シンボルツリーにおすすめの人気樹種21選!メリットや特徴、魅力を紹介

山田智美
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シンボルツリーってどういう意味?何のために植えるの?そんなシンボルツリーの基本的な疑問にお答えしながら、シンボルツリーの種類、おすすめの庭木を、特徴やメリットデメリットもあわせて紹介します。
目次
- シンボルツリーとは?
- シンボルツリーを植えるメリット
- シンボルツリーの種類!特徴やメリットを紹介
- おすすめのシンボルツリー|常緑樹7選
- おすすめのシンボルツリー|落葉樹6選
- おすすめのシンボルツリー|低木5選
- おすすめのシンボルツリー|鉢植え3選
- 魅力的なシンボルツリーのあるお庭を作りましょう
シンボルツリーとは?
シンボルツリーとは、言葉通りそのお庭や庭園のシンボルとなる庭木のことを言います。お庭という空間のなかでフォーカルポイントになる場所や、中心、人の集まる場所に植えつけます。
何かの記念に植えてもいいし、記念樹である必要もありません。シンボルツリーにルールはありません。シンボルツリーは、お庭のシンボリックな存在。長いお付き合いになることを考えて、好きな庭木を選びましょう。
シンボルツリーを植えるメリット
シンボルツリーはなぜ植えるのか、シンボルツリーを植えるメリットを紹介します。
フォーカルポイント
フォーカルポイント(focal point)とは、焦点という意味です。お庭をデザインする時に、フォーカルポイントは重要です。シンボルツリーをフォーカルポイントに植えることで、お庭全体の雰囲気に統一感が生まれます。
目隠しとして
シンボルツリーを玄関に植えることで自宅の雰囲気を演出したり、外からの視線を遮る効果も期待できます。
特にスモールガーデンや玄関アプローチなど、あまり広くないスペースに庭木を植える場合は、目隠しを兼ねたシンボルツリーを選ぶとよいでしょう。
シンボルツリーの種類!特徴やメリットを紹介
庭木には常緑樹や落葉樹など、いろんな種類があります。シンボルツリーを決める前に、それぞれの種類とその特徴やメリットを知っておきましょう。
常緑樹のシンボルツリー
常緑樹をシンボルツリーにする際の特徴とメリットを紹介します。
特徴
常緑樹は文字通り四季を通じて緑の葉を絶やさない植物のことをいいます。
メリット
一年を通して緑の葉を絶やさない常緑樹なので、通りからの気になる目線を遮ってくれるというメリットがあります。さらに冬でもお庭が寂しくなることがありません。
デメリット
常緑樹の足元は日当たりが悪くなるというデメリットもあります。日光を必要とする草花を育てるなら、常緑樹の足元に植えるのは不向きです。
落葉樹のシンボルツリー
落葉樹をシンボルツリーにする際の特徴とメリットを紹介します。
特徴
落葉樹の多くは春から秋まで葉を茂らせ、冬は葉を落として休眠します。
メリット
落葉樹のよいところは、陽射しが強い夏には葉を茂らせて庭に日陰を作り、冬には葉を落として庭に陽射しを入れてくれます。また、木によっては美しい紅葉が楽しめるので季節感を演出することができます。
デメリット
落葉樹は冬の間は葉を落としてしまうので、目隠しになりません。秋の落ち葉掃除が大変というデメリットもあります。
低木のシンボルツリー
シンボルツリーには主に高木が選ばれます。お庭の規模や雰囲気によっては低木を植えることもあります。フォーカルポイントとして、また記念樹として、あまり大きくならない低木を選択するのもよいでしょう。
特徴
低木とは、3mあるいは2m以上には大きくならない樹木のことをいいます。低木にも常緑樹と落葉樹があります。
メリット
低木はそれほど大きくならないので、管理が楽というメリットがあります。
デメリット
お庭やお家のシンボリックな庭木としては、少々インパクトに欠けるかもしれません。
鉢植えのシンボルツリー
シンボルツリーとする庭木を鉢植えで管理することもできます。バルコニーやテラススペースにシンボルツリーを配置するなら鉢植えがよいでしょう。
