ハイビスカスの育て方! 種類、剪定、冬越しや挿し木の増やし方~生長記録

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とまつあつこ

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ハイビスカスは、南国のトロピカルなイメージを代表する植物です。熱帯花木の中でも人気の高いハイビスカスは夏の花と思われがちですが、実は春から秋までの長い期間に花が楽しめます。今回は、植え替えや剪定方法、冬越しや挿し木の手順、挿し木で増やしたハイビスカスが生長する様子などを紹介していきます。

目次

ハイビスカスとは

ハイビスカスは、アオイ科の非耐寒性常緑低木で、開花期は5月~10月です。  華やかな美しい花が魅力の熱帯花木として人気があります。日本では一般的に鉢植えで楽しまれていますが、沖縄や霜が降りない暖地では庭木などとしても使われています。  ハイビスカスの花は、通常朝開いて夜に閉じて1日で終わってしまう1日花です。しかし最近は品種改良により、1つの花が2~3日咲くハイビスカスも出てきています。

ハイビスカスは、アオイ科の非耐寒性常緑低木で、開花期は5月~10月です。

華やかな美しい花が魅力の熱帯花木として人気があります。日本では一般的に鉢植えで楽しまれていますが、沖縄や霜が降りない暖地では庭木などとしても使われています。

ハイビスカスの花は、通常朝開いて夜に閉じて1日で終わってしまう1日花です。しかし最近は品種改良により、1つの花が2~3日咲くハイビスカスも出てきています。

 

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ハイビスカスの系統

ハイビスカスは、在来系(オールド系)、大輪系(ハワイアン系)、コーラル系の3つの系統に分けることができます。

  在来系(オールド系) 大輪系(ハワイアン系) コーラル系
中大輪、花つき◎ 大輪、花つき△ 小中輪が垂れ下がって咲く、花つき◎
大輪系より小さく、縁にギザギザがある。 大きくて丸いものが多い。 小さくて縁にギザギザがある。
耐暑性 普通 弱い 強い
挿し木 できる 難しい できる

 

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ハイビスカスの種類

ハイビスカスの品種は世界に1万種近くあると言われています。そう考えると、お気に入りのハイビスカスとの出会いも一期一会。気に入った品種を見つけたら、のがさず育ててみたいですね!

ハイビスカス’紫音’

紫音は、大輪系(ハワイアン系)のハイビスカス。15~20cmほどの大輪の花が咲きます。花色は薄紫で、花の中心部分は紅色、柱頭は黄色です。葉の縁は丸い形をしています。

紫音は、大輪系(ハワイアン系)のハイビスカス。15~20cmほどの大輪の花が咲きます。花色は薄紫で、花の中心部分は紅色、柱頭は黄色です。葉の縁は丸い形をしています。

ハイビスカス’レモンフラミンゴ’

レモンフラミンゴはコーラル系のハイビスカス。花径は10~13cmほどの中輪で、柱頭が花弁化した二段咲きの品種。フラミンゴをイメージさせるオレンジ色の花が垂れ下がるように咲くハイビスカスは「フラミンゴ」。その黄花品種がレモンフラミンゴです。葉の縁はギザギザしています。

レモンフラミンゴはコーラル系のハイビスカス。花径は10~13cmほどの中輪で、柱頭が花弁化した二段咲きの品種。フラミンゴをイメージさせるオレンジ色の花が垂れ下がるように咲くハイビスカスは「フラミンゴ」。その黄花品種がレモンフラミンゴです。葉の縁はギザギザしています。

ハイビスカス’ロバツス’

ロバツスは、原種の這い性ハイビスカス。繊細な枝葉に、花径3cmほどの淡い桃色の可憐な花を咲かせます。

ロバツスは、原種の這い性ハイビスカス。繊細な枝葉に、花径3cmほどの淡い桃色の可憐な花を咲かせます。

横に広がるように育つので、暖かい季節のグランドカバーにも使えます。ハンギングバスケットなどで目線の高い位置から垂れ下がるように咲かせても美しいです。

横に広がるように育つので、暖かい季節のグランドカバーにも使えます。ハンギングバスケットなどで目線の高い位置から垂れ下がるように咲かせても美しいです。

 

