植木の剪定をしよう!剪定の基本と意味・方法・時期について
小野寺葉月
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お庭の植木は管理が大切。みなさん、剪定はどうしていますか?木によって剪定方法や時期が違うのはご存知でしょうか。今回は剪定に役立つ基本的な知識をご紹介します。
目次
植木の剪定のタイミングや時期はいつがいい?
剪定(せんてい)とは?
植木の枝を切ることで形を整えたり、風通しを良くしたりすることの総称で、庭木のお手入れの中のひとつです。見た目を美しくするのみでなく、木が栄養を効率よく吸い上げたり、生長を促進したり、病害虫の繁殖を予防することもできます。剪定時期や方法は樹木によって異なります。また、用語については地方によってもさまざまなので、ここでは代表的な呼び方で記載をしています。
基本の剪定時期
植木の剪定は基本的には毎年行います。夏と冬の年2回剪定するのが理想的。それぞれの剪定内容を変化させることで、年間を通して美しい庭を保つことが可能です。
夏剪定
サツキやツツジの終わる6月ごろに、伸びすぎてしまった枝を中心に剪定します。日当たりの改善と、夏までに活発になってくる害虫予防にもなります。また、バランスの良くない枝はこの時期に落としておくと、台風対策にもなります。クスノキやシイなどの常緑広葉樹については新芽が出て枝が大きく伸びる前の春ごろに剪定するのが理想です。芽摘みも春ごろまでに行いましょう。
冬剪定
植物の休眠時期に、春に備えて剪定します。樹形を整える目的で、夏に比べると大きく剪定します。落葉樹や耐寒性のある常緑針葉樹については、冬剪定が基本です。
種類別の剪定時期
常緑針葉樹
基本剪定 | 3~5月 |
軽剪定 | 10~11月 |
主な種類 | 松、杉、ヒノキ、コニファーなど |
常緑針葉樹は寒さに強い樹木ですが、基本剪定は新芽が動く前の春先に行いましょう。枯れ枝を落としたり、軽い剪定は本格的に寒くなる前の10~11月に行いましょう。
常緑広葉樹
基本剪定 | 3~6月 |
軽剪定 | 8~10月 |
主な種類 | 椿、サザンカ、キンモクセイ、サツキなど |
春先の暖かい時期に基本剪定します。新芽が出てくるまえか、ある程度でそろった頃に行います。木によって花芽の形成時期が異なるので確認してから剪定しましょう。花芽の形成後に剪定すると花芽を落としてしまうことになり、その年の花つきが悪くなってしまうことがあるためです。
落葉広葉樹
基本剪定 | 12~2月 |
軽剪定 | 3、6、9、10月 |
主な種類 | ヤマボウシ、ハナミズキ、モミジ、アオダモなど |
落葉広葉樹は葉が落ちた後に枝ぶりを見ながら剪定をしましょう。夏は木が生長する時期なので、大きく剪定すると木を痛めてしまうことがあります。
剪定の種類
透かし剪定
伸びすぎたり混みすぎたりしている枝を適度に透かす剪定方法です。枝の密度を適度にすることで、日当たりや風通しが改善できて、樹形を良くすることが出来ます。大きくなり過ぎた樹木を小さくすることを目的とした強剪定と、枝先の不要な枝をおとす弱剪定があります。
切り戻し
枝を半分~三分の一あたりで剪定し、樹幹を保つ方法。むやみに切ると、切り落とした枝から細かい枝がたくさん出て、樹形を乱すことにも。また、野菜や花卉などでも、切り戻しで収穫や開花を促進させるために切り戻す場合があります。
刈り込み・刈り上げ
生垣やトピアリーなどで伸びてきた枝を途中から刈る方法。形を保つことが目的で、そんなに難しくありません。全体を均一に刈り込みます
①刈り込み後のサイズをイメージする
②イメージに近づけるように剪定していく
③表面に枝の切断部が出る場合は少し深いところで枝を切る
④完成!表面が密になり、見栄えもよくなります
芽摘み・みどりつみ
盆栽用語でもありますが、針葉樹などで新しく出てきた新芽を手などで摘むことにより、枝の生長を抑え、樹形を保つことができます。庭木でもマツなどは春に出た新芽を6月ごろに摘むことで、生長を穏やかにすることができます。
\剪定する枝の名前を知ろう!/
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