特徴
鉢植えで育てられる庭木ならなんでもシンボルツリーにできます。
メリット
鉢植えのシンボルツリーは、レイアウト変更が用意だというメリットがあります。また、引っ越すことになっても移動が簡単です。
デメリット
樹種によっては鉢植えで育てることができないものもあります。また生長するに従って植え替えの必要も出てきます。
おすすめのシンボルツリー|常緑樹7選
オリーブ
- 科名:モクセイ科
- 分類:常緑高木
オリーブはくすんだようなグリーンが印象的な常緑高木です。葉の色が柔らかい上に葉も細く、その姿はどこか涼し気です。葉の密度はあまり高くないので目隠しとして弱いかもしれませんが、樹形が美しいのでシンボルツリーに向いています。
オリーブは異なる品種を2種以上近くに植えることで結実しやすくなるといわれています。ただし、オリーブの果実は生食には向かないので、生のまま食べないようにしましょう。
オリーブ
オリーブは常緑の高木です。太陽と温暖な気候、水はけの良い土壌とたっぷりの水が大好きです。
オリーブは初夏に白や黄白色の小さな可愛い花をたくさん咲かせます。その様子は同じモクセイ科のキンモクセイとよく似ています。その後、丸くて可愛らしいグリーンの実をつけ、その実は赤、紫、黒へと成熟します。実はそのまま食べるととても渋いのですが、加工することで美味しいオリーブオイルやピクルスなどになります。
そのように家庭の食卓でも日常的に利用されているオリーブですが、植物としてのオリーブの魅力は何といっても樹形と葉の形です。葉の表面は光沢のある緑色、裏面には白い細毛が密生していて、風が吹くときらきらと銀灰色に輝きます。
「平和の象徴」としてハトが葉を口にくわえているデザインをラッキーモチーフなどで見たことがあるかもしれませんが、あの葉はオリーブです。「平和のシンボル」とされるのは「旧約聖書」のノアの箱舟のエピソードに由来します。ハトがくわえてきたオリーブの枝を見て、ノアは洪水が引いたことを知ったのです。
また、オリーブは萌芽力にも優れ、樹齢もとても長く、地中海沿岸地域では1000年を超える老木が今だに実をつけるそうです。
オリーブグリーンと言われる色もありますが、他の植物にはなかなかないような葉色や、スモーキーで乾いた感じの枝や幹の色など、様々な魅力があります。
オリーブは違った品種を2本以上植えた方が実がつく確率が俄然アップします。
ユーカリ
- 科名:フトモモ科
- 分類:常緑高木
ユーカリは南半球を原産とする常緑高木で、その種類は何百ともいわれています。ユーカリはとても大きくなる庭木なので、剪定や管理、植える場所に注意が必要です。
ユーカリ
ユーカリはフトモモ科ユーカリ属の常緑高木です。自生地では100m程の高木になるものもあります。ユーカリは非常に種類が豊富で現在確認されているものだけでも800種は優に超していると言われています。
ユーカリは枝葉の他、花や果実にも芳香があるのが特徴です。リラックス効果や虫除け効果があると言われ、精油やハーブティー、化粧品などで利用されています。
最近ではユーカリの切花も人気で、生花店の店頭でも頻繁に見かけるようになりました。ドライフラワーになりやすいというのも人気の理由で、スワッグやリースなどの花材としても多く利用されています。
ユーカリは品種を選べば日本でも庭木として楽しむことができる樹木です。ただし庭植えにすると思いのほか高木になるので、植える場所を考えてからにしたほうがいいでしょう。鉢植えのユーカリは剪定を行うことで、ある程度サイズの管理ができます。
ユーカリの葉はコアラが食用にすることでも有名ですが、ユーカリの葉であれば何でもいいということはありません。実際にコアラが食用とするのは800種以上もあるユーカリのうちの数種類だそうです。
レモン
- 科名:ミカン科
- 分類:常緑低木
レモンは香りのよい黄色の果実をつける常緑低木です。低木と言っても2~3m程度まで大きくなります。風にも耐える力も強く、実もよく付けるので人気の庭木です。
