山茶花(サザンカ)の剪定方法と害虫「チャドクガ」について
小野寺葉月
このライターの記事一覧
チャドクガには要注意!
サザンカやツバキにはチャドクガが付きやすく、また葉がところ密集したところや、葉裏に卵塊がついていることがあるため、剪定時には十分に注意します。葉をチェックして、葉に虫食い跡があれば慎重に。剪定を進めましょう。
チャドクガ発生カレンダー
1~4月ごろは葉裏に卵がついています。卵は、キャメル色のモヘアの毛糸が付いたような状態です。この毛に触れるだけでもかぶれてしまうことがあります。また、4月~5月ごろ、気温が上がってきたころに幼虫が発生し始めます。6~7月ごろには幼虫が成虫になり、卵を産み付けます。その卵が8~9月に幼虫になり、10月に成虫になったチャドクガがまた卵を産み、そのまま越冬します。
剪定する前に木全体をよく見ます。虫食いの跡があったら要注意です。
穴あきだけでなく、葉が茶色く透けているところも虫食いの跡です。こういった跡がある葉も要注意です。
チャドクガに刺されないために
チャドクガに刺されないためには剪定時の服装が大切です。チャドクガの幼虫はあごの力がないので集団で行動することで、葉を食べることが出来るのです。チャドクガに刺されないためにサザンカを剪定するときは服装にも気を付けて実施しましょう。なるべく素手ではなく、手袋をしたり、首にタオルを巻くなど肌の露出を抑えます。
①肌の露出はなるべくしないようにします。
長袖長ズボンはもちろんのこと、手袋、首にタオルを巻く、長靴をはくようにし、顔の周りも皮膚が出ないように帽子、メガネ、マスクをつけましょう。
②風の強い日は作業はしない
チャドクガは毛に毒があり、毛に触れると肌が荒れてしまいます。毛は抜けやすく、風が吹くと飛んでいきますので、風が強い日は作業しないほうが良いでしょう。
③毎年花が終わったとに剪定する
定期的に剪定を行うことで、虫が発生しにくくなりますし、剪定しておくことで木の変化に気づきやすくなります。
幼虫がすでに発生している場合はどうする?
また、幼虫がすでに発生している場合は、無理に作業をせず、まずは薬散などで対応しましょう。薬はベニカX、ベニカXスプレー、ベニカXファインスプレー、ベニカJスプレー、オルトランCなどが有効ですが、スプレータイプがおススメです。その後、時間をおいて剪定することをお勧めします。残っている幼虫や卵塊は、直接触ることはせず、割りばしなどを使って駆除するようにしましょう。害虫はそのままごみ袋に入れると万が一生きていて袋から出てきてしまい、片付けようとしたところ手を刺されてしまう、というようなことがあるので気を付けてください。
▼関連記事
\サザンカの剪定をしよう/
関連ワード
今月のおすすめコンテンツ
「山茶花(サザンカ)の剪定方法と害虫「チャドクガ」について」の記事をみんなにも教えてあげよう♪