菊とは?育て方、花言葉、菊の花咲く季節や見頃、種類、菊と縁起の関係まで

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山田智美

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菊の花の育て方や花言葉、さらに花の咲く季節や見頃の季節、菊の種類、菊が縁起が良いと言われる理由など。菊について詳しく紹介します。

目次

菊とは?菊の基本情報

学名:Chrysanthemum 科名:キク科 分類:多年草 菊の特徴 日本の秋を代表するような花、菊。菊は皇室の紋にも使用されています。原産は中国、日本に渡ってきてから国内でブームが起こり多くの品種が排出されました。さらに菊は海外に渡りピンポンマムなどの新しい品種が生れました。  菊の花は咲き方、花色共にバリエーション豊富。大ぶりで花芯が見えないほどたくさんの花びらを付ける菊も、小さく一重の風情ある野菊も、どちらも甲乙つけがたい美しさです。

  • 学名:Chrysanthemum
  • 科名:キク科
  • 分類:多年草

菊の特徴

日本の秋を代表するような花、菊。菊は皇室の紋にも使用されています。原産は中国で、日本に渡ってきてから国内でブームが起こり多くの品種が排出されました。さらに菊は海外に渡り、ピンポンマムなどの新しい品種が生まれました。

菊の花は咲き方、花色共にバリエーション豊富。大ぶりで花芯が見えないほどたくさんの花びらを付ける菊も、小さく一重の風情ある野菊も、どちらも甲乙つけがたい美しさです。

 

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菊の花言葉

菊の花言葉を紹介します。  菊「高貴」「高尚」 菊の花色別の花言葉 白色の菊「真実」 ピンク色の菊「甘い夢」 黄色の菊「敗れた恋」

菊の花言葉を紹介します。

  • 菊「高貴」「高尚」

菊の色別の花言葉

  • 白色の菊「真実」
  • ピンク色の菊「甘い夢」
  • 黄色の菊「敗れた恋」

 

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菊と縁起の関係

菊は不老不死の薬草 菊は昔の中国で不老不死の薬草と信じられ、縁起の良い植物として扱われていました。重陽の節句には屋外で菊酒を飲み、災いを退けたり不老不死を願ったりしていたそうです。  その習慣が日本にも伝わり、同じように重陽の節句には菊酒を飲み、菊を包んだ綿や菊の香りを染み込ませた布で体を拭くなどして、不老長寿と若返りを祈ったとされています。

菊は不老不死の薬草

菊は昔の中国で不老不死の薬草と信じられ、縁起の良い植物として扱われていました。重陽の節句には屋外で菊酒を飲み、災いを退けたり不老不死を願ったりしていたそうです。

その習慣が日本にも伝わり、同じように重陽の節句には菊酒を飲み、菊を包んだ綿や菊の香りを染み込ませた布で体を拭くなどして、不老長寿と若返りを祈ったとされています。

▼重陽の節句について詳しく紹介しています。

菊の長寿の伝説

中国の伝説です。川の上流に菊がたくさん生えている土地がありました。その土地の人たちは不老不死の薬草である菊の根元を流れてくる水を飲んでいるので、とても寿命が長かったそうです。

菊は高貴な花

菊は竹、梅、蘭と並んで四君子と呼ばれ愛されてきました。四君子とは、竹、梅、菊、蘭の4種を草花のなかの君子と称えた言葉です。君子とは徳が高く品格のある人という意味。菊は四君子に含まれるほど、美しく尊い花として扱われていました。

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菊の花の季節や見頃

菊の花咲く季節 菊の花の咲く季節は秋、9月~11月です。特に秋も深まり周囲の木々が紅葉し始めた頃、菊も美しく咲き誇ります。  菊の見頃 菊の見頃は秋が深まり始めた10月~11月頃です。  菊の盛りの10月~11月にはあちこちの庭園や植物園で菊花展が催されます。手塩にかけて育てられた見事な菊の花を見学しに足を運んではいかがでしょうか。

菊の花咲く季節

菊の花の咲く季節は秋、9月~11月です。特に秋も深まり周囲の木々が紅葉し始めた頃、菊も美しく咲き誇ります。

菊の見頃

菊の見頃は秋が深まり始めた10月~11月頃です。

菊の盛りの10月~11月にはあちこちの庭園や植物園で菊花展が催されます。手塩にかけて育てられた見事な菊の花を見学しに足を運んではいかがでしょうか。

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菊の種類

観賞用に育てられる菊は花のサイズと咲き方で大きく分けられています。大まかな分類を紹介します。  大菊 花茎18cm以上のものが大菊と言われます。  厚物 花びらに厚みがあり、中心部が盛り上がるようにこんもりと咲く菊です。  厚走り 厚物から外側の花びらが流れ出るように広がっている咲き方です。  管物 花びらが筒状になっている菊です。  美濃菊 厚物に比べて平たく花びらが広がるような咲き方の菊です。  中菊 花茎9cm以上のものを中菊と言います。  江戸菊 花が開いてから、中心に向かって花びらを抱え込むように咲く菊です。  伊勢菊 花びらが滝のように下垂して咲く菊です。中心部は見えないのが特徴です。  嵯峨菊 咲き始めは花びらが縮れたようになり、咲き進むに従って開いていく菊です。  丁子菊 花の中心が毬のように盛り上がっている咲き方の菊です。  小菊 花茎9cm以下のものを小菊と言います。小菊は主に盆栽仕立てで育てられます。大きな滝が流れ落ちるように小花が咲く姿は、とても豪華で圧倒されます。  スプレーマム 枝分かれしてスプレー状に花が咲く菊です。欧米で改良された品種です。1本に複数の花が咲きます。花はマーガレットのような可愛らしいものや、ピンポンマムと呼ばれるころりとした毬のようなものまであります。  ポットマム 名前の通り鉢植え用の菊です。海外で作出された品種で、手間がかからず鉢植えで育てやすいのが特徴です。