レモン(檸檬)
レモン(檸檬)は、ミカン科ミカン属の常緑低木です。レモン(檸檬)の木は樹高があまり高くならないので、ベランダでも育てやすい果実の一つです。春から初夏には芳香のある白い可愛らしい花を咲かせます。果実は卵型で酸味があります。果皮にも香りがあります。レモン(檸檬)の果実はグリーンから熟すと明るい黄色に変化します。
病害虫も比較的つきにくいため家庭でも育てやすいです。温暖な気候でよく育ちますが、柑橘類の中では耐寒性は弱い為、鉢植えでの管理のほうが育てやすい場合もあります。
レモン(檸檬)の果実はビタミン、カルシウム、カリウムなど栄養も豊富です。レモン(檸檬)の果実はフレッシュの状態で料理やお茶、お酒などの香り付けとして多く利用されています。さらにレモン(檸檬)は生食の他、ジュースやお酒、コンフィチュール、ドライフルーツとしても楽しめます。レモン(檸檬)の果皮も乾燥させてレモンピールとして焼き菓子やチョコレート等のお菓子に利用されます。
ミモザ
- 科名:マメ科
- 分類:常緑高木
ミモザとはギンヨウアカシアやフサアカシアなどアカシア属の総称です。春に明るい黄色のポンポンとした可愛い花を房状に咲かせます。
花が終わった後も銀葉といわれるくすんだグリーンの葉が美しい庭木です。ミモザは地植えにするととても大きくなるので植える場所に注意が必要です。
「ミモザ」はギンヨウアカシアやフサアカシアなど、黄色い房状の花を咲かせるマメ科アカシア属の総称です。シルバーリーフと呼ばれる銀色がかったグリーンの葉が特徴的な半落葉~常緑高木です。本来の「ミモザ(mimosa)」はオジギソウの学名ですが、黄色の房状の花が咲くアカシアの仲間の呼び名として使われています。
ミモザ(アカシア)は庭木としても人気です。銀色がかったグリーンの葉と、春先に咲く明るい黄色の花のコントラストが美しい樹木です。ただしミモザ(アカシア)は庭植えにすると非常に大きくなるので、植える場所を考える他に毎年の剪定が必要になります。
3/8は国際女性デーといって、女性の政治的自由と平等を訴える日として国連が制定しています。この日はイタリアでは「女性の日」とされ、女性への日頃の感謝を込めて、男性から女性へミモザ(アカシア)の花を贈る習慣があります。日本でも「ミモザ(アカシア)の日」とされ、女性へミモザ(アカシア)の花を贈る習慣が定着しつつあります。
ソヨゴ
- 科名:モチノキ科
- 分類:常緑高木
ソヨゴは光沢のある丸みを帯びた葉がきれいな常緑高木です。冬にはグリーンの葉の間に赤い実を付けます。葉の密度も高く、目隠しにも向いています。
株立ちのソヨゴは華奢な雰囲気も演出できるので、シンボルツリーとして人気があります。
常緑ヤマボウシ(ホンコンエンシス)
- 科名:ミズキ科
- 分類:常緑高木
常緑ヤマボウシ(ホンコンエンシス)は明るいグリーンの葉がきれいな常緑高木です。6月頃グリーンがかった白い花を無数に咲かせます。冬の寒さに弱く少し葉を落としますが、関東以西では常緑です。
キンモクセイ(金木犀)
- 科名:モクセイ科
- 分類:常緑高木
キンモクセイ(金木犀)は秋にオレンジ色の香りのよい花をたわわに咲かせる庭木です。日本や中国では昔から秋を代表する花木として愛されてきました。
キンモクセイ(金木犀)は葉の密度も高く、日陰にも強いので、目隠しに向いています。
おすすめのシンボルツリー|落葉樹6選
桜(サクラ)
- 科名:バラ科
- 分類:落葉高木
桜は日本の春を代表する花です。春に枝いっぱいに花を咲かせる姿はとても優美で人々の目を奪います。
桜にはとてもたくさんの種類があり、有名なソメイヨシノの他にあまり樹高が高くならないカワツザクラや、流れるように枝を枝垂れさせて咲くシダレザクラなども人気です。
桜(サクラ)はバラ科サクラ属の総称です。
