2月の寄せ植えに使いたい花12選

戸松敦子
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2月の寄せ植えに使いたいメインの花と小花、カラーリーフをご紹介!
2月になるとアネモネ、ラナンキュラス、ヒヤシンス、ムスカリなどの様々な秋植え球根植物が、芽を出したり花を咲かせた苗として園芸店に並びます。球根植物は春に咲いてから咲き終わるまでの花期は短いですが、まだ寒い2月に植えることで生長がゆっくり進み、暖かくなるのをじっと待つ固い蕾の姿から、春に思い切り咲き誇る花姿までを存分に楽しめます。2月の寄せ植え作りのポイントや管理方法についてもお話しします。
目次
2月の寄せ植え作りのポイント
2月になってもまだ寒さが続くのですが、アネモネやムスカリなどの芽出し球根の苗が園芸店に並ぶ姿を見ると、春がそこまで来ていることを感じて嬉しくなります。まだ蕾の芽出し球根を使って寄せ植えを作ると、写真のように小さな森のような景色ができます。晴れて少し寒さが和らぐような日に、少しずつ生長して花茎が伸びます。
植え付けから一週間後の写真です。たった一週間ですが、それぞれの植物が根付いて動き出したように感じます。白やブルーの小花もちらほら咲き始めました。
写真の寄せ植えでは、アネモネ、ヒヤシンス、ムスカリの芽出し球根をメインに使い、わき役としてイングリッシュデージーやあまり背の高くならない小葉のカラーリーフ類を使いました。小花が咲くカラーリーフも使っています。(シレネ・ユニフローラ、ロータスブリムストーン、ベロニカ・オックスフォードブルー)暖かくなるとメインもわき役たちも勢いよく育ってにぎやかになり、まるで違う寄せ植えに生長する姿を想像するとワクワクします。
寄せ植えに使った草花
- アネモネ(蕾)
- ヒヤシンス(蕾)
- ムスカリ(蕾)
- イングリッシュデージー
- シレネ・ユニフローラ
- ロータスブリムストーン
- ベロニカ・オックスフォードブルー
- ワイヤープランツ(斑入り)
- ベビーティアーズ
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アネモネとヒヤシンスの芽出し球根が開花すると、こんなに華やかな雰囲気に変わります。ヒヤシンスの爽やかな甘い香りも漂って開花の喜びも倍増です。
寄せ植えに使った草花
- アネモネ
- ヒヤシンス
- クモマグサ
- セダム2種
- クッションブッシュ(プラチーナ)
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▼福岡県にある【元気で活きのいい植物&マルシェオニヅカ】の店長、井上盛博さんに教わったアネモネを使った寄せ植えはこちら
「1月の寄せ植えに使いたい花11選」でも紹介したクリスマスローズですが、もちろん2月も使いたい花苗です。
クリスマスローズは花びらに見える部分は実はガクで、本当の花はガクの中心部分。花は終わってもガクはいつまでも残るので、ガク(学)が落ちない=合格する!という意味で合格の花と呼ばれることもあるとか。美しいだけでなく、受験生も応援してくれる花と思うとさらに愛着がわきますね。
寄せ植えに使った草花
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2月の寄せ植えに使いたい花12選
それでは、2月の寄せ植えに使いたい草花を紹介していきます。
2月はまだ寒さは続きますが、雨が降るたびに少しずつ暖かくなったり、植物たちの小さな芽吹きを感じられる月でもあります。2月ならではの草花を使って寄せ植えを作り、植物たちと一緒に春が訪れるのを楽しく待ちましょう。
アネモネ ~キンポウゲ科 耐寒性多年草(球根)~
アネモネは、まだ花の少ない2月下旬くらいから5月頃まで華やかな花(花径10㎝ほど)を咲かせる球根植物。切り花としても大変人気があります。
アネモネの品種は、100品種以上あり、毎年のように新しい品種が出ています。花色は鮮やかではっきりしたものから、パステル色や複色系の優しい色合いの品種もあります。花のサイズも大輪から小輪のものまで豊富に揃います。
