ヒヤシンス|優しい香りが魅力! 季節を知らせる球根の花
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春に香りの良い花を咲かせるヒヤシンスは、庭植えや鉢植え、水耕栽培、切り花など、室内外を問わず様々な楽しみ方ができる花です。特徴や育て方、お部屋での楽しみ方など、ヒヤシンスの魅力について詳しくご紹介します。
目次
ヒヤシンスの特徴と魅力

ヒヤシンスは、秋に植えて春に花が咲く球根植物。小さな花が花茎に連なるように咲き、爽やかな良い香りを漂わせます。庭植えや鉢植えなど土で育てたり、土を使わずに水耕栽培で育てたり、根付きのまま切り花として飾るなど楽しみ方は色々です。
ヒヤシンスの種類は、2つに大別されます。オランダで品種改良されたダッチ系は、花数が多く、見栄えが良いことから人気があり、流通している大半はダッチ系ヒヤシンスです。もう1つはローマン系といわれるもので、ダッチ系に比べて花が小さく、花数も少ないのが特徴で、野草のような趣きを楽しめます。
原種の花色は青紫ですが、現在では園芸品種がたくさん作出され、紫、赤紫、ピンク、アプリコット、黄色、クリーム色、白、さらに大人っぽいダークカラーまで揃っています。
ヒヤシンスの育て方
土栽培

ヒヤシンスの球根は、10月~11月頃に植え付けます。冬の低温にあたることで花芽をつけるため、室内に取り込む必要はなく、植え付けから花が咲くまで日当たりの良い屋外で管理します。

庭植えは、深さ10cmくらいの穴を掘って植えます。鉢植えは、球根の先端が少し出る程度の浅植えにします。
まだ寒い時期に芽吹き始めた球根は、春の訪れが近いことを告げてくれます。ゆっくりと生長する様子を楽しみながら育てましょう。
花後の球根の管理

ダッチ系ヒヤシンス
花が終わった後は掘り上げて管理し、秋に植え直すのが一般的な管理方法です。ただし、土の栄養状態や水はけが良い場所で上手に育てると、植えっぱなしで翌年も開花することがあります。
球根を掘り上げず、植えっぱなしで栽培した場合の2年目以降の様子を写真とともに紹介しています。興味がある方は、ぜひご覧ください。
ローマン系ヒヤシンス
ローマン系ヒヤシンスは、植えっぱなしで分球して増えていくため、手間をかけなくても毎年花を楽しめます。
水耕栽培

水耕栽培とは、土の代わりに水を使って植物を育てる方法のことで、気温が低くなる10月下旬から11月頃にスタートします。
水耕栽培のやり方
球根の下部が水に触れる程度に水を入れます。球根を腐らせないように注意して育てましょう。水耕栽培専用の容器を使うと、球根が水に浸からない状態で育てられるので便利です。根が出てきたら、根の先だけが水に浸かるように水の量を減らして調節しましょう。
置き場所
根が出るまでは涼しくて暗い場所に置きます。ヒヤシンスの球根は寒さに当たらないと花が咲かないため、室内で育てる場合でも、花芽ができるまでは気温の低い場所で管理しましょう。
開花後
水耕栽培で使用した球根は処分するのが一般的ですが、こちらの記事は使用後の球根を土に植えてみた経過を写真とともに紹介しているのでご覧ください。
ヒヤシンスの寄せ植え
芽出し球根

つぼみ付きの芽出し球根の苗は、1月頃から出回ります。花芽がついている状態で流通するので、寄せ植えの素材としても人気があります。また、根についた土を水で洗い落とせば、室内で水耕栽培として楽しむこともできます。
芽出し球根の種類や楽しみ方、寄せ植えなどを紹介しているので、参考にしてみてください。
ヒヤシンスを暮らしに取り入れよう

切り花として楽しむ
切り花のヒヤシンスは、一輪でも華やかで様になりやすく、香りも良いため人気があります。
茎を短く切ってしまうと葉が全部取れてしまい日持ちが悪くなります。最初は茎を数ミリカットして生け、葉付きのヒヤシンスを楽しみましょう。花の重さで茎が折れてしまうことがあるため、深さのある花器を選ぶことも長く楽しむための重要なポイントです。
球根付き切り花

最近は、球根から根が出て、花がついている状態で切り花として売られています。透明の器に生けると球根や根の様子も見えるので、季節感のあるおしゃれなインテリアとしても楽しめます。
花が終わった球根付きの切り花を土に植えてみた様子を写真とともに紹介しています。
花言葉
ヒヤシンスの花言葉は「スポーツ」「ゲーム」「悲しみを超えた愛」「悲哀」
花言葉の由来はギリシャ神話にも関連するといわれ、色別の花言葉もあり、誕生花にもなっています。花言葉を添えて、ヒヤシンスを贈り物にしてみませんか。
ヒヤシンスは、土栽培、寄せ植え、水耕栽培、切り花など、様々な楽しみ方があります。球根、芽出し球根、球根付きの切り花など、育て方や飾り方も色々です。ヒヤシンスを育てて、飾って、花のある暮らしを楽しみましょう。
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