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ハイビスカスを置く場所

ハイビスカスは日光を好む植物なので、できるだけ日あたりの良い場所に置きます。  しかし、ハイビスカスは実は大輪系の品種を中心に猛暑には弱いものが多くあります。気温35℃以上が続くような暑さは苦手で、真夏には花数が少なくなったり、花の大きさが小さくなったりします。  真夏に株の調子が良くない場合は、午前中だけ日があたる場所や、明るい半日陰などに置いてみましょう。鉢をコンクリートの床の上に直接置くと、照り返しによる高温で株が弱ります。棚の上に置くなど、できるだけ風通しを良くしてあげましょう。

ハイビスカスは日光を好む植物なので、できるだけ日当たりの良い場所に置きます。

しかし、ハイビスカスは実は大輪系の品種を中心に猛暑には弱いものが多くあります。気温35℃以上が続くような暑さは苦手で、真夏には花数が少なくなったり、花の大きさが小さくなったりします。

真夏に株の調子が良くない場合は、午前中だけ日があたる場所や、明るい半日陰などに置いてみましょう。鉢をコンクリートの床の上に直接置くと、照り返しによる高温で株が弱ります。棚の上に置くなど、できるだけ風通しを良くしてやりましょう。

▼みんなの夏のガーデニングはこちら

 

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ハイビスカスの水やり|肥料|病害虫

水やり

春から秋は、土が乾いたらたっぷりと水をあげましょう。水が切れると蕾が花を咲かせずに落ちることがあります。真夏は、朝と夕方の二回に分けて水をあげてもいいでしょう。  一方、冬の水やりは乾かし気味で土が乾いたらあげましょう。

春から秋は、土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。水が切れると蕾が花を咲かせずに落ちることがあります。真夏は、朝と夕方の二回に分けて水やりしてもいいでしょう。

一方、冬の水やりは乾かし気味で土が乾いたら与えましょう。

肥料

ハイビスカスは肥料が好きです。春から秋まではゆっくり効く緩効性の肥料を適量あげましょう。花がたくさん咲いている時期は、やや薄めの倍率にした液体肥料も併用すると効果的です。猛暑が続く時や冬は肥料は控えましょう。

ハイビスカスは肥料が好きです。春から秋まではゆっくり効く緩効性の肥料を適量与えましょう。花がたくさん咲いている時期は、やや薄めの倍率にした液体肥料も併用すると効果的です。猛暑が続く時や冬は肥料は控えましょう。

病害虫

ハイビスカスには、アブラムシ、カイガラムシなどが発生しやすいです。病気には比較的強い植物です。

 

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ハイビスカスの植え替え

購入してきたハイビスカスの鉢は、すぐに一回りか二回り大きい鉢に植え替えましょう。  ハイビスカスは根の成長が早いので、鉢が小さいと根詰まりを起こして成長が衰え、花つきが悪くなることがあります。1~2年ごとに植え替えることをおすすめします。

購入してきたハイビスカスの鉢は、すぐに一回りか二回り大きい鉢に植え替えましょう。

ハイビスカスは根の生長が早いので、鉢が小さいと根詰まりを起こして生長が衰え、花つきが悪くなることがあります。1~2年ごとに植え替えることをおすすめします。

ハイビスカス生産者さんに聞いた管理方法はこちら

 

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ハイビスカスの花がら摘みと剪定

花がら摘み

ハイビスカスは、花が終わるとこの写真のように自然に閉じます。

ハイビスカスは、花が終わるとこの写真のように自然に閉じます。

 

そして、咲き終わった花はポロっと自然に落ちます。この写真では、一番左側が花が落ちた後の「ガク」です。その他は蕾です。

そして、咲き終わった花はポロっと自然に落ちます。この写真では、一番左側が花が落ちた後の「ガク」です。その他は蕾です。

 

花が落ちた後の「ガク」は、ハサミで切るか、つけ根から摘み取りましょう。

花が落ちた後の「ガク」は、ハサミで切るか、つけ根から摘み取りましょう。

夏の間引き剪定

夏に枝が混みあってきたら、伸びすぎた枝や調子の悪い枝だけ、つけ根から切って間引きます。調子が悪い株も枝をカットした方が調子が良くなる場合が多いです。すべての枝を均一に短くすると、長期間花が咲かなくなるので注意します。

冬越し前の強剪定

冬を迎える前に、全体の丈の2分の1から3分の1程度を残してばっさりとカットします。  ただし、取り込む室内が、最低温度12℃以上を保つことができ、日光も十分に当てられるのであれば、冬の間も花を咲かせることができます。その場合は特に剪定の必要はありません。