アネモネは葉の間から茎を伸ばした先に1輪の花を咲かせます。華やかな花が咲くまではこのように地味な草姿ですが、株元をよく見て次の蕾がいくつかついている苗を選ぶと次々と美しい花を咲かせてくれます。咲き終わると花びらが散って茎が残るので、根元からカットしましょう。そうすることで次の花が咲きやすくなります。
アネモネの白花は上品で優しいイメージ。どんな花とも合わせやすいのでおすすめです。
赤色のアネモネは元気いっぱいの明るさが魅力です。遠くから見ても見栄えすることから、広い花壇などにも用いられます。
アネモネは色別に花言葉があるので、花言葉を知った上で育てるのも楽しいですね。
このように、さらに豪華な八重咲きのアネモネもあります。アネモネはまさに、早春~春の寄せ植えのメインとなる花です。2月のまだ寒い中、蕾がじっとしている状態のうちに植え付け、次々と咲き進む力強さと華やかさを堪能しましょう。
花を翌年も楽しみたい時は、花期が終わって地上部が枯れたら球根を掘り上げて日陰で乾燥させます。雨の当たらない涼しい日陰で保存して、秋に植え付けましょう。また、球根を掘り上げずに水やりをストップして鉢のまま乾燥させて夏越しさせる方法もあります。
▼アネモネのさらに詳しい育て方はこちら
アネモネ
- アネモネは分枝性の塊茎をもち、草丈25~40cmになるキンポウゲ科の多年草で、直立して直径10cm前後の花を咲かせます。アネモネの花びらに見える部分は、がく片です。 和名はボタンイチゲ(牡丹一華)やハナイチゲ(花一華)といいます。 アネモネはまだ花の少ない2月下旬ごろから5月頃までと開花期が長く、赤、白、ピンク、紫や青など豊富な花色や一重だけでなく半八重や八重など花形の異なる多くの品種があり、切り花や花壇で広く栽培されています。性質は日当たりを好み、寒さに当てないとつぼみができない性質があるのでの冬も屋外で育てましょう。 アネモネの品種は、100品種以上あり、毎年のように新しい品種ができています。以前は、発色のよい色が中心でしたが、最近はパステル系の複色系の品種もあり、花のサイズも大輪のものから小輪のものまで豊富に揃います。園芸用以外に、切り花としても春を代表する球根花です。
▼渋谷園芸の樺澤智江さんに教わったアネモネを使った寄せ植えはこちら
ラナンキュラス ~キンポウゲ科 半耐寒性多年草(球根)~
ラナンキュラスは、幾重にも重なった繊細な花びらが魅力的な球根植物。アネモネと同様にとても華やかで切り花としても人気が高い花です。品種改良が進み、花色や花の形も変化に富んでいます。花色は、白、ピンク、赤、紫、黄色、オレンジ、アプリコット色、複色などがあります。
ラナンキュラスの花は5月頃まで咲きます。ラナンキュラスは花後そのまま植えっぱなしにしておくと球根が腐ってしまったり、球根の栄養を使ってしまいます。花が終わったら枯れた花茎を根元から切り、葉が枯れ始めるまでしっかりと光合成させましょう。葉が枯れてきたら掘り上げ、乾燥させて風通しの良い冷暗所で保管し、秋に植え付けます。
ラナンキュラス・ラックス
ラックスシリーズは、花びらがキラキラ光って見える品種のラナンキュラス。咲き方がスプレー咲きなので、一株でたくさんの花を楽しめます。普通のラナンキュラスの球根は、翌年もきれいな花を咲かせるためには花後に掘り上げなければならないのですが、ラックスシリーズのラナンキュラスは植えっぱなしでも毎年咲くのも嬉しい特長です。
草丈が高いので、寄せ植えに使うのであればある程度大きくて深さもある鉢に植えるとバランスよく仕上がります。
▼ラナンキュラスのさらに詳しい育て方はこちら
ラナンキュラス
- ラナンキュラスは早春から春にかけて開花の多年草の球根植物です。秋に球根を植えて開花時期は3月~4月、夏の高温期は休眠します。 ラナンキュラスの学名の由来は、葉っぱが「カエルの足」に似ていること、またラナンキュラス属の多くが湿地帯を好むことから、ラテン語の「rana (カエル)」 が語源となっていると言われています。ただし園芸用として流通しているラナンキュラス(Ranunculus asiaticus)は加湿を苦手とします。バターカップ(Buttercup)という英名は、原種のラナンキュラスが花びらが5枚の黄色い花を咲かせることに由来します。 最近のラナンキュラスは品種改良が進み、咲き方、色数がとても豊富。薄紙のように繊細な花びらが幾重にも重なった花が、光と温度に反応して開く姿がとても魅力的です。毎年新品種が作り出されるほど人気のある花です。
