ヤツデの育て方|植物図鑑

LOVEGREEN編集部

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▼栽培カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
植え替え
剪定
開花

目次

ヤツデの基本情報

ヤツデの育て方

ヤツデの育て方|まとめ

ヤツデのその他色々

 

ヤツデの基本情報

数本の株立ちで3~5mになる常緑低木で幹は太くてやわらかくほとんど枝分かれはしません。幼木のうちは生長が早いですが開花、結実するようになるとゆっくり成長するようになります。葉は長さ、幅ともに20~40センチで掌状に裂け、ふちにはのこぎりの歯のようなぎざぎざがあります。秋から円錐状に多数のつぼみをつけ、5ミリほどの淡緑白色の花を晩秋に咲かせます。翌春に球形の果実が熟して黒くなります。古くから庭木に用いられ特に日陰に耐えることから裏庭には欠かせない木とされてきました。また切り花としても葉や花が用いられます。

 

ヤツデの基本情報

科・属ウコギ科ヤツデ属
和名ヤツデ
英名Japanese Aralia
学名Fatsia japonica
原産地日本、朝鮮半島
出回り時期通年
育てやすさ★★★★★

 

ヤツデの種類・品種

フクリンヤツデ:斑入り品種 スパイダーウェッブ ムニンヤツデ:ヤツデに近縁の小笠原の固有種で林の中にはえて高さ7mになるものもあります。
25NOV11: Fatsia japonica flowers

 

ヤツデの育て方

用土

強い粘土質を避ければどのような土質でも栽培できますが、有機質が多い肥沃で湿り気のある土が理想的です。赤玉土6:腐葉土4の割合で混ぜましょう。

種まき

5月頃に熟した種を取ったらすぐにまきます。種まき用土は赤玉土小粒にピートモスを1:1の割合で混ぜるとよいでしょう。庭木の大きさになるまでには5年ほどかかります。

苗の選び方

できるだけ根がしっかりと張った株を選びましょう。植え付け時に根を傷めてしまった場合は葉を少し切って枚数を減らし葉からの蒸散を減らすとよいでしょう。

植え付け

日陰に植えることが多いですが日向でも育ちます。ただし強い西日があたる場所や極端に乾燥する場所は好みません。また1日中暗い場所では下葉が黄色く落ちて徒長してしまうので日陰といっても1日に2時間ほどは明るい光が差し込む必要があります。

水やり

地植えの場合は根づいた後は雨にあたる場所なら水やりの必要はありません。鉢植えの場合は鉢土の表面が乾いたら水やりをし、水切れに注意します。

追肥

基本的に肥料をやる必要はありません。鉢植えで栽培している場合などで葉色が薄くなったり肥料切れが原因で黄色く変色してきた場合のみ冬場に油かすか緩効性化成肥料を少量施します。

剪定

横枝が張ることはなく、開花後は生長が遅いので剪定の必要はほとんどありません。必要以上に幹が出たら付け根で切り、伸びすぎた場合は任意の高さで切る程度の剪定ですみます。

 

病害虫

病害虫は多くありませんが、炭そ病やすす病、カイガラムシが発生します。カイガラムシなどの害虫が発生したら初期のうちに取り除き病気を予防しましょう。

炭そ病

炭疽病(たんそびょう)は、カビが原因となっておこる病気のこと。様々な野菜や植物の葉や果実に、黒や灰色のカビの斑点が発生し、葉には穴が開き、果実は窪みます。広がってしまうと元に戻るのは難しいので、早期発見することがカギになります。

すす病

すす病は空気中のすす病菌がアブラムシやカイガラムシの排せつ物を栄養にして、すす状の黒いカビが葉を覆います。ひどくなると葉の光合成を邪魔してしまうため、観賞価値を下げるとともに生育不良にもつながります。日当たりや通気性が悪い場合、湿度が高くなると発生しやすくなります。

カイガラムシ

カイガラムシがつくと樹液を吸われてしまい、株が弱り生育も悪くなり衰え枯れてしまいます。カイガラムシは国内で約400種が発見されており、大きさや形なども様々であり、カイガラがあるのとないものもいます。野菜や果樹、草花、サボテン、ラン、観葉植物と様々な植物に発生し、吸汁(きゅうじゅう)します。

ヤツデの育て方|まとめ

・植え付けは肥沃で水もちのよい用土に行い、強い西日があたらない場所を選びましょう。

・植え付け時に根を傷めてしまったら葉を数枚落として蒸散を防ぐのが重要です。

・カイガラムシが原因となる病気が発生する事がありますので、害虫がついたら早めに防除しましょう。

・肥料は早く大きくしたい場合に施すだけで構いません。大きくしたくない場合は施さないようにしましょう。
Fatsia japonica

 

ヤツデのその他色々

八つには裂けないヤツデ

和名のヤツデはハ手と書きますが、葉が偶数に裂けることはありません。萌芽して最初の葉は裂けずに卵型で次々と出る葉が順次3裂、5裂と切れ込みの数が多くなります。標準的な大きさの葉は9裂です。ヤツデという名前になったのは八が数が多いことを表す数字であるためと考えられます。また属名のFatsia(ファッシュ)はハ手の音読み「ハッシュ」に由来するともいわれます。

ヤツデの別名「テングノハウチワ」

ヤツデには「テングノハウチワ」という別名がついています。ヤツデの葉には魔よけの効果があるとされるほか形が天狗のうちわに似ていることからつけられたと考えられますが、天狗が持つのは天狗の羽根でできたうちわで、ヤツデの葉をもっているわけではありません。天狗の羽団扇があれば飛ぶことができるほか分身、変身、風や雨を降らせたり火事を起こしたり、武器になったりとなんでも奇跡を起こすことができるとされていました。

ヤツデ

「便所の木」とよばれるヤツデは昔は汲み取り式トイレの目隠しに植えられ、あまり良い印象のない人も多い木です。しかしヤツデの葉にはサポニンという毒が含まれるのでこの毒を利用し、うじを殺したためトイレのそばに植えていました。家庭だけでなく古い駅舎などにもよく植えられるのは、丈夫で日陰に強く、手間もほとんどかからず条件の悪い場所の植栽に欠かせない木といえるからです。「便所の木」と忌み嫌われるのとは対照的に、古くから疫病を追い払ったり、魔よけになるとも考えられており、病気が流行するとヤツデの大きな葉を扇いで追い払うという習慣がありむしろ縁起の良い木ともいえます。葉が大きく茂りすぎると薄暗くなってしまうため玄関先などの表に植えられることはありませんが、いずれにしても生活になじみが深い木といえます。

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