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夏の宿根草、エキナセア|植え付け、種類、冬越しなど育て方のコツ

エキナセアは、初夏から秋まで長く咲き続ける宿根草。とても丈夫で手入れが簡単な上に、豊富な色幅やユニークな咲き方の新品種が続々と登場し、夏の宿根草として人気のある草花です。エキナセアの種類や育て方をご紹介します。

目次

エキナセアとは|特徴や目的に合った種類選び

エキナセアとは?

  • 学名Echinacea

エキナセアは、初夏から秋にかけてが開花時期のキク科の宿根草。種類が豊富で、夏の庭や花壇、寄せ植えなどに利用される人気の草花です。

食用それとも鑑賞用? 目的に合った種類を選ぼう

エキナセアの種類について

エキナセアの基本種はハーブに分類され、ネイティブインディアンが薬草として使用していました。日本でもエキナセアの効用がメディアで大きく紹介され、ハーブティーやサプリメントとして販売されています。このような効用があるエキナセアは、Echinacea purpurea、Echinacea pallida、Echinacea angustifoliaの3種のみです。

最近出回っているエキナセアは観賞用が多く、ハーブとしての薬効はありません。あくまでも園芸用としての利用に限られます。

園芸種のエキナセアでもオリジナルのエキナセアでも育て方に違いはありませんが、飲食用に使うエキナセアが必要な場合は、ハーブショップなどで食用が可能かを確認して購入することをおすすめします。

品種によっては種の販売もありますが、苗で購入するのが一般的です。種を採ることもできますが、新品種のエキナセアの中には、種を採っても同じ花色や咲き方にならないものがあります。

 

エキナセアの魅力はなんといっても色数が豊富なことです!

エキナセアの魅力は、なんといっても色数が豊富なことです!

 

エキナセア

赤、ピンク、黄色、白、グリーン、オレンジ、アプリコット、グリーン、複色…… 咲き始めと咲き進んでからの色が変化するものや季節によって花色が変わるものもあります。最近は、花芯部分(頭状花)がユニークな咲き方のものなど、品種改良がとても盛んです。

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エキナセアの草丈と植え付け

草丈

エキナセア

品種が豊富なエキナセア。草丈は大きく分けると、下記の3つに分類できます。

  • ①草丈1m以上になる品種
  • ②草丈70~80cmの品種
  • ③草丈30~50cmの矮性品種

同じエキナセアでも草丈にかなり違いがあります。寄せ植えに使うなら、矮性品種をおすすめします。庭や花壇に植える時は、周囲の植物の草丈と調和する品種を選ぶとよいでしょう。

植え付け

エキナセアの植え付けと育てる場所

エキナセアを育てるのは、日当たり、風通し、水はけが良い場所が適しています。庭への植え付けは、春から初夏、秋などの陽気の良い時期が適期です。植え付けたら周囲の土となじませるために、水をたっぷりと与えましょう。

一年草と違って長い間管理するので、大きくなった姿をイメージして株と株の間のスペースは広く取りましょう。エキナセアをはじめとした宿根草は、植え付け初年度にいきなり株が大きくなるものではありません。もともとの株の大きさにもよりますが、花数がぐんと多くなって見事になってくるのは、植え付け3年目以降のことが多いようです。長い年月が経過すると株がかなり大きくなるため、最終的にどれくらいの草丈、横張りになるのかを確認してから植え付け場所を決めましょう。

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エキナセアの育て方

エキナセアの日々の育て方

水やり

地植えにしたエキナセアは、根付いてからは水やりの必要はありません。鉢植えのエキナセアは、表面の土が乾いたらたっぷりと与えましょう。葉が常に湿っていると、うどんこ病にやられやすくなるため、水は土の表面にかけることを意識しましょう。

エキナセアは、梅雨の時期や秋の長雨のような土の状態を嫌います。鉢植えは、長雨の時は軒下に移動するなどして管理するとよいでしょう。

冬は生長が止まり、地上部分はなくなりますが、鉢植えは冬でも水をやり忘れないことを注意します。

花がら摘みと肥料

終った花は、花だけでなく茎の部分も一緒に剪定すると株がきれいな姿を保ちます。終った花はそのままにしておくと、病気の発生源になったりするので、早めに取り去りましょう。

花がら摘み

終った花は、花だけでなく茎も一緒に剪定すると株がきれいな姿を保ちます。花びらが落ち、花芯部分が膨らんだ状態のフォルムがユニークなので、剪定せずに残してナチュラルな雰囲気を演出するのも最近の見せ方のひとつとしてあります。

肥料

肥料が少なくても育つ草花です。逆に与えすぎると株が弱るので、春と秋に緩効性肥料を与える程度で十分です。

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真夏の管理と冬越し

エキナセア

東京のような酷暑がひどい地域だと、真夏は少し花が休みがちになります。涼しくなると花が復活し、10月いっぱいくらいまで開花します。

冬越しは、一通り花が終わったら地際で株を切り詰め、株の周りをワラや腐葉土などでマルチングしておくと寒さ対策や凍結予防になります。ただし、東京程度の気温だと、単純に株を切り詰めておくだけで越冬します。春になると株元から新しい葉が続々と出てきます。

宿根草は、株が大きくなるにつれて花数が多くなり、本来の魅力を感じられるのは3年目以降くらいからです。

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エキナセアは切り花にもできます

エキナセアは、1つの花の咲き始めから咲き終わりまでが長く日持ちがするので切り花としても利用できます。最近は切り花としても、いろいろな品種のエキナセアが出回っています。花だけでなく、花びら散った後の中心部分が丸く球状になった状態でも出回っています。花びらが散った後の状態は、切り花の他、ドライフラワーにもできます。

エキナセアの花は、日持ちがするので切り花としても利用でき、最近は切り花としても、いろいろな品種が流通しています。

花だけでなく、花びらが散った後の中心部分が丸く球状になった状態でも出回りがあります。その状態のものは、ドライフラワーにすることもできます。

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エキナセアは手入れが簡単で、初夏から秋までと開花期間が長く、ひとつひとつの花持ちも良いおすすめの宿根草です。魅力的な品種がたくさんあるので、お庭に取り入れてはいかがでしょうか。

 

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