▼ラナンキュラスの選び方のポイントはこちら
ヒヤシンス ~ユリ科 耐寒性多年草(球根)~
ヒヤシンスは、小さな花を花茎に連なるように咲かせる球根植物。暖かくなって花が咲き始めるととても良い香りがします。
ヒヤシンスの花を毎年立派に咲かせるためには、花後に葉を残して光合成させて葉が枯れたら掘り返し、秋の植え付けまで休ませることが理想です。毎年少しずつ花が小さくなってしまっても大丈夫であれば、庭に植えっぱなしでも花は咲きます。
ヒヤシンスの花期は3月~4月頃です。2月頃に写真のように蕾がまだ固く閉じている苗を選んでゆっくり観察しながら育てると、寒い時期も春を待つワクワクした気持ちが楽しめます。ヒヤシンスは屋外でも室内でも育てることができますが、寒い外で育てると芽吹きから開花までのスピードが遅いので長い期間花を観賞できておすすめです。
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ヒヤシンス
- ヒヤシンスは秋植え春咲きの球根植物で、小さな花を花茎に連なるように咲かせます。ヒヤシンスにはダッチ系とローマン系があり、ダッチ系は花数も多く豪華です。私たちが日頃見ているヒヤシンスの多くはダッチ系ヒヤシンスです。 ヒヤシンスの一番の魅力は、花色のバリエーションの豊富さと甘い香りです。庭植えや鉢植えなど土壌で育てることも、土を使わずに水耕栽培(水栽培)でも育てることも出来るため、部屋の中でインテリア感覚で栽培する方も多い植物です。 通常、球根は一球から一本の花茎が出ますが、品種改良が進み数本の花芽を出す品種もあります。球根の表皮は花色によって違い、表皮の色でおおよその花の色がわかります。
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ムスカリ ~ユリ科 耐寒性多年草(球根)~
ムスカリは、小さなブドウのような花を咲かせる球根植物です。花期は3月~5月頃で、一度植えると数年植えっぱなしでも毎年花が咲きます。花が咲き終わったら種ができ始めるので、種ができる前に花茎を株元からカットしましょう。
ヒヤシンスと同じで、ムスカリもコンパクトに蕾が固く閉じている苗を選ぶと開花までゆっくり生長する様子を楽しめます。
ムスカリも新しい品種が続々と登場し、花色や咲き方も様々あります。花色は定番のブルーの他、白、紫、黄、ピンク、複色などがあります。
このように、水色と紫など二色咲きのムスカリもあります。
ムスカリの葉は、だらしなく伸びてしまって可愛さが半減してしまうこともありがちですが、品種によっては葉がピシッと上を向いてすっきりとまとまるタイプも出回っています。寄せ植えに使うときは、他の花の邪魔にならないすっきりした葉を持つムスカリが使いやすいです。
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ネモフィラ ~ムラサキ科 耐寒性一年草~
ネモフィラは3月~5月頃、愛らしい花を次々と咲かせます。花色は鮮やかなブルーが代表的ですが、水玉模様の白花、斑点のある黒花など様々あります。
国営ひたち海浜公園の丘など、広い場所に栽培されたネモフィラのブルーの花畑は今では春の風物詩となっています。
▼ネモフィラのさらに詳しい育て方はこちら
ネモフィラ
- ネモフィラは、鮮やかな青色の花、可憐な斑点の黒花、水玉模様の白花など、愛らしい花が特徴の春に咲く一年草です。乾燥や寒さに強いことから、初心者向けの丈夫な花でもあります。切れ込みの入った葉っぱがこんもりと生い茂る姿は、花に負けず劣らず魅力的です。ネモフィラは、プランター、ハンギング、露地への直まきなど多様な条件で栽培でき、横に広がる性質を持つためグランドカバーとしても人気があります。ネモフィラは種まきや移植など、育て方のポイントを知れば、初心者でも簡単に育てることができる草花です。 ネモフィラは、国営ひたち海浜公園をはじめとした公共施設などの広い花壇で植栽されて有名になったことから、ご存知の方も多い草花ではないでしょうか。広大な敷地がネモフィラの花で一面覆いつくされる風景は、今では春の風物詩となっています。
