【シンボルツリーに!】スモークツリーの苗木を買って庭に植えてみた

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伊藤賢治

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初夏にふわふわとした、まるで煙のような花を咲かせるスモークツリー。その優しい雰囲気の花や葉は、切り枝やドライフラワーとしても人気です。LOVEGREEN編集部のスタッフ宅でも、毎年スモークツリーを部屋に飾って楽しんでいますが、「どうせならスモークツリーを庭で育てて丸ごと楽しみたい!」と苗の庭植えにチャレンジしました!

目次

花屋さんでつい買ってしまう!スモークツリーの魅力

いつも行くお花屋さんでは、5月頃からスモークツリーの切り枝を見かけるようになります。毎年、見かけるたびに、そのモフモフとした花に魅了されて、連れ帰っては瓶に挿したり、ドライフラワーにしたりして楽しんでいました。

アフロヘアーのように存在感満点なのに、とても楚々とした雰囲気のスモークツリーは、一枝あるだけでお部屋の雰囲気を柔らかいものへと変えてくれます。

 

スモークツリーの魅力を一層感じるのが、光に透けているとき。窓辺に飾ると、日の光を柔らかく受け止めて、透き通るような透明感が出てとても美しく、とにかく上品なのです。

 

花色も魅力のひとつです。白系やピンク系などがありますが、いずれも共通しているのは、ふわふわとした上品な姿。個人的には庭に植えるのであればピンク系の方がほかの庭木や草花に埋もれずに、ちょうどいい色合いに感じました。

 

また、葉の色や形も魅力的で、紅葉するので花のない時期はカラーリーフとしても楽しむことができます。丸みを帯びた葉は柔らかく、花と一緒に風に揺れる姿が、たまらなく可愛いのです。落葉樹なので冬は葉を落としますが、翌春に葉が茂る様子もまた、庭で季節を感じる楽しみにつながります。

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スモークツリーの鉢植えを入手した!

そんなスモークツリーの鉢植えを、今年6月に入手する機会がありました!

購入したのはピンク系のスモークツリーの6号鉢です。先端のほうがほんのりとピンクがかった花穂に一目ぼれでした。

ちなみに、庭木用として花木を購入するときに僕が意識しているのは以下のようなポイントです。

❶庭植えで冬越しができる(耐寒温度が0℃を上回るような品種は、本州に地植えすると寒さで枯れてしまうことがある。)

❷生育旺盛で、ある程度放任でもよく育つ

❸葉も花も楽しめて、庭だけでなく部屋の中でも切り枝やドライフラワーで楽しめる

スモークツリーは暑さ寒さにも強く、地植えであれば基本水やりも必要なく、放任でよく育つ花木。庭木としてだけでなく、部屋の中でも楽しめるのは前述のとおりで、希望にぴったりのローメンテナンスな庭木でした。

※ちなみに、スモークツリーは雌雄異株、つまりオスの木とメスの木があり、花を咲かせるのは雌木です。僕が購入したのは、まさに今開花している鉢植えなので、間違いなく雌木ということになります。

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スモークツリーの植え時は11月~3月上旬の落葉期

スモークツリーの植え付けに適しているのは、落葉して根が落ち着く11月~3月上旬頃。厳寒期を除く時期に行います。本来であれば、6月に開花中の鉢植えを購入した場合、そのまま鉢で育てて落葉期を待って庭に植えるのがセオリーのようです。

しかし!初めてのスモークツリー購入でそのことを知らなかった僕は、思いっきり6月の開花時期に庭植えしてしまいました……。これはセオリーを無視した場合でもスモークツリーが元気に育ってくれるのか?の壮大な実験ということにして先に進みます。

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スモークツリーを庭に植える①土の準備

スモークツリーは、日当たりと風通しの良い場所に植えるのが最適です。また、生長スピードが早いので、左右にある程度枝葉を伸ばせるスペースが必要です。

じめじめとした土(過湿しやすい土)を嫌い、乾燥気味の土を好むので、地植えする場所の土が水はけの悪い粘土質な場合、腐葉土や堆肥をすき込んで土壌改良するのがよさそうです。

自宅の庭はやや粘土質だったので、軽く耕して柔らかくし、排水性・通気性が良い園芸培養土が余っていたので一袋混ぜ込んで、水はけの良い土に近づけました。

 

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スモークツリーを庭に植える②ポットから苗を抜く

土の準備が終わったら、いよいよ苗の植え付けです。まずは苗を鉢から抜き取ります。根がしっかりと張った状態の鉢植えは、普通に引っ張ってもなかなか抜くことができません。無理に引っ張ると幹を折ってしまいかねないので、鉢の周りを拳でどんどんとたたいたり、軽く地面にトントンしてあげると、鉢と土の間に隙間ができて簡単に抜くことができます。

 

このようにスポッと抜くことができました。

 

鉢から抜いた苗は、下の方を軽くほぐしてあげると、庭に植えた後に根が伸ばしやすくなります。根を傷つけないようにやさしくマッサージするようにほぐしてあげましょう。

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スモークツリーを庭に植える➂苗を植える

あとは、苗の大きさに合わせて掘っておいた穴に苗を置いて、向きを決めます。この時決めた向きは、後々変えることは困難なので、慎重に決めます。

 

向きが決まったら、樹がぐらつかいないように隙間なく土を入れていきます。

 

雨や水やりで跳ねた土が葉につくのを防ぐのと、おめかしを兼ねて、株元に丸くココヤシチップを敷いてみました。

スモークツリーは生育スピードが早く、庭植えでは1年で2mほども枝を伸ばすこともあるので、肥料は基本的には与えなくても大丈夫(逆に肥料を与えるとに生育が早くなりすぎてしまうことも)。

最後にたっぷりと水を与えて完了です。

 

植えてから10日後の様子。元気に風に揺れています。とりあえずこの夏、元気に開花し続けて根付いてくれれば……。スモークツリーの生命力に託します。

とにもかくにも、我が家に待望のスモークツリーが仲間入りしました。

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来年も咲かせるためには剪定がポイント?

6月から8月頃まではふわふわとした花が楽しめますが、よく聞くのが「翌年咲かなかった」という声。これは、冬の剪定時期に、花芽のついた枝を切ってしまうことが原因のことが多いようです。

庭でスモークツリーを育てる場合、高くても2~3mの樹高をキープしたいので、落葉期から休眠期にかけての11月~2月に剪定を行います。

その際に、前年に伸びた枝の先端についた花芽まで切ってしまうと、翌年花が咲かない原因に。なので、冬の剪定はあくまで樹形を整えるために込み合っている余分な枝を間引く程度にします。

翌年も花を咲かせたい場合は、花が色あせてきた頃(7月~8月)に、ふわふわした部分を付け根から剪定します。剪定した脇から新芽が出てくるので、その新芽を翌年に向けて育てるそう。早めに花をカットして、来年もふわふわの花を楽しめるように頑張ります!

※スモークツリーはウルシ科のため、剪定した際の切り口に素手で触れるとかぶれてしまうことも。ヤニもあるので、作業で触る際には手袋をするようにしましょう。

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三重県の古い一戸建てで、お金をかけないDIYの庭づくりをしながら、家庭菜園、庭木、花壇、観葉植物など広く浅く、ゆる~く楽しんでいます。園芸業界誌の編集長を12年務めたにもかかわらず、万年ガーデニングビギナー。失敗しながらも、新芽が出たり、季節の花が咲いたりすることに毎年喜びが増す今日この頃の四十路です。

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