ブラックベリーの育て方完全ガイド|剪定、実付きをよくする誘引から収穫のコツまで
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初夏の庭をみずみずしく彩り、夏には宝石のように輝く果実をたわわに実らせるブラックベリー。今回は、特徴や魅力から、たくさん実を収穫するための栽培方法、実付きを劇的にアップさせる誘引と剪定のコツまで、ブラックベリーについて徹底解説します。
目次
ブラックベリーの特徴と魅力

ブラックベリーは、ラズベリーなどと同じキイチゴの仲間です。ベリー類のなかでも圧倒的に強健で育てやすく、病害虫の心配も少ないことから、家庭菜園やお庭の果樹として人気があります。
もともとは「鋭いトゲ」があるものが多いですが、最近ではお庭やベランダでも栽培しやすい「トゲなし品種(ソーンフリーなど)」が主流になっています。つる性のブラックベリーに必須の作業である「誘引」も、トゲを気にせず安全に作業できるのが大きなメリットです。

春には可憐な白やピンクの花を咲かせ、初夏に緑の実が鮮やかな赤へ、そして真夏に向けて熟すにつれて深い黒へと美しく変化していくグラデーションは、お庭の素晴らしいアクセントになります。

実の収穫だけでなく、つる性という特徴を生かしてグリーンカーテンやアーチ仕立てにするなど、誘引の仕方次第でさまざまな立体的な景色を楽しめるのも魅力のひとつです。落葉性のため、晩秋には美しい紅葉も楽しめます。
ブラックベリーの特徴などの基本情報や日々の栽培の流れは植物図鑑をご覧ください。
家庭菜園で気軽に育てて楽しめるベリーの種類を紹介しています。お庭にベリーを迎えたい方は参考にしてください。
ブラックベリーの育て方|剪定と実付きをよくする誘引のコツ

最長で5m程度まで伸びるブラックベリー。広いスペースをカバーすることもできますが、行灯仕立てや円錐形の支柱に這わせれば狭いスペースで鉢植えとして栽培することもできます。
基本の栽培ポイント
品種選び:品種によって「トゲあり・トゲなし」「樹形」「味の特徴や収穫時期」に違いがあります。初心者の方には、「ソーンフリー」や「トリプルクラウン」などの扱いやすいトゲなしがおすすめです。
日当たり:日当たりを好みますが、半日陰でも生育可能です。ただし、日光がよく当たるほうが花付きや実付きがよくなるため、 実の収穫が目的なら日当たりの良い場所で栽培しましょう。
植え付け:葉が落ちている落葉期(12月〜2月頃)が適期です。鉢植えは、2~3年に一度は植え替えを行いましょう。
水やり:地植えなら根付いた後は降雨にまかせ、極端な乾燥が続くときは、様子を見て水やりしてください。鉢植えは、表面の土が乾いたらたっぷりと与えましょう。
土:水はけの良い肥沃な土壌が適しています。鉢植えは、果樹や野菜用の培養土を利用するのが手軽です。
肥料:年に3回(2月、実が付く前の5月下旬、収穫後の9月頃)油粕などの有機質肥料かハーブや果樹、野菜用の緩効性肥料を施します。
地植えの場合は、肥えた土なら無肥料でも問題なく実が収穫できる場合があります。花付きなどの様子を見ながら調節してください。
病害虫:果樹の中では病害虫の被害が非常に少ない部類です。ただし、春先につぼみが急に黒くなって枯れた場合は、体長数ミリの黒い虫「バラゾウムシ」の食害が疑われます。危険を察知するとポロリと地面に落下して逃げる習性があるため、見つけたらつぼみの下に片手(または受け皿)を添え、もう片方の手で追い詰めるようにして捕殺します。
剪定|ブラックベリーの実がなるサイクル
ブラックベリーには、「今年新しく根元から伸びてきた枝に、翌年花が咲いて実がなる」というユニークなサイクルがあります。そのため、今年実を付け終わった古い枝は冬までに根元からバッサリと切り落とし、新しく伸びてきた元気な若い枝をフェンスやトレリスに優しく「誘引」してあげるのが、翌年たくさんの実を付ける最大のコツになります。
誘引のコツ|つるは横方向に誘引しよう
植物には、茎の先端の芽を優先的に生長させ、下の脇芽の生長を抑える「頂芽優勢(ちょうがゆうせい)」という性質があります。株元から伸びた枝をまっすぐ上に伸ばすと、先端にしか花が咲かず、収穫量が減ってしまいます。そこで、つるをフェンスなどに対して横方向に誘引します。すると、各節から均等に脇枝が上に向かって伸び、それぞれの先端にたくさんの実を付けるようになります。
収穫しやすい誘引を考えよう
毎日の収穫の手間を減らすため、大人の胸から腰の高さ(地上1m〜1.5m程度)の手が届きやすい位置にメインのつるを配置しましょう。ブラックベリーは一度に全て熟すのではなく、毎日少しずつ色づくため、脚立を使わずに楽に摘み取れる高さにコントロールすることが重要です。
傷みのない実を収穫するには?
実をつける脇枝は、生長すると50cm以上の長さに伸びて垂れ下がることがあります。低い位置につるを誘引してしまうと、実の重みで地面についてしまい、雨の日の泥はねで実が汚れたり、カビたりする原因になります。一番低い誘引ラインでも、地面から50〜60cm以上の高さを確保するよう意識してください。
ブラックベリーの育て方や実付きを良くするための剪定や誘引のコツを、実際に育てた体験をもとに画像付きでご紹介しています。
ブラックベリーを暮らしに取り入れよう
実の収穫のタイミング

ブラックベリーとミニトマト
夏になり、実が緑から赤、そして完全に黒く変化し、指先で軽く触れただけでポロリと外れる頃が収穫のタイミングです。未熟な赤い実は酸味が強いため、完全に黒くなるまで待ちましょう。また、雨の多い季節に収穫期を迎えるので、雨に当たった実にカビが発生することがあります。収穫は、前日から晴天が続いた日の朝に行いましょう。
すべての実がいっぺんに色づくわけではないため、色づいた実からこまめに収穫します。ジャムなど大量に使う場合は、収穫のたびに冷凍庫でストックしていくのが、まとまった量を確保するコツです。
完熟した実は生でも十分に甘く、生食が可能です。ヨーグルトのトッピングや、フルーツポンチに入れるだけで夏らしいデザートに。たくさん採れたら、自家製ジャムや焼き菓子に入れるのも贅沢な楽しみ方です。
切り花でも人気!

実が黒く熟す前の、グリーンから赤へとグラデーションしている状態の枝は、おしゃれな枝もの花材としてフラワーショップでも大人気です。バラなどの華やかな花を引き立てるアクセントにしたり、お庭の小花と合わせて無造作にガラス瓶にあしらうだけで、涼しげな夏を演出してくれます。
ブラックベリーの花言葉
ブラックベリーの花言葉は「人を思いやる心」「あなたと共に」「素朴な愛」「孤独」「嫉妬心」
その愛らしい姿や野生的な強健さから、多様な花言葉がつけられています。それぞれの花言葉の由来についてはこちらをどうぞ。
春の愛らしい花、美しく移り変わる実のグラデーション、そして夏の豊かな収穫。ブラックベリーは、一株あるだけで暮らしにたくさんの彩りを与えてくれます。
市場での流通量が非常に少ないため、口の中でとろけるような「完熟の甘さ」を堪能できるのは、自分で育てた人だけの特権です。あなたのお庭やベランダにも迎えてみませんか。






