日本の春の花代表である桜(サクラ)は種類が多く、日本に自生している種類だけでも15種類位あります。園芸用に品種改良された桜(サクラ)は300品種以上もあります。民家の庭から公共施設の公園や街路にも植えられている樹木です。早咲きの桜(サクラ)は2月くらいから、それに続くように3月から4月にかけて多くの種類が次々と咲き続けます。さらに秋に咲く品種もあります。
桜(サクラ)は非常にバリエーションが豊富で、花色は白から薄桃色、濃い桃色、薄黄色やグリーンなどがあります。咲き方も一重のものから八重咲まで多様です。サクランボが実る西洋実桜(セイヨウミザクラ)も桜(サクラ)の一種です。
春のお花見シーズンに華やかに咲く桜(サクラ)は染井吉野(ソメイヨシノ)という品種です。この染井吉野(ソメイヨシノ)は若木でも花を咲かせる特徴があり、戦後日本中に植えられました。今では日本の桜(サクラ)の代名詞のようになっています。
花水木(ハナミズキ)
- 科名:ミズキ科
- 分類:落葉高木
ハナミズキは春に開花し、夏には瑞々しい青葉、秋には赤い実と紅葉と、一年を通して楽しめる庭木です。花色は白とピンクがあり、どちらも可憐で可愛らしい花を咲かせます。
マグノリア
- 科名:モクレン科
- 分類:落葉高木(常緑高木)
マグノリアはモクレン科モクレン属の総称です。タイサンボクなど常緑の種類もありますが、庭木として好まれるモクレンやハクモクレン、コブシ、サラサモクレンは落葉樹です。マグノリアの花にはいずれの種類も芳香があり、春に咲く華やかな花で庭を彩ってくれます。
木蓮(モクレン・マグノリア)は中国原産の落葉小高木です。花は、花の内側と外側の色が異なっています。内側は白い色をしていますが、外側はピンクから紫色です。花が咲き始めると葉が出てきます。木蓮(モクレン・マグノリア)は中高木なので、樹丈が5m前後位まで生長し、横にも枝を広げます。 また、木蓮(モクレン・マグノリア)は、特別に剪定をしなくても樹形が乱れにくい樹木です。生長が早いので、植付けをしてから数年でも4~5m位まで樹丈が伸びます。開花時期に葉が出てくるので、花と葉を同時に鑑賞することができます。また、寒さや暑さに強いので、育てやすい樹木です。
白花を咲かせる「ハクモクレン」とは似ているようで別種です。違いは花色だけではありません。ハクモクレンは樹高が10m以上にもなる高木です。
ジューンベリー
- 科名:バラ科
- 分類:落葉高木
ジューンベリーは日本名をアメリカザイフリボクとも言います。名前の通り6月に黒ずんだ赤の果実を付けます。
ジューンベリーは春に小さな桜のような花を咲かせ、初夏には果実を実らせ、秋には葉色を黄色や赤に変化させる、一年を通して美しい庭木です。
ジューンベリー
ジューンベリーは名前の通り6月に赤い果実をつける落葉小高木です。春に咲く白い花、新緑の葉、初夏の小さな宝石のような果実、秋の紅葉と四季折々に楽しむことのできる果樹です。果実はほんのりとした酸味と甘み、芳香があります。ジューンベリーは耐寒性・耐暑性があり、自家結実性があるので1本で収穫することができます。
ジューンベリーの花は直径1~2㎝程度と小さく、花びらが5枚あり桜のような形状をしています。ジューンベリーの花の見頃は3月下旬から4月地上旬です。桜のソメイヨシノが咲き始めるよりも少し早く満開を迎えます。華奢な枝の先に小さな花をたわわに咲かせるのが特徴です。風で散ってしまう花びらの儚さも魅力の一つです。
ジューンベリーの果実の食べ頃は6月です。4月に花が終わった後段々と果実が色づき始め、5月には真赤になります。さらにもう少し辛抱強く待って、黒んずんだ赤になった頃がジューンベリーの果実の食べ頃です。ちょうど良い熟し具合になると鳥が食べにきます。ジューンベリーは高木ですから上の方の枝の果実は鳥たちに、下の方の枝の果実を自分たちで収獲するとたくさん楽しめます。
ジューンベリーはシンボルツリーとしてよく使われる他、街路樹としても植栽されています。白い花とかわいい赤い実、紅葉、樹形が美しいことなど、1年を通して楽しみがたくさんあることが庭木として好まれる理由です。
エゴノキ
- 科名:エゴノキ科
- 分類:落葉高木
エゴノキは初夏に真白やピンクの花を俯くように咲かせる庭木です。自然樹形のままで整うので手間がかからず、シンボルツリーとして人気があります。
株立ちのエゴノキは小さめの葉も相俟って、風が抜けるような涼やかな印象を与えます。
エゴノキ
エゴノキとは、樹高は7~15m前後になる落葉高木で日本にも広く分布しています。雑木林などにも自生している他、庭木としても親しまれています。樹皮は暗紫褐色でつるんとしてなめらかです。
エゴノキの葉は長さ4~8cmで互生します。5~6月頃に直径2cmほどの5弁の白い花が鈴なりにぶら下がって咲き、独特の美しさがあります。エゴノキの花の散り方は、花びらを散らさずに、咲いていた形のままで落下していきます。白い花がくるくると回りながら落ちていく姿は、とても可愛らしい趣きがあります。秋早めに果実が熟して、1果に1つだけ入っている種を出します。
株立ちのエゴノキは華奢な幹と風が抜けるような涼し気な姿が美しく、シンボルツリーとして人気があります。暑さ、寒さに強い丈夫な樹種で自然樹形のままで整うのも、庭木として人気の理由です。緑陰樹にはなりませんが花が美しいので公園や緑地にも植えられます。ピンクの花が咲く品種もあります。
マルメロ
- 科名:バラ科
- 分類:落葉低木
マルメロは春に白や淡いピンクの可愛らしい花を咲かせ、秋には甘い果実を実らせる落葉低木です。低木といっても樹高は3m程です。
カリンと混同されがちですが、カリンの果実は硬く食用には向きません。マルメロの果実はジャムやお菓子にして食べることができます。
マルメロ
マルメロは、バラ科マルメロ属の落葉低木です。カリンやボケと混同されますが、同じバラ科の別属です。セイヨウカリンと呼ばれることもあるようですが、セイヨウカリンもまたバラ科の別属です。日本の一部では、マルメロのことをカリンと呼ぶ地域もありますので、余計に混同されがちですが、マルメロとカリンは別属になります。
マルメロとカリンの見分け方は、マルメロは葉が卵型で葉の縁もなめらかであるのに対し、カリンは葉の縁がギザギザとしています。マルメロの花は白から淡いピンク色ですが、カリンの花は濃いピンク色をしています。マルメロの果実は表面にうっすらと産毛が生えており、食用にする際は洗い流す必要があります。カリンの果実は無毛です。
カリンの果実は非常に硬く、食用にはなりません。主に果実酒などとして利用されます。マルメロの果実は柔らかく甘みも強いので、ジャムやお菓子として食用にされています。
マルメロは冬に落葉しますが耐寒性が強く、樹高も3m程度と管理しやすい上に、香りの良い可愛らしい花を咲かせるので庭木としても人気の樹木です。
おすすめのシンボルツリー|低木5選
シルバープリベット
- 科名:モクセイ科
- 分類:常緑~半落葉低木
シルバープリベッドは別名をセイヨウイボタノキともいい、斑入りの小葉が印象的な低木です。低木なので生垣にされているのをよく見かけますが放っておくと2m程まで生長します。春に香りのよい小さな白い花を咲かせ、冬に真っ黒な小さな果実を付けます。
シルバープリペット(シルバープリベット)
シルバープリペット(シルバープリベット)は、斑入りの葉が美しい、モクセイ科の常緑から半落葉低木です。一般的に「シルバープリペット」の名前で流通していますが、本来は「シルバープリベット」が正しい発音です。斑入りの小さな葉と、華奢な枝を放射状に広げる樹形が人気で、庭木や植え込みに多用されています。斑の色は白というよりクリーム色に近く、グリーンの部分も色が淡いので、周囲の景色と馴染みやすい樹木です。春から初夏には白い香りのいい小花を咲かせます。
非常に生育旺盛で生長が早く、放っておくと3mくらいにまで生長します。シルバープリペット(シルバープリベット)をあまり大きくしたくなければ、適宜剪定をしましょう。花後に剪定をせずに放っておくと結実することもあります。黒く小さな実を、ブドウのように枝の先にたわわに実らせます。
ドウダンツツジ
- 科名:ツツジ科
- 分類:落葉低木
