プルメリアの冬越し|外に出すタイミングや水やりのコツを紹介
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プルメリアの冬越しについて、室内に取り込むタイミングや水やりのコツ、外に出すタイミング、冬の間の剪定や肥料など、詳しく紹介します。
目次
プルメリアの冬越し|室内に取り込むタイミング

プルメリアは、熱帯アメリカや西インド諸島原産のキョウチクトウ科の熱帯花木。美しく香りの良い花が魅力で、ファンの多い植物です。
寒さに耐えられる温度が15℃と高いため、日本では露地での冬越しは難しいとされていますが、断水させることで寒い冬を越せるようになります。プルメリアを育てるなら鉢植えで管理し、気温が下がってきたら室内に取り込んで冬越しさせましょう。
プルメリアを室内に取り込むタイミング
プルメリアは夏の間花を咲かせ、秋になって気温が下がってくると葉が黄色く変化し、休眠の準備に入ります。落葉が始まったら室内に取り込むタイミングです。
プルメリアを冬越しさせる場所
プルメリアは、落葉している休眠期も日当たりの良い場所を好みます。また、室内でもあまり温度が低いような場所は苦手です。翌春に健やかに目覚めさせるためにも、日当たりの良い窓辺に置いて管理しましょう。日頃から目に入りやすい場所に置くことで、春の芽吹きにすぐに気づくことができるようになります。
プルメリアの冬の間の水やりのコツ

休眠期に入ったら、水やりを止めるようにします。休眠中は根も休んでいるので、この期間に水やりを続けていると負担がかかり、根腐れしてしまう心配があります。根腐れは枯死の原因となるので注意してください。
水やりをまったく行わないことに不安を感じるのであれば、月に1回程度の頻度で、表土が湿るくらいの量を与えるようにしましょう。私の家では、冬は東側の日当たりの良い窓辺に置いて、月に1度少しだけ水やりするようにして管理しています。
プルメリアを外に出すタイミング

3月頃、気温が上がり始めたら、プルメリアの枝の先端をよく観察してみましょう。棒のようだった枝から、小さな新芽が出てきます。新芽が確認できたら、プルメリアが夏に向けて目を覚ましたというサインです。外に出す準備を始めましょう。
桜が咲き終わった頃から暖かい日を選んで、少しずつ鉢植えを外に出していきましょう。天気が良く気温の高い日を選んで、昼間の数時間だけ外に出し、夕方寒くなってきたら室内に取り込みます。これを繰り返してゴールデンウィークの頃、毎日の気温が暖かく安定してきたら、完全に外に出して育て始めましょう。冬の間を室内で過ごしたプルメリアを、徐々に日光と外気にならしていく作業です。
この時の水やりは、表土が乾いていたらたっぷりと与えるようにします。外に出す時に土を観察して、乾いているようなら水やりをしてください。
外に出したプルメリアは、気温上昇と共にすくすくと生長し、つやのある葉を展開させ、夏には香りの良い花を咲かせるようになります。
プルメリアを外に出すコツ
プルメリアを完全に外に出すのは、初夏の内に行うのがコツです。夏まで待って、いきなり日当たりの良い屋外に出すと、夏が好きなプルメリアといえども葉焼けを起こします。葉焼けを避ける為に、徐々に外の気温と日光に慣らしていくのはとても大切なこと。特に春になって新しく出てきた新芽は、強い陽射しに弱く、葉焼けを起こしやすいので気を付けましょう。
プルメリアの冬越し|剪定や肥料

プルメリアの剪定
プルメリアの剪定は、冬越しのために室内に取り込むタイミングで行います。
原産地では5m以上にまで大きくなる高木ですが、日本では育てやすい矮性種が流通しています。矮性種は樹高1~2m程度で花を咲かせるので、大きくする必要がありません。適宜剪定を行い、高さを管理します。
落葉が始まった秋に、思い切って主幹を好きな高さで剪定します。切り口には保護剤を塗布するようにしてください。春の芽吹きの時期に切り口から新芽が出てきます。剪定してすぐは開花しませんが、順調に枝が生育すれば翌年には花を楽しめます。
プルメリアの冬の肥料
冬越し中のプルメリアには肥料は施さないようにしてください。休眠期というのは葉を落とし、根も休んでいる状態。水や肥料を与えると吸収できずに、根に負担をかけてしまいます。水やりと同様に施肥も控えましょう。
施肥を再開するのは、外に出して育てるようになってからです。次々と葉を展開させていくようになったら、順調に生育している証拠。枝葉を伸ばし、花を咲かせるためにたくさんの栄養を必要とします。緩効性肥料を施すようにしてください。なお、肥料は目的によって成分に違いがあります。観葉植物用の肥料は、葉ばかり繁らせて花が咲かない原因になります。花を咲かせるのに適した肥料を選んでください。わからない場合は、ホームセンターや園芸店の人に確認するとよいでしょう。
▼さらに詳しいプルメリアの育て方はこちら
プルメリアは、ハワイやバリ島、南国で愛される香り良く美しい花。あの花が見たくて自宅で育てようという方も多いのではないでしょうか。鉢植えで育てれば、それほど難しい木ではありません。上手に冬越しをして、毎年プルメリアの可憐な花と香りに癒されてください。
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