芝桜(シバザクラ)とは?花言葉や育て方、開花時期や種類、冬越し方法、増やし方
山田智美
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花のカーペットのような芝桜(シバザクラ)について、花言葉、育て方、開花時期、種類、冬越し方法、剪定や増やし方まで紹介します。芝桜(シバザクラ)は花咲くグランドカバーとしても人気の植物。芝桜(シバザクラ)に詳しくなってみませんか。
目次
芝桜(シバザクラ)とは?基本情報
- 学名:Phlox subulata
- 科名・属名:ハナシノブ科フロックス属
- 分類:多年草
芝桜(シバザクラ)の特徴
芝桜(シバザクラ)はハナシノブ科の匍匐性の常緑多年草です。草丈は5~15cm程度と低く、地面を這うように横へ横へと伸びていき、うまくいけば直径50cm程まで生長します。花壇の縁に植えるとこぼれるように咲き広がる姿が見事です。
芝桜(シバザクラ)は日当たりさえ良ければどんどん花を咲かせてくれる、とても育てやすい植物。ガーデニング初心者さんにもおすすめです。
名前の由来は、桜を思わせるような花と芝のように地面に広がることから。名前の通り芝桜(シバザクラ)の花は、白やピンク、花びらは5枚と、なるほど桜のようです。
芝桜(シバザクラ)のグランドカバー
芝桜(シバザクラ)は草丈が低く、地面を覆うように生長していくのでグランドカバーに向いています。ただし、芝生のように踏みつけに強い植物ではないので、あまり人が通らないような場所に植えつけるとよいでしょう。
冬には葉が赤くなりますが、春の訪れとともにきれいなグリーンに戻ります。
芝桜(シバザクラ)の英名
- 英名:moss phlox
英名の「Moss phlox」は、地面を這うような姿が苔(Moss)にたとえられています。
芝桜(シバザクラ)の花言葉
芝桜(シバザクラ)の花言葉を紹介します。
- 合意
- 一致
特に色別の花言葉はありません。
芝桜(シバザクラ)の開花時期
芝桜(シバザクラ)の花が咲くのは4月~5月です。低く茂ったグリーンの中にピンクや白の花をいっぱいに咲かせる姿は明るい花のカーペットのようで見事です。
日当たりが良ければよく花を咲かせます。花付きが良く、花の数も多いのが特徴で、環境が合えば、グリーンの葉が見えなくなるくらい一面に花を咲かせることもあります。
こんなにある!芝桜(シバザクラ)の種類
星乙女
- 学名:Phlox subulata ‘Hoshiotome’
芝桜(シバザクラ)の星乙女は青みがかったピンクの花がきれいな品種。花付きも良く、一面をピンクに染め上げます。
マクダニエルズ・クッション
- 学名:Phlox subulata ‘McDaniel’s Cushion’
濃いピンクの花色が美しい、マダニエルズ・クッション。みっしりと花を咲かせる姿はと奥から眺めるとピンクのカーペットのようです。
アトロプルプレア
- 学名:Phlox subulata ‘Atropurplea
アトロプルプレアは紫がかった淡いピンクの花が特徴的な芝桜(シバザクラ)です。草丈が低いのでグランドカバー向きです。
スカーレット・フレーム
- 学名:Phlox subulata ‘Scarlet Flame’
濃いピンクの花の中心に滲むような赤が印象的なスカーレット・フレーム。芝桜(シバザクラ)のなかでも赤みが強い品種です。
マルゲリー
- 学名:Phlox subulata ‘Margery’
ちょっとコーラルピンクのような明るい花色がかわいい、芝桜(シバザクラ)マルゲリー。花びらの縁には切れ込みが入り、桜の花びらのようなフォルムをしています。
スプリングピンク
- 学名:Phlox subulata ‘Spring Pink’
スプリングピンクは芝桜(シバザクラ)のなかでも花と葉が小さめの品種です。優しいピンク色が可愛らしい芝桜(シバザクラ)です。
多摩の流れ
- 学名:Phlox subulata ‘Tama-no-Nagare’
多摩の流れは、ピンクに白の覆輪が美しい芝桜(シバザクラ)。周囲の景色を明るくしてくれるような花色です。
芝桜(シバザクラ)の育て方
場所・用土
芝桜(シバザクラ)は日当たりと水はけの良い場所を好みます。日当たりが悪いと花付きが悪くなります。水はけが悪いと蒸れて株がダメになってしまいます。日当たり良く、水はけの良い場所を選ぶようにしましょう。
鉢植えの芝桜(シバザクラ)は市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。
水やり
植え付け後、根付くまではしっかりと水やりをしましょう。根付いてからは、蒸れに注意してやや乾燥気味に管理します。表土が乾いて白っぽくなってから水やりをしましょう。
肥料
植え付け時に元肥を混ぜておけば、それほど肥料は必要ありません。年に1度、開花前の3月に緩効性肥料を与えると花付きが良くなります。窒素分が多いと花付きが悪くなるため、過肥に注意してください。
病害虫の被害と対処法
夏に乾燥させ過ぎるとハダニが発生します。水やりの頻度に注意して、時々上から葉にも水をかけることでハダニの発生を予防できます。他には蒸れによる根腐れに注意しましょう。根腐れは水やりの頻度を控え気味にすることで防げます。
剪定
花が咲き終わって、花がらが茶色くなってきた頃に、刈り込むように剪定します。梅雨に入る前に風通しを良くし、蒸れを防ぎましょう。この時あまり根元まで強く刈り込まないようにしてください。新しい葉が出てこなくなってしまいます。花が枯れた茎を短くするようなイメージで全体を刈り込みましょう。
芝桜(シバザクラ)の冬越し
芝桜(シバザクラ)は耐寒性のある多年草です。冬に葉の色が赤っぽく変色することがありますが、これは春の気温の上昇とともに元のきれいなグリーンに戻っていきますので、さほど気にする必要はありません。特に手間をかけずとも冬を越してくれます。
芝桜(シバザクラ)の増やし方
芝桜(シバザクラ)は挿し芽や株分けで容易に増やせます。
挿し芽
芝桜(シバザクラ)の挿し芽は、春か秋の暖かい時期に行います。夏や冬は植物に負担がかかるので暖かい時期に行いましょう。
芝桜(シバザクラ)の挿し芽の方法は、茎の先を5cm程度カットして、赤玉土小粒などに挿しておきます。たっぷりと水やりを行い、根が出るまで2週間から1か月は水を切らさないように管理します。
新芽が出てきたら発根したサイン。ポットに移してある程度大きくなるまで育てます。株が安定したら定植しましょう。
株分け
芝桜(シバザクラ)の株分けは花の後か秋の暖かい時期に行います。夏は株に負担がかかるので、夏前か秋が適期です。
株分けしたい部分を根をちぎらないように掘り上げ、小分けにして植えつけます。根付くまでは水を切らさないように管理しましょう。水やりの際に活根剤を与えるのも効果的です。
春に明るい色のカーペットのように咲き広がる芝桜(シバザクラ)の姿は、遠くからでも目を惹くほど見事な景色。自宅の花壇や鉢植えで芝桜(シバザクラ)を育ててみませんか。縁からこぼれるように咲く姿はうっとりするほどきれいです。
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