冬を迎える前に、全体の丈の2分の1から3分の1程度を残してばっさりとカットします。

ただし、取り込む室内が、最低温度12℃以上を保つことができ、日光も十分に当てられるのであれば、冬の間も花を咲かせることができます。その場合は特に剪定の必要はありません。

 

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ハイビスカスの冬越し方法と冬越し後の様子

冬越しの方法

ハイビスカスは寒さに弱いので、10月末頃までには室内の日あたりの良い窓辺に取り込みましょう。室内に取り込む前に、冬越し前の強剪定をします。真冬、窓辺の寒さが厳しい時は、夜間には窓辺に厚手のカーテンを引くか、ハイビスカスを室内の中央部に移動させてください。暖房が直接あたる場所は避けましょう。

庭植えしていた株の鉢上げ適期も10月です。地上部を1/2~1/3残して切り、株を掘りあげて鉢の大きさに合わせて根を切って鉢に植えつけます。鉢上げしたものを、室内に取り込んで管理します。

関東以西の霜の降りない地域では、ハイビスカスが屋外で冬越しできる場合があります。なるべく耐寒性が強い品種を選び、風があまりあたらない日だまりでの冬越しが望ましいです。支柱を立てて株を囲み、寒冷紗や不織布で全体を包みます。株元はバークチップなどでマルチングしましょう。

冬越し後の様子

10月頃に強剪定をして、室内の窓辺で冬越しさせたハイビスカスです。4月になるとたくさんの新芽が生き生きと出てきました。花も咲きそうです。そろそろ屋外に移動させます。

10月頃に強剪定をして、室内の窓辺で冬越しさせたハイビスカスです。4月になるとたくさんの新芽が生き生きと出てきました。花も咲きそうです。そろそろ屋外に移動させます。

 

この写真は、その後もう一度冬越ししたハイビスカスです。室内で2月に撮影しました。葉につやがあり、とても状態良く育っています。

この写真は、その後もう一度冬越ししたハイビスカスです。室内で2月に撮影しました。葉につやがあり、とても状態良く育っています。

 

暖かくなってからベランダに移動させるとぐんぐん育ち、次々と花を咲かせました。

暖かくなってからベランダに移動させるとぐんぐん育ち、次々と花を咲かせました。

 

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ハイビスカスの増やし方~挿し木の方法

ハイビスカスの在来系やコーラル系は、挿し木で増やすことができます。適期は4月中旬から6月頃です。買ったばかりの株には矮化剤が効いているので、挿し木に向かないことがあります。2年目以降の株を使いましょう。  挿し木に適した無菌で無肥料の土を使います。今回は赤玉土の小粒を使いました。  枝を長さ10cmほどにカットして下の葉を取り、残した葉も大きいものは半分に切ります。

ハイビスカスの在来系やコーラル系は、挿し木で増やすことができます。適期は4月中旬から6月頃です。買ったばかりの株には矮化剤が効いているので、挿し木に向かないことがあります。2年目以降の株を使いましょう。

挿し木に適した無菌で無肥料の土を使います。今回は赤玉土の小粒を使いました。

枝を長さ10cmほどにカットして下の葉を取り、残した葉も大きいものは半分に切ります。

 

ハイビスカスの枝を2時間ほど水あげします。

ハイビスカスの枝を2時間ほど水あげします。

 

あらかじめ水で湿らせておいた赤玉土に、ハイビスカスの枝を2~3cmほどの深さに挿します。  明るい日陰で管理して、10日ほどはずっと湿っている状態にするように水をあげます。  その後は、乾いたらたっぷりあげます。発根したらポットに鉢上げして、生育に合わせて鉢を大きくしていきます。

あらかじめ水で湿らせておいた赤玉土に、ハイビスカスの枝を2~3cmほどの深さに挿します。

明るい日陰で管理して、10日ほどはずっと湿っている状態にするように水を与えます。

その後は、乾いたらたっぷり水やりします。発根したらポットに鉢上げして、生育に合わせて鉢を大きくしていきます。

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ハイビスカスの挿し木後の鉢上げ

挿し木後に、冬の間室内で管理していた鉢です。4月になると、こんなにしっかり根付いて新芽が出ました。

挿し木後に、冬の間室内で管理していた鉢です。4月になると、こんなにしっかり根付いて新芽が出ました。

 