▼国営ひたち海浜公園についてはこちら
写真のように、シルバーリーフを持つネモフィラもあります。花が咲かない時期もカラーリーフとしてキラキラした銀白色の葉を楽しめるのでおすすめです。花色は鮮やかなブルー、白、ラベンダー色などがあります。
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イングリッシュデージー ~キク科 耐寒性多年草(一年草)~
イングリッシュデージーは、ヨーロッパに自生する原種のデージーです。一般的なデージーよりも小ぶりな自然の趣きがある花を咲かせます。花色は白の他、薄紫の品種があります。花は寒い間はぽつぽつ咲く程度ですが、暖かくなると一気に咲いてきます。夏の暑さに弱いため、寒冷地以外では一年草扱いとされています。
イングリッシュデージーは、メインの花というよりは、メインを引き立てて全体を優しく調和させてくれる花です。イングリッシュデージーような「控え目だけどよく見るととても可愛い小花」は、メインの邪魔をすることなく大切なアクセントとなって大活躍します。
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イングリッシュデージー
- イングリッシュデージーはヨーロッパに自生する原種のデージーです。一重の小ぶりな花を咲かせ、自然の趣がある姿をしています。花色は白の他、薄紫の品種があります。花は冬の間はぽつぽつですが、暖かくなると一気にたくさんの花を咲かせます。 イングリッシュデージーは庭植えや寄せ植え、ハンギングバスケットなどによく用いられます。花の中心がイエローなので、控え目でありながら明るいポイントになります。メインの花というよりは、メインを引き立てる小花として全体を調和させる役割をします。ある程度の広さの場所にイングリッシュデージーのみを植えると野の花畑のようなグランドカバーになります。 イングリッシュデージーは寒さに強く暑さに弱い性質があるため、寒冷地以外では寒い時期から春までの一年草扱いとされています。基本的にとても丈夫で育てやすく、寒冷地ではこぼれ種でもよく増える植物です。
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デージー ~キク科 耐寒性多年草(一年草)~
デージーは、冬から春に可愛い八重咲きの花(花径2㎝~6㎝ほど)を咲かせます。花色は白、ピンク、紅色、絞りの入ったものがあります。夏の暑さに弱いため、日本では秋まき一年草として栽培されています。
デージーは、光を受けたときに花が開いて黄色い花芯を見せる性質があります。この写真は花が閉じている様子です。そのような性質や、太陽のような花の形からデイズ・アイ(太陽の眼)と呼ばれ、デージーという名が付けられたそうです。花が閉じている時と開いているときの印象が全然違って面白いですね。
デージーの花言葉は「平和」「希望」。確かに、デージーがお日様に向かって可愛く咲いている姿を見ると心穏やかになる気がしてしまいます。
▼デージーのさらに詳しい育て方はこちら
デイジー(デージー)
- デイジーは、ヨーロッパおよび地中海沿岸が原産のヒナギク属の多年草。和名は雛菊(ヒナギク)です。学名のBellisには「可愛らしい」という意味があり、その学名のとおり直径5cmほどの可憐な花をつけます。一重咲きのものはマーガレットに似た白い花を咲かせます。現在では園芸品種が多く育成されており、ガーデニングでは八重咲きのころんとした花の品種が主流になっています。 本来は多年草ですが日本の夏の暑さに弱いため、11月~5月頃まで花を楽しめる秋まき一年草として栽培されています。晩秋から早春にかけてポット苗が流通します。花色は白、桃色、紅色、絞りの入ったものがあり、高さ10~20cm程度とコンパクトで花壇の縁取りや寄せ植え、鉢栽培に用いられます。 耐寒性はありますが、強い霜に直接当たると花が傷みます。苗を入手したらできるだけ早く植え付け、寒くなる前に根をよく張らせておきましょう。遅く植えた場合や寒冷地などでは、霜よけをした方が安心です。 デイジーは、光を受けたときに花が開いて黄色い花芯を見せる性質があります。そのような性質や、太陽のような花の形からデイズ・アイ(太陽の眼)と呼ばれ、デイジーという名が付けられたそうです。花が閉じている時と開いているときの印象が全然違うところも面白い特徴です。また、デイジーには「平和」「希望」という素敵な花言葉があります。
