鉢を崩さずにそのまま一回り大きな鉢に植え替えます。この時いきなり大き過ぎる鉢に植え替えると根ばかり生長してしまい、花が咲かなくなります。植え替えの際は一回り(3cm)程度大きな鉢を選んでください。

地植えで育てるなら

関東以西の比較的温暖な地域では露地での越冬が可能ですが、寒冷地や霜の多い地域での地植えはおすすめしません。冬は霜が降りず、春から秋は日当たりが良い場所を選んで植え付けるようにしましょう。

また、ブーゲンビリアはつる植物なので、植え付ける際にはラティスなど誘引できるものを近くに設置してください。

植え付け、置き場所

ブーゲンビリアは生長するためにも、花を咲かせるためにも、日光が必要な植物です。日当たりの良い場所で管理しましょう。

用土

乾燥気味を好み、常に湿っているような土壌が苦手です。水はけの良い土壌に植え付けましょう。

地植えは、植え付け前に赤玉土と腐葉土をすき込むなどして、土壌改良をしておきましょう。

鉢植えは市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。

水やり

春から秋の生長期は、表土が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。

ブーゲンビリアは、葉の数が80枚以上になると花を咲かせます。ただし、葉茎の生長が旺盛なままだと花芽がつきにくくなります。花を咲かせたい時期を決めて、その2ヶ月ほど前から水を切らし気味に管理すると花芽が付きやすくなります。目安としては、「葉の先端がしおれてきたら」というくらいまで水やりを控えて、つぼみが開き始めたら水やりを元のペースに戻しましょう。

冬の水やり

落葉期の水やりは控えめにしましょう。特に落葉した株は水の吸収が少なくなるので、根腐れさせないように注意しましょう。

地植えは降雨に任せます。

鉢植えは週に1回程度で十分です。

肥料

新芽ができた頃から秋の生長が緩慢になる時期まで、緩効性肥料を規定通りに施します。その他、花芽ができる頃に、希釈した液肥を水やり代わりに施します。

病害虫

病害虫の被害は少ない植物ですが、まれにアブラムシが発生します。見つけ次第処分しましょう。

目次に戻る≫

ブーゲンビリアの詳しい育て方

ブーゲンビリア

誘引や剪定、冬越し、花が咲かない原因と対処法など、さらに詳しい育て方を紹介します。

誘引

誘引は落葉期に行うと枝が確認しやすく、作業が容易になります。主となる大きな枝をラティスやフェンスに誘引し、麻紐でしっかりと固定しましょう。生長期になると脇から新芽が出てきて茂り、全体を覆うようになります。

枝にトゲがあるので、誘引の際に手を傷つけないように手袋などを着用するようにしてください。

剪定時期とコツ

ブーゲンビリアの剪定は、6月と10月~11月に行います。

春の花が終わった6月頃に軽く切り戻し、しっかりと日光に当てると、秋にまた花を楽しめるようになります。花が咲き終わる10月~11月頃に樹形を整え、枝数を増やすための剪定をしましょう。細い枝や不要な枝、花が咲かない枝を切り落とします。切ったところから枝数が増えるので、たくさんの花を楽しめるようになります。

挿し木

挿し木に向いている時期は、5月~6月です。元気な枝を3節程度のところで切り、先端の葉を数枚残して下の2節は葉を取り除きます。下の2節がしっかりと埋まるように赤玉土や鹿沼土に挿し、発根するまでは水を切らさないように管理します。新芽が出てきたら発根した合図なので、新しい鉢に植え替えて育てましょう。

この時、培養土などの栄養のある土を使うと、切り口から雑菌が入って腐ってしまうことがあります。必ず赤玉土や鹿沼土のような栄養のない土を使用してください。

冬越しのコツ

冬越しのコツは「温度と水やり」です。越冬温度である5℃を下回らない場所で管理しましょう。

鉢植えは、窓辺など日当たりの良い室内に移動させ、水やりを週に1回程度まで控えます。

地植えは、霜が降りないように注意し、水やりは降雨に任せます。

花が咲かない原因と対処法

ブーゲンビリアに花が咲かない時の原因と対処法について紹介します。

置き場所と気温

購入したばかりのブーゲンビリアの花やつぼみが落ちてしまったというケースを耳にします。植物は環境が変わるとすぐになじめず、元気がなくなることがあります。

ブーゲンビリアの花を咲かせるには、日光と夜間気温10℃以上が必要です。日中はしっかりと日が当たる場所に移動させ、夜間の気温が下がるようであれば、夜は室内に取り込むようにしましょう。

日照時間

日照時間が短いと花が咲かない、花芽がつかないといったことが起こります。最低でも半日はしっかりと日が当たるような場所で管理しましょう。

水やり過多

ブーゲンビリアは水やりが多いと葉茎ばかり生長してしまい、花芽がつかなくなってしまいます。少し乾かし気味に管理するのがコツです。

憧れのブーゲンビリアの生垣の作り方

南国のリゾート地で見かける、色鮮やかなブーゲンビリアの生垣。屋外で越冬できる温暖な地域であれば、つる性が強いブーゲンビリアを使って生垣を作ることも可能です。

まず先にフェンス等、垣根の基礎となるものを設置します。次に日当たりを確認しましょう。半日以上日が当たる場所なら問題ありません。ブーゲンビリアを植え付けて、垣根の基礎に誘引していくだけです。伸ばしたい方向に枝を誘引し、麻紐で優しく固定します。年数をかけて枝が広がり、基礎全体を覆うようになれば、鮮やかな生垣の完成です。

目次に戻る≫

ブーゲンビリアは冬越しと水やりのコツさえマスターすれば、とても育てやすい植物です。比較的耐寒性の強い品種を選べば関東でも地植えで毎年花を咲かせることもできます。

見ているだけで南国リゾート地にいるような気分になれるブーゲンビリアを自宅で育ててみませんか。花のある暮らしを楽しみましょう。

 

▼編集部のおすすめ

もっと楽しむ

メルマガ会員募集中

  1. 旬の園芸作業やおすすめの植物情報をお届け
  2. 季節の植物情報やプレゼント企画の先行お知らせ
  3. お気に入り記事や植物図鑑を登録してすぐに見つけられる
  4. Q&Aでみんなに質問したり回答を投稿できる

メールアドレスと
パスワードだけで登録完了

会員登録画面へ進む

LOVEGREEN QA 質問してみる 小さな相談でも皆で解決!

LOVEGREEN 公式アカウントをフォロー!

の人気記事ランキング

LOVEGREENの新着記事

TOP