3本の挿し木をそれぞれに鉢上げします。  ブリキ缶の底に穴を開けて鉢底石を敷き、肥料入り培養土を使って植えていきます。

3本の挿し木をそれぞれに鉢上げします。

ブリキ缶の底に穴を開けて鉢底石を敷き、肥料入り培養土を使って植えていきます。

 

挿し木の根をなるべく傷つけないように1本ずつ植えます。

挿し木の根をなるべく傷つけないように1本ずつ植えます。

 

下から流れ出るくらいたっぷりの水をあげて完成です。  鉢上げ後1週間ほどはデリケートなので、長雨にあたらないようにしたり、直射日光を避けて半日陰くらいの場所に置いて育てます。株がしっかりしてきたら、日なたに移動させましょう。

下から流れ出るくらいたっぷり水やりして完成です。

鉢上げ後1週間ほどはデリケートなので、長雨にあたらないようにしたり、直射日光を避けて半日陰くらいの場所に置いて育てます。株がしっかりしてきたら、日なたに移動させましょう。

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ハイビスカスの鉢上げ後~生長の様子

鉢上げから2ヶ月後の様子です。暑くて土がすぐ乾いてしまうため、バルコニーの明るい半日陰で管理していました。

鉢上げから2ヶ月後の様子です。暑くて土がすぐ乾いてしまうため、バルコニーの明るい半日陰で管理していました。

 

明るい半日陰で管理して日光不足だったせいか、背は高くなったのですが、葉の色が明るいグリーンに変わりました。  葉にはつやがあり、生き生きとはしているのですが、栄養不足と日光不足が原因かと思われます。肥料をあげて、少ししたら日なたで管理しようと思います。

明るい半日陰で管理して日光不足だったせいか、背は高くなったのですが、葉の色が明るいグリーンに変わりました。

葉にはつやがあり、生き生きとはしているのですが、栄養不足と日光不足が原因かと思われます。肥料を与えて、少ししたら日なたで管理しようと思います。

 

その後、秋に室内に取り込み、冬越し中のハイビスカスの2月の様子です。室内で日光が足りず、徒長ぎみですが花が咲きました。

 

今後徒長せずに枝ぶりが良くなるように、思い切って幹をカットすることにしました。

今後徒長せずに枝ぶりが良くなるように、思い切って幹をカットすることにしました。

 

この状態で、暖かくなるまで室内のカーテン越しに置いて育てていきます。3ポットとも幹をカットしました。

 

その後、4月頃から屋外で育てたハイビスカスの7月の様子です。外に出してすぐ、アブラムシがついてしまったのですが、みつけてすぐに水で洗い流し、対処することができました。冬に枝を思い切ってカットしたことで、たくさんの芽が出て枝ぶりが良くなりました。

その後、4月頃から屋外で育てたハイビスカスの7月の様子です。外に出してすぐ、アブラムシがついてしまったのですが、みつけてすぐに水で洗い流し、対処することができました。冬に枝を思い切ってカットしたことで、たくさんの芽が出て枝ぶりが良くなりました。

 

中心の幹がしっかりと木化して、そこからたくさんの芽が出ていることがわかります。花が咲くのが楽しみです!

中心の幹がしっかりと木化して、そこからたくさんの芽が出ていることがわかります。花が咲くのが楽しみです!

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ハイビスカスのまとめ

ハイビスカスは夏の花のイメージがありますが、実は暑すぎる猛暑は苦手な場合があります。また、ハイビスカスは冬の寒さが苦手ですが、ちょっとした工夫で冬越しができる植物です。挿し木で簡単に増やすこともできるので、ぜひ、お気に入りのハイビスカスを育てて毎年咲かせ、トロピカルな気分をお楽しみください。

ハイビスカスは夏の花のイメージがありますが、実は暑すぎる猛暑は苦手な場合があります。また、ハイビスカスは冬の寒さが苦手ですが、ちょっとした工夫で冬越しができる植物です。挿し木で簡単に増やすこともできるので、ぜひ、お気に入りのハイビスカスを育てて毎年咲かせ、トロピカルな気分をお楽しみください。

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とまつあつこ

グリーンアドバイザー、ハンギングバスケットマスター、野菜ソムリエ、家庭菜園検定2級。園芸業界で植物全般を幅広く学び経験してきました。LOVEGREEN編集部では主に寄せ植えやリース作り、ボタニカルピープルなどの取材を担当。人が植物と心地良く暮らし、その幸せの連鎖が世界中に広がっていくことを願います。趣味はママさんサッカー。都大会優勝を目指して日々練習しています。

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