▼デージーの花言葉はこちら
ロータス・ブリムストーン ~マメ科 耐寒性多年草~
ロータス・ブリムストーンは、ふわふわしたやわらかい質感の小葉が美しい多年草。枝先からの葉色のグラデーションがきれいで、どんな花とも合わせやすく寄せ植えのアクセントにぴったりなカラーリーフです。初夏にピンク味を帯びた白色の小花が咲く姿も魅力的です。
ロータス・ブリムストーンはクリームイエローの新葉が美しく、寄せ植えをふんわり明るいムードに盛り上げてくれてくれるのでおすすめです。
▼ロータス・ブリムストーンのさらに詳しい育て方はこちら
ロータス・ブリムストーン
- ロータス・ブリムストーンは、地中海沿岸部に分布するマメ科の多年草。水はけの良い土壌を好んで自生しています。 ロータス・ブリムストーンは、クリームイエローの新葉が美しく、ふわふわとしたやわらかい質感にも魅力があります。枝先からの葉色のグラデーションがきれいで、庭植えや寄せ植え、ハンギングバスケットのアクセントに使うカラーリーフとして人気があります。ブリムストーンには硫黄の意味があり、若葉の葉色から硫黄が連想されてその名が付けられたと言われています。初夏にピンク味を帯びた白色の小花が咲きます。株が育つと根元は徐々に木質化して低木のようになっていきます。 ロータス・ブリムストーンは暑さ寒さに強く、環境が合えば生育旺盛でよく育つ植物ですが、日本の気候が合わないせいか突然枯れてしまうこともあります。挿し木で別株を作って育てておくと安心です。
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シレネ・ユニフローラ ~ナデシコ科 耐寒性多年草~
シレネ・ユニフローラは緑葉の他にクリーム色の斑入り品種があり、寄せ植えに使うときは斑入り品種がおすすめです。ナチュラルな葉が這うように育ち、どんな花にも合わせやすいカラーリーフとして花が咲かない季節も美しい葉色を楽しめます。
シレネ・ユニフローラは春、伸びた茎の先に釣鐘状の可愛い花を咲かせます。耐寒性があるので温暖地では戸外で冬越しできますが、夏の高温多湿に弱い性質があるので夏になる前に半日陰の涼しい場所に移動させて夏越しさせましょう。
▼シレネ・ユニフローラのさらに詳しい育て方はこちら
シレネ・ユニフローラ
- シレネ・ユニフローラは、ヨーロッパに分布するナデシコ科の耐寒性多年草。春、伸びた茎の先に釣鐘状の可愛い花を咲かせます。沿岸部の崖や砂地などに自生していることもあり、高温多湿が苦手で乾燥気味の環境を好みます。這うように生長するので、寄せ植えやハンギングバスケット、少し高さのある花壇の縁などに植えると垂れ下がるように育って美しいです。 シレネ・ユニフローラの葉色は緑色の他、クリーム色の斑入り品種もあります。斑入り品種は花が咲かない季節も美しい葉色を楽しめるカラーリーフプランツとしても人気があります。 シレネ・ユニフローラは耐寒性があり、温暖地では戸外で冬越しできますが、夏の暑さに若干弱い性質があります。夏越しを上手に行うと周年楽しめる植物です。
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ベロニカ・オックスフォードブルー ~ゴマノハグサ科 耐寒性多年草~
ベロニカ・オックスフォードブルーは地面を這うように生長し、とても丈夫でグランドカバーにも向いている植物です。春にブルーの小花を無数に咲かせます。
ベロニカ・オックスフォードブルーの葉は常緑で、冬になると美しい銅葉色になります。緑色の葉が多い寄せ植えの中に銅葉色のカラーリーフを加えると、全体がかっこよく引き締まって見えます。春に咲くブルーの花も寄せ植えのアクセントになります。