観賞用に育てられる菊は花のサイズと咲き方で大きく分けられています。大まかな分類を紹介します。

大菊

花茎18cm以上のものが大菊と言われます。

厚物

花びらに厚みがあり、中心部が盛り上がるようにこんもりと咲く菊です。

厚走り

厚物から外側の花びらが流れ出るように広がっている咲き方です。

管物

花びらが筒状になっている菊です。

美濃菊

厚物に比べて平たく花びらが広がるような咲き方の菊です。

中菊

花茎9cm以上のものを中菊と言います。

江戸菊

花が開いてから、中心に向かって花びらを抱え込むように咲く菊です。

伊勢菊

花びらが滝のように下垂して咲く菊です。中心部は見えないのが特徴です。

嵯峨菊

咲き始めは花びらが縮れたようになり、咲き進むに従って開いていく菊です。

丁子菊

花の中心が毬のように盛り上がっている咲き方の菊です。

小菊

花茎9cm以下のものを小菊と言います。小菊は主に盆栽仕立てで育てられます。大きな滝が流れ落ちるように小花が咲く姿は、とても豪華で圧倒されます。

スプレーマム

枝分かれしてスプレー状に花が咲く菊です。欧米で改良された品種です。1本に複数の花が咲きます。花はマーガレットのような可愛らしいものや、ピンポンマムと呼ばれるころりとした毬のようなものまであります。

ポットマム

名前の通り鉢植え用の菊です。海外で作出された品種で、手間がかからず鉢植えで育てやすいのが特徴です。

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菊花茶とは?

菊の花を乾燥させたハーブティーです。菊花だけを煎じてお茶にしたり、緑茶やプーアル茶とブレンドしたりして楽しみます。  菊花茶に使用される菊にはいくつかの種類があります。ただし菊の花なら何でも菊花茶になるわけではありません。やみくもに菊の花を煎じて飲まないように気をつけてください。菊花茶は中国茶専門店やハーブティーショップなどで購入可能です。

菊の花を乾燥させたハーブティーです。菊花だけを煎じてお茶にしたり、緑茶やプーアル茶とブレンドしたりして楽しみます。

菊花茶に使用される菊にはいくつかの種類があります。ただし菊の花なら何でも菊花茶になるわけではありません。やみくもに菊の花を煎じて飲まないように気をつけてください。菊花茶は中国茶専門店やハーブティーショップなどで購入可能です。

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菊の育て方

場所・用土 菊は日当たり、水はけ共に良い場所を好みます。鉢植えの菊は市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。菊専用の用土があれば使用するようにしましょう。  開花後の菊は半日陰で管理すると花を長く楽しめるようになります。  水やり 地植えの菊は表土が乾燥して白っぽくなったら水やりを行います。鉢植えは表土が乾いたら鉢底から水が流れ出てくるくらい、たっぷりと与えます。

場所・用土

菊は日当たり、水はけ共に良い場所を好みます。鉢植えの菊は市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。菊専用の用土があれば使用するようにしましょう。

開花後の菊は半日陰で管理すると花を長く楽しめるようになります。

水やり

地植えの菊は表土が乾燥して白っぽくなったら水やりを行います。鉢植えは表土が乾いたら鉢底から水が流れ出てくるくらい、たっぷりと与えます。

肥料

菊は肥料を好みます。春から秋の開花まで緩効性肥料を与えるようにしましょう。

病害虫

菊は病害虫の被害にあいやすい植物です。春から秋までこまめに忌避剤を散布するなどして予防しましょう。特に春はアブラムシが発生しやすいので、見つけ次第駆除します。

植え替え

菊の植え替えは春、3月~5月くらいまでが適期です。一回りから2回り程度大きな鉢に植え替えるようにしましょう。

摘心・切り戻し

春から夏の初めくらいまでに切り戻しを行うことで枝数を増やし、たくさんの花を楽しめるようになります。ただし夏になって花芽が付き始めたら、花を切り落としてしまうことになるので控えてください。

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菊を英語で

菊の英名を紹介します。  Chrysanthemum Mum 菊の学名である「Chrysanthemum」がそのまま英語になっていました。

菊の英名を紹介します。

  • Chrysanthemum
  • Mum

菊の学名である「Chrysanthemum」がそのまま英語になっていました。

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菊は中国を始め、日本、他のアジアの国々でも神聖な花として扱われています。咲き方、花色ともに多様で、真直ぐに伸びた茎の先に凛として花を咲かせる姿は美しく高貴でもあります。

また日本では仏花のイメージも強い菊ですが、欧米で品種改良された菊は、同じキク科と見紛うほどの可愛らしさです。

秋の紅葉した木々にもよく馴染む菊の花。菊の花の魅力を理解してもっと菊の花を愛でてみませんか。

 

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山田智美

植物が好きで好きで、植栽設計、ガーデナー、生花店勤務を経て現在は、フリーランスの花屋「花や蜜」として活動中。「てのひらに森を」がテーマの花屋です。森の中にいるような、見ているだけで力が抜けていくようなお花を作り続けたいと思ってます。街中で突然お花を配る、「花ゲリラ棘」というゲリラ的花配り活動も不定期決行しています。

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