【春から秋まで長く咲く花】ペチュニアを切り戻してたくさんの花を咲かせよう!
金子三保子
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ペチュニアは春から秋まで長くたくさんの花が咲く夏のガーデニングの代表的な花。春から初夏に植え付けたペチュニアがだらんと伸びて花数が少なくなっている方はいませんか?そんなペチュニアをきれいに再生するための「切り戻し」の方法や時期をご紹介します。
目次
ペチュニアとは?
ペチュニアは、夏の寄せ植えの素材としてとても人気のあるナス科の草花。剪定を上手にすると、枝分かれしてたくさんの花を咲かせるので、ハンギングやコンテナ栽培にも適しています。色幅も豊富で多花性。一重や八重咲きなど咲き方も色々、花の大きさも大輪から小輪と様々です。品種も数百品種以上あり、毎年新品種が発売されています。ペチュニアは現地では多年草ですが、寒さに弱いため日本では一年草扱いされるのが一般的です。「サフィニア」や「カリブラコア」もペチュニアの仲間です。
ペチュニアの花を長くたくさん咲かせるためには?
最近は春から流通が始まるペチュニア。開花期間が長いペチュニアを長くたくさん咲かせるためには、下記のことを意識してお手入れすると秋までたくさんの花を楽しむことができ、美しい株の姿を維持することもできます。
①肥料
ペチュニアはワンシーズンでたくさんの花が開花する草花のため、開花期間中の肥料やりは、花数を多くするにはとても重要です。肥料のタイミングは「元肥」と「追肥」。与えすぎも問題ですが、肥料が足りないペチュニアは、花数が少なくなったり、葉が黄色くなってきたりするサインを出します。
元肥
元肥とは、植え付ける時に肥料も一緒に土に混ぜ込む肥料のことです。適量の元肥を施すと、生長に格段に違いが出ます。ただし最近の培養土は、肥料が混ぜ込んである土もあります。培養土を使う際は、成分を確認してから元肥を入れるかを判断するとよいでしょう。
追肥
植え付けてしばらくして、次々とペチュニアが開花してきたら、肥料を追加で与えることを「追肥」と言います。追肥は液体肥料を与える方が多いですが、緩効性肥料でも問題ありません。ただし、それぞれの商品によって、肥料の効果がある期間が違います。液体肥料と緩効性肥料を組み合わせて与える方もいます。
②花がら摘み
花がら摘みとは終わった花を摘み取る作業のことです。写真の丸で囲った花がペチュニアの咲き終わりの目安です。次の花にエネルギーを回し、たくさんの花を開花させるという目的以外に、見た目の美しさを保ち、病害虫の予防にもなります。
③切り戻し(ピンチ)
ペチュニアを長くたくさん咲かせるのに欠かせないお手入れが「切り戻し」です。「摘芯(ピンチ)」とも呼ばれます。伸びてきた枝先をハサミで切り戻しをすることで、そこから枝分かれし、花数や葉の数が増えてボリュームたっぷりに咲きあふれるように仕立てることができます。
ペチュニアの切り戻しの時期
ペチュニアは、切り戻しをしないと、茎が伸びる一方で株元の葉っぱがなくなり、そうなってから切り戻しをしても新しい枝が出にくくなってしまいます。
切り戻しの時期
①購入直後
ポット苗や小さい鉢植えの場合も株元の葉っぱがなくなってしまう前に、いったん切り戻しをし分枝させて枝数を増やします。
②梅雨入り前後
梅雨入り前後の時期に切り戻すのがペチュニアの切り戻しの定番です。晩秋まで楽しめるペチュニアですが、高温多湿がやや苦手。梅雨時期は少し元気がなくなりがちなので、開花を休ませるのと風通しを良くする目的で切り戻しを行います。
③7月
切り戻しをした場所から枝が分枝し、再度、花の開花が始まるのは切り戻してから3週間~1ヶ月後くらいです。梅雨入り前に切り忘れた方も7月くらいに切り戻せば、8月半ばくらいには花の開花が始まります。伸ばしっぱなしにしていると、株元はスカスカ、猛暑で株も弱り気味になるので、一番暑い時期になる前に切り戻して株をリフレッシュしましょう。逆に秋になってからは大胆な切り戻しは避け、花がら摘みの方が適しています。
ペチュニアの切り戻しの方法
切り戻す位置は、根元から10cmぐらいの位置が目安です。切り戻しをしたことのない方は不安になるかもしれませんが、ペチュニアは生育が旺盛なので思い切って切ったほうが株のためになります。ただし、ある程度の葉は残しておかないと光合成ができないので、最低10cmは残しましょう。
ポイントは葉っぱのある節で切り戻しをすることです。
切り戻しをする際に、同時に株元の茶色くなった葉を取り除きましょう。
するとしないとでは、花の開花期間、花数、株の様子がまるで違うペチュニアの切り戻し。適切な時期に切り戻しを行い、晩秋までたくさんのペチュニアの花を咲かせましょう。
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