盆栽はじめませんか?選び方と枯らさないポイントをおさえよう!

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樹木を連想して、皆さんはどんなことを思い浮かべますか?

大木、木陰、緑、樹齢など大地に大きく根ざした植物を思い浮かべることが多いのではないでしょうか。

画像を見て、どのくらいの大きさの樹木だと思いますか?
樹木を連想して、皆さんはどんなことを思い浮かべますか?  大木、木陰、緑、樹齢など大地に大きく根ざした植物を思い浮かべることが多いのではないでしょうか。  画像を見て、どのくらいの大きさの樹木だと思いますか?

じつは、これは巨木ではありません。テーブルにのるほどの大きさの盆栽です。こうして、近づいてアップにすると巨木となんら変わりない存在感を醸し出します。

このスケールに圧倒されて、自分でも育ててみたいと思っている方へ、初心者の盆栽の育て方をご紹介します。

目次

盆栽とは

盆栽を手に入れる

どんな盆栽を選ぶ?

初心者の育て方

初心者の盆栽の育て方まとめ

盆栽とは

盆栽の歴史 盆栽のはじまり 今から1,300年前の中国の壁画に描かれた人物の持つ器の上に、石と植物らしきものがあったことから、盆栽の存在が判明しました。

盆栽の歴史

盆栽のはじまり

今から1,300年前の中国の壁画に描かれた人物の持つ器の上に、石と植物らしきものがあったことから、盆栽の存在が判明しました。

日本への伝来

平安時代

日本へは、平安時代に遣唐使によって盆栽が伝わりました。この時の盆栽の種類は、石に木を根付かせる「盆山」や鉢で木を育てる「鉢木」などだったようです。実際に平安時代の絵巻で、貴族の屋敷の中で「石付き盆栽」が描かれています。

鎌倉時代

鎌倉時代には、貴族だけでなく僧にも「盆山」「鉢木」が広がり、書物や絵巻に記されています。

室町時代

室町時代は、公家だけでなく、武士の世界にも盆栽の世界は広がりを見せます。銀閣寺を代表とする東山文化を築いた将軍足利義政も盆栽の魅力にはまっていたようです。

この時代は、盆栽の他にも書院造の建築や庭園造り、生け花、茶の湯、聞香 (ぶんこう) 、能楽、水墨画などが発展し、日本の文化の基礎ともなる時代でした。

戦国時代

織田信長のような有名な武将たちが、趣味として盆栽を所持していくことになります。

江戸時代

江戸時代といえば、世界的にみても他の追随を許さない程の園芸ブームが訪れます。徳川家康をはじめ秀忠、家光はかなりな花好きとしても知られています。特に二代目の秀忠は「将軍に花癖あり」という記録が残るほどでした。

盆栽においては家光の「三代将軍」いう名の五葉松が名品中の名品とされ、今でも残る樹齢約550年の盆栽です。

江戸時代後期になると、庶民や文人の間にも盆栽が広まります。

明治時代

明治天皇をはじめ、大隈重信、木戸孝允、伊藤博文、岩崎彌之助、正岡子規なども盆栽を愛好するようになり、政財界、文化人のステータスとして盆栽は発展していきます。

一方で、愛好家たちによる盆栽陳列会が始まり、男性ばかりでなく女性にも盆栽が教養として広まりだします。

その後

大正時代以降、盆栽が趣味の園芸としてのみならず、芸術としても発展していき、世界にも広がりをみせていきます。

近年は可愛いミニ盆栽など、手軽な盆栽の存在により、身近な存在としても、新たな広がりを見せています。

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盆栽を手に入れる

盆栽の購入先

購入先

ホームセンター

植物を扱うホームセンターでしたら、かなりな確率で取り扱いがあります。苗で販売している場合が多いので、お好きな鉢を購入して植え付ける必要性がありますので、ご自身で一から作りたい方に向いています。

ネット購入

美しく仕立てられた盆栽が種類豊富にあります。手に入れたい盆栽の種類が、明確にある方におすすめです。

盆栽を扱う花屋

日常の生活にどのように盆栽を取り入れるか、イメージを沸せたいときには、花屋さんで扱っている盆栽はいかがでしょか。センスある器と、テーブルに置いた情景などがイメージしやすいでしょう。お手入れ方法も店員の方に相談できますね。