ドウダンツツジは春にすずらんのような白い小花を咲かせ、夏には青々とした葉を茂らせ、秋には真赤に紅葉をする、とても美しい庭木です。放っておくと3m程まで生長します。ドウダンツツジの枝を横に広げる樹形はとても美しく印象的です。
カルミア
- 科名:ツツジ科
- 分類:常緑低木
カルミアは初夏にピンクや赤の五角形の可愛らしい花を咲かせる常緑低木です。低木と言っても3m程まで大きくなります。花の咲く時期はとても華やかで、冬にも葉を落とさない常緑なので、庭木として人気があります。
アベリア
- 科名:スイカズラ科
- 分類:半常緑低木
アベリアはこんもりとブッシュ状に大きくなる樹形が特徴的な半常緑低木です。関東では常緑ですが、地方によっては冬に落葉します。
花色は白やピンク、葉は光沢のあるグリーンや斑入り種もあります。非常に丈夫で育てやすいので、人気のある庭木です。
セイヨウニンジンボク
- 科名:シソ科
- 分類:落葉低木
セイヨウニンジンボクは初夏から夏に薄紫色の花を咲かせる落葉低木です。低木といっても2~3m程まで生長します。夏の暑い盛りに涼し気な花を咲かせてくれる庭木です。枝を横に広げる樹形と大きなモミジのような形状の葉も美しく、スモールスペースのシンボルツリーに向いています。
おすすめのシンボルツリー|鉢植え3選
シマトネリコ
- 科名:モクセイ科
- 分類:常緑~半常緑高木
シマトネリコは涼やかな樹形が特徴の常緑~半常緑の高木です。その樹形が美しく庭木として人気があります。シマトネリコは地植えにするととても大きくなるので、鉢植えでの管理をおすすめします。
株立ちのシマトネリコはより華奢で軽やかな印象になるので、バルコニーやスモールスペースにもよく馴染みます。常緑で葉も密度が高いので、目隠しにもおすすめです。
ミモザ
- 科名:マメ科
- 分類:常緑高木
常緑のシンボルツリーでも紹介したミモザです。ミモザのなかでもギンヨウアカシアはとても大きくなるので、地植えにすると生長しすぎて困るという難点もあります。
ミモザの可愛らしい花は鉢植えでも楽しめます。鉢植えにすることで生長を抑え、管理がしやすくなります。
「ミモザ」はギンヨウアカシアやフサアカシアなど、黄色い房状の花を咲かせるマメ科アカシア属の総称です。シルバーリーフと呼ばれる銀色がかったグリーンの葉が特徴的な半落葉~常緑高木です。本来の「ミモザ(mimosa)」はオジギソウの学名ですが、黄色の房状の花が咲くアカシアの仲間の呼び名として使われています。
ミモザ(アカシア)は庭木としても人気です。銀色がかったグリーンの葉と、春先に咲く明るい黄色の花のコントラストが美しい樹木です。ただしミモザ(アカシア)は庭植えにすると非常に大きくなるので、植える場所を考える他に毎年の剪定が必要になります。
3/8は国際女性デーといって、女性の政治的自由と平等を訴える日として国連が制定しています。この日はイタリアでは「女性の日」とされ、女性への日頃の感謝を込めて、男性から女性へミモザ(アカシア)の花を贈る習慣があります。日本でも「ミモザ(アカシア)の日」とされ、女性へミモザ(アカシア)の花を贈る習慣が定着しつつあります。
スモークツリー
- 科名:ウルシ科
- 分類:落葉高木
スモークツリーは春の終わりから初夏にかけて、名前の通り煙のようなふわふわとした花を咲かせる落葉高木です。スモークツリーの花色はくすんだピンクとグリーンがあります。葉の色も明るいグリーンの他にボルドーカラーの品種もあります。
地植えにすると大きくなるので、鉢植えで管理すると育てやすい庭木です。
魅力的なシンボルツリーのあるお庭を作りましょう
シンボルツリーにしたい樹木は見つかりましたか?シンボルツリーは長くお庭のシンボルとなる存在です。毎日眺めたくなるような、好みの庭木を選んでください。
家族の記憶の中にいつまでも残るような、そんなシンボルツリーが見つりますように。
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