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竹の花は、120年に一度咲く!?

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日本中どこへ行っても竹林はありますよね。春にはタケノコ掘りに行くという方も多いと思います。

でもちょっと思い出してみてください。竹の花って、見たことありますか?一度も見たことがないどころか、竹に花が咲くということすら知らなかった方がほとんどなのではないでしょうか。今回は、謎に包まれた竹の花とその生態についてご紹介します。

 

謎の多い植物、竹…。

木なのか草なのか?

竹の茎は、木本(木)の幹のように木質化しています。これは木の特徴です。しかし、普通の木のように幹が太くなったりはしません。こちらは草本(草)の特徴です。このため、竹が木なのか草なのかは意見が分かれているのです。

「世界の竹博士」こと故・上田弘一郎さんはこう語ったそうです。「竹は木のようで木でなく、草のようで草でなく、竹は竹だ!」

1本の竹が枯れると周りも全滅

竹は1本が病原菌などで枯れるとその周辺にある竹がすべて枯れます。それは目に見えない本体があるから。その本体の名前は……

「地下茎」がある

竹の本体、それは地下茎です。1本竹があれば、その周辺の竹はすべて地下茎でつながっているのです。だから1本の竹が病原菌などに侵されてしまうと、地下茎を通じてすべての竹が枯れてしまうというわけです。

 

竹林の竹はすべてクローン

竹の本体は地下茎なので、毎年、竹はこの地下茎を伸ばして竹林を広げます。春先に顔を出すタケノコは、竹の若芽。地下に広がった一つの地下茎に直接つながるクローンのようなものです。

120年に一度咲く、竹の花

まずは花をご覧ください

こちらはスズタケの花。笹のなかまです。愛知県で、2016年6月に120年ぶりの開花が確認されましたIs a flower of bamboo blooms once every 120 years.6/10/2016 was confirmed in Japan's Aichi Prefecture, shitara town.

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どうでしょう。稲の花に似ていると思いませんか?実は竹も笹も、イネ科のなかまなのです。

花が咲いた後は実がなりますが、お米のような味がするそうです。養分も豊富で、飢饉の際には竹の実を食べることもあったと言われています。

 

いっせいに花開き、そしてすべて枯れてしまう

竹は一つの竹林で一つの命をもっていると言えます。長い間地下茎で竹林を広げ、ある時いっせいに花を咲かせます。若い竹も年老いた竹も同時です。そして種子を残し、すべて枯れてしまいます。竹林が丸ごと消えてしまうため、もとに戻るには10~15年の長い時間がかかります。

昔から、竹の花が咲くと凶事の前触れと恐れられていた

竹の開花スパンは種類によってさまざまですが、モウソウチクで60年、マダケで120年前後と言われています。気の遠くなる長さですね。このため、竹の花は不吉な出来事の前兆と恐れられてきました。

次はいつ見られるの!?

過去には、昭和40年代にマダケの開花が観測されています。その前の開花からほぼ120年を経てのことでした。

 

いかがでしょうか。

竹の生態は、いまだ不明な部分も多いそうです。いつの日か、貴重な竹の花を見てみたいものですね。

 

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