盆栽市

盆栽の入り口として最適ではないでしょうか。お値段もリーズナブルで、実際に盆栽を生産している方にお話を伺うことができるので、育て方のヒントを伝授いただけます。

盆栽展

全国の盆栽を一堂に見ることができるため、憧れの盆栽生産者の方に実際にお会いできるかもしれませんね。ファンとして憧れの盆栽を手に入れてみてください。

自作

こちらは、盆栽を自分で一から作りますので、愛着がわくことについては一番かもしれません。盆栽の作り方の本などを参考に失敗を重ねながらチャレンジしてみてください。

本格的に盆栽作りについて学びたい方は、やはり盆栽教室で実際にプロから伝授いただくことが近道です。

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どんな盆栽を選ぶ?

盆栽の種類

盆栽の種類

松柏(しょうはく)盆栽

一年を通して常緑の葉を楽しめる盆栽です。松、柏、イチイ、杉などがこの種類です。

雑木(葉もの)盆栽

ケヤキ、楓、紅葉など季節を感じる広葉樹です。

花もの盆栽

桜、梅、椿などの花を咲かせる盆栽の種類です。

実もの盆栽

姫リンゴ、カリン、梅もどきなど実が付く盆栽です。

 初心者の盆栽の選び方

まだ本格的に盆栽を始めるかどうか定かではない初心者が盆栽を選ぶとき、考えられることはこの2点です。

まだ本格的に盆栽を始めるかどうか定かではない初心者が盆栽を選ぶとき、考えられることはこの2点です。

好み

どんな植物を選ぶにしても、自分の好きなものなら楽しく続けられます。一年を通して葉が緑のものがいいのか、紅葉など季節の移り変わりを感じるものがいいのか、花を咲かせるものがいいのか、基本となる基準で考えましょう。

値段

盆栽といわれるものは、金額は億単位のものから数百円のものまで差があります。趣味にかけられる金額を設定して、その範囲で楽しみましょう。盆栽市で生産者に伺ったところ、やはり、金額は高めになりますが大きいものの方が、小さい盆栽よりも育てやすいようです。

実際に購入

購入先:続けることができるかどうか不安だったため、盆栽市を選択。

好み:常緑で葉の形が面白いものが好みなので、松柏(しょうはく)盆栽を選択。

値段:盆栽市で気軽に購入できる1,000~2,000円くらいの予算。

以上のことから、私は「石化檜(せっかひのき)」を購入してみました。

石化檜とは、葉が細かく縮れていており、まるで檜が石になったような葉の形をしています。小鉢の盆栽にも向いている品種で、育てやすい盆栽であることが、選んだポイントでもあります。

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初心者の育て方

さて、実際に育ててみましょう。当面の一番の目標は、「枯らさない」ことです。  品種にもよりますが、基本的なことは以下の点に気を付けて育てましょう。

さて、実際に育ててみましょう。当面の一番の目標は、「枯らさない」ことです。

品種にもよりますが、基本的なことは以下の点に気を付けて育てましょう。

置き場所

日当たりの良い、風通しの良い環境を好みます。

1年を通して屋外で育てることができますが、真夏の直射日光に当たるような環境では、根があっという間に乾燥してしまいます。

反対に冬の霜が降りるような環境の下でも同じ様に根を傷めます。真夏と真冬は劣悪な環境にならないように注意しましょう。

水やり

水を好むため、日頃から多めに与えるように心がけます。

通常の管理で、1日1~2回、夏場は乾燥が激しいようでしたら1日2~3回ほど水を与え、ハダニ予防としても葉水も与えましょう。

反対に冬は与えすぎに注意し、2日に1回程度しっかりと水を与えましょう。

生産者さんに教えてもらった方法として、盆栽の下に砂などを敷いて、その部分にも水分を含ませることによって、乾燥を防ぐことができますので、お試しください。

肥料

春から梅雨前、9~11月頃に置き肥や液体肥料などを与えましょう。根の乾燥しやすい真夏と、肥料分が流れやすい梅雨時期は肥料を控えましょう。

病害虫

盆栽が弱ると病害虫に侵されます。まずは、日当たり・風通しなどの環境を整え、乾燥させないように水やり、葉水を与えましょう。

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初心者の盆栽の育て方まとめ

・自分の好きな種類の盆栽を育てましょう。

・日当たりが良く、風通しの良い環境で育てましょう。

・水やりはたっぷり与えましょう。

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