▼ベロニカ・オックスフォードブルーのさらに詳しい育て方はこちら
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クモマグサ ~ユキノシタ科 耐寒性多年草(一年草)~
クモマグサ(雲間草)は、春に花茎を伸ばしてピンクや白、赤などの小さな可愛い花(花径1.5㎝ほど)を次々と咲かせる多年草。株がこんもりと茂ります。最近ではライムカラーの葉を持つものや、斑入りの品種も流通しています。
クモマグサ(雲間草)はしっとり落ち着いた和風の寄せ植えにも、カラフルで華やかな洋風の寄せ植えにも合わせられる万能な花です。
クモマグサ(雲間草)は高山の岩場などに自生している植物なので、寒さに強く暑さや蒸れに弱い性質があります。寒冷地以外では一年草扱いされることが多いですが、梅雨や夏を上手に越すことができれば周年楽しめます。
▼クモマグサ(雲間草)のさらに詳しい育て方はこちら
クモマグサ(雲間草)
- クモマグサ(雲間草)は高山の岩場などに自生しているヨーロッパ原産の多年草。春に花茎を伸ばしてピンクや白、赤などの小さな可愛い花(花径1.5㎝ほど)を次々と咲かせ、株がこんもりと茂ります。鉢植えやグランドカバー、ロックガーデンにも用いられます。ライムカラーの葉を持つタイプや、斑入りの品種も流通しています。 クモマグサ(雲間草)の名前で流通しているものは、ヨーロッパ原産の洋種(西洋)雲間草を指し、日本の高山で自生するクモマグサとは別種です。日本に自生するクモマグサは栽培が難しいためほとんど出回っていません。 クモマグサ(雲間草)は、雲に届きそうな高山に自生することや、雲のようなもこもこした葉の隙間から花を咲かせることが名前の由来とされています。 クモマグサ(雲間草)の学名のSaxifragaは、ラテン語の「サクスム」(石)と 「フランゴ」(割る)という意味が含まれていて、岩の割れ目に自生していることが多いことや、その姿が岩を割って生えているようにも見えることから付けられたと言われてます。 クモマグサ(雲間草)は寒さに強く暑さや蒸れに弱い性質があるので、寒冷地以外では寒い時期から春までの一年草扱いとされることが多いです。梅雨から夏を上手に越すことができれば周年楽しめる植物です。
コデマリ ~バラ科 耐寒性落葉低木~
コデマリ(小手毬)は株元からたくさんの枝を出し、高さ2mほどに育ちます。白い小花が20個くらい集まって3cmほどの小さな手毬(てまり)のような花をつくります。切り花としても人気があります。
コデマリ(小手毬)の苗は、株ごとに枝ぶりが全く違うので、どの株を選ぶかで寄せ植えの仕上がりの雰囲気が変わって面白いです。蕾がたくさんついている株を選ぶと次々花が咲きます。
▼コデマリのさらに詳しい育て方はこちら
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2月の寄せ植えの管理ポイント
置く場所
寄せ植えは屋外の風通しの良い日なたに置きます。日があまり当たらないと、花が咲きにくくなります。
水やり・肥料
土が乾いたら株元に水を与えましょう。寒い時期は土の乾きが遅いので2~3日に1度水やりする程度でも育ちます。雨にあたった日は水やりしません。土が凍ってしまわないように、水やりはできるだけ日中の暖かい時間帯に行います。
植え付けるときに肥料入りの培養土を使った場合は、1カ月後から液肥や固形肥料を与えましょう。
花がら取り
咲き終わった花(花がら)や古い葉は、見た目も悪く病害虫の発生も促すので早めに取り除きます。花がらを取ることで、次の花が咲きやすくなります。
冬越しと花後の管理
今回紹介した春まで咲く花苗を使った寄せ植えは、温暖地では屋外で楽しむことができます。日当たりの良い場所に置き、雪が降ったり霜がとても強い場合は軒下に移動させるなどの対策をすると状態良く育ちます。
アネモネ、ラナンキュラス、ヒヤシンスなどの球根を来年も咲かせたい場合は、花後にそれぞれに適した方法で保管して秋に植え